ビューティフル・デイのレビュー・感想・評価
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好きな人もいるのか。。?
演出、演技力ともにかっこよく、音楽の使い方が上手いと思った。真剣な暗殺シーンで可愛らしい音楽を使えるのは映画の強み。
しかし、クライマックスを見る前に終わった感が強かった。もう少しメッセージ性、人物の感情を明確に伝えてもらう方が心地よい。
自殺願望があるという前情報があるから理解したが、何か刺激のような、自傷行為に快感を覚えるタイプのようにも見える演出だった。
知事が死んでいるのを見て何故「俺は弱い」だったのか。父が猫背は女々しい、真っ直ぐ立て、と伝えたこととどう繋がっているのか?
ニーナの存在は何なのか。なぜ序盤からジョーに心を開いているのか?二人の関係性は全く伝わって来なかった。
つまらなかったワケではなく、あまりに途中で終わった感が強く、これから伏線や登場人物の心の動きを見せてくれるのか、というタイミングで終わった感じ。残念な気持ちになった。この作品の何が「ビューティフルデイ」なのか分からなかった。
色々他にも何か読みとろうと思ったが自分には無理だった。
映像から理解するしかない
台詞が少ない映画なので、映像から理解しないとならないです。英題と邦題が違いすぎるので、やはりこれも英題のまま邦題にして欲しい内容でした。存在してるような、してないような二人。彼女のお父さんは本当に自殺なのか、殺されたのか?
全編、だいたい夜と雨、死にたい主人公が何とか生きてきたけど、やっと、最後に晴れて、新しい一歩を踏み出せるんだろうなと、予想できる(人によって捉え方が変わるかもしれませんが)ラストでした。
観るのは一度でいいかなと。
エンドロールで、主人公のジョーが、ダブルだったので、どのアクションシーン(って程のアクションあったか?)で代役居たのかわからなかった。
音楽は良い
どうしてもタクシードライバーを連想して比べてしまう。だからかホアキン・フェニックスのキャラクターに強烈さを感じない。ホアキンが名優なのはわかりきっているが、他の映画に比べて面白さを感じない。暗く苦悩するだけのキャラ(救い出す少女もそうだが)の雰囲気だけで押している内容にしか思えない。人物のバックボーンも描くなら描く、描かないなら描かないと割り切るべきだと思う。音楽は個性的でよかったが雰囲気映画は乗るかそるかだと思う。理由なくハマる映画もあるが、個人的には乗り切れない映画だった。
印象派
ざらついた感じの映像と、不穏なBGMがとてもマッチしていて、作品の雰囲気はわりかし自分好みではありました。
全編を通して、会話らしい会話はほとんどなく、淡々とストーリーが進んでいくのですが、結局は、明確な終着点に向かっているわけでもなく、とにかく抽象的で、万人受けするような作品ではありませんでした。「ロブスター」や「複製された男」と似た感じの雰囲気なので、そういった、観覧者に答えを委ねるタイプの作品が好きな方には、オススメです。
レビューを投稿するからには、映画の中身にもちゃんと触れたいと思うのですが、いかんせん、こうして、回想を試みてみても、ストーリーが抽象的すぎて、適当な言葉が思い浮かびません。
自分の感じた作品からのメッセージとして、簡単に表現するとすれば、それでも生きろ、といったところでしょうか。
うーん、
……難しい。
傑作!
試写にて。
ミニマルな語り口ながら、ジョーの内面や過去のトラウマに向き合ってゆく、が、とても美しい傑作。
音響の表現も素晴らしいので、劇場で見るべき。終盤のある出来事を境に音の聞こえ方が変わるのも素晴らしい。
役者はなんといってもホアキン・フェニックスに尽きる。必見。
あとね、邦題は良かったと思いますよ。
むしろ原題は理解が難しい。原題の意味が分からないというのは映画が理解できていないのかもしれない…
しかしこの映画、最後まで真相をはっきりと語ってくれないので観客は想像したまま帰るしかない。どこかでちゃんと教えくれないかな〜
死んだように生きている男の希望
これは、とても濃厚で濃密で素晴らしい映画だった
家出人捜索のプロであるジョーが、上院議員の娘 ニーナの捜索を依頼されたことから、事件に巻き込まれていく
ジョーがなぜ家出人の捜索をするのか
それは「悲惨な状況に置かれている子供たちを救うため」である
彼もまた、かつてDVをするような毒親に育てられた息子であり
その父親が亡くなっても
そこで時が止まったまま
生きているのか死んでいるのかわからないような生き方をしていた
けれど、大人になった彼もまた、暴力的な一面を持ち、そんな彼には父親の支配から逃れられないでいることを感じずにはいられない
その中で出会ったニーナを救うことは、自分の中にいる幼いジョーを救うことにもつながっていく…
これは、暴力的な大人たちが、子供たちに与える影響を描いた映画であり
毒親映画の代表作「サイコ」を通して、これが時代を問わない普遍的な問題であることを示す
ヒッチコックの時代も、現代も、親と子の病んだ関係に変わりはない
そんな支配から逃れるのにジョーのように何年も要する人もいれば、「サイコ」のように一生逃れられない人もいる
では、ジョーはどのようにしてその支配から脱したのか
そこにこの映画の希望があった
貧しい家の子も裕福な家の子も毒親に育てられた子供たちはみな、等しく不幸なのがやるせない気持ちになる映画だった
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