ビューティフル・デイのレビュー・感想・評価

ビューティフル・デイ

劇場公開日 2018年6月1日
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ホアキン・フェニックスの人物造形が画期的!

幼い頃に受けた虐待、戦場体験によるPTSD、慢性的不眠症、等々、日々朦朧としながら暮らす主人公、ジョーだが、生業にしている失踪者捜索を邪魔する刺客が現れると、一気にやる気が沸点に達し、相手をハンマーで殴り殺してしまう。その緩急の落差が最大の見せ場とも言える。ホアキン・フェニックスが疲れ切った表情とボリューミィな肉体を時折鏡に写しながら演じる夢遊病者のような人物造形は画期的だ。噴出する血液の量も半端ないクライム・サスペンスは、同時に、現実と幻覚の境目を取り払い、観客を全く別のジャンルへと運び去ろうとする。境目の判断は人それぞれ。映画の醍醐味を存分に味合わせてくれる、上半期を代表する1本だ。

MP
MPさん / 2018年6月10日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  悲しい 怖い
  • 鑑賞方法:試写会
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映像のリズム、空気、感情の流れ。全ての瞬間にシビれずにいられない

久方ぶりのリン・ラムジー監督作のお目見えである。彼女の独特の浮遊するような映像感覚や色彩に飛んだ心理描写は相も変わらず健在。しかもどれを取ってみても一筋縄ではいかない。全てを可能な限り映像言語で伝えようとするため、時に重要な描写をあっさりと省略したりも。だが、そこで生まれる変則的かつソリッドなテンポとリズムこそが、本作の緊張と焦燥感の溢れる「鼓動」を形作っていくのである。

さらに時系列を無視するかのように、過去の幾つかの出来事が記憶の洪水のように主人公の胸にこみ上げる箇所がある。原作小説ではわかりやすく記述してある事柄でも、本作ではほんの数秒のフラッシュバックで差し込まれるのみ。一見すると不親切にも思える演出だが、ここでもホアキンとラムジー、音楽担当のグリーンウッドが巻き起こすケミストリーが観客をなんとも不思議な境地へ誘ってやまない。難しく考えず、作品世界を泳ぐように楽しみたい一作だ。

ぐうたら
ぐうたらさん / 2018年5月31日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  興奮 知的
  • 鑑賞方法:試写会
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濃密な展開に溺れる

人の心に潜む闇を鋭利に切り取る、刀のような作品。濃密に展開していく物語を彩る能動的な音楽もこの映画を鋭くする。
一つ一つのショットが美しく、まさにビューティフル。
現実的で、それでいて現実から逸脱する矛盾すら魅力的で、溺れていく。

あおおに
あおおにさん / 2018年8月14日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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異色作

一体今何が起きているのか、十分理解できないシーンもあったがフラッシュバックを上手く交錯させてセリフの少ない主人公の心を見事に表現している。孤独な男と全てを失った少女、二人の演技力も素晴らしい。最後のシーンでの少女の存在にはゾクッとした。
2018-140

隣組
隣組さん / 2018年7月29日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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とてもよかった ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

 お母さんを殺した相手が死ぬ間際にホアキン・フェニックスの手を握って一緒にシャーリーンを歌うのだが、その歌詞があまりの内容で驚いた。人生の暗闇をあんな美しいメロディで歌っていたと初めて知って、見終えた後に歌詞を検索して読んだ。

 時折挿入されるフラッシュバックがトラウマなのかな、あんまり意味が分からなかった。詳細に伝える気もない表現なので分からなくてもいいと思う。

 主人公はお母さんの介護をしており、あんな年の男にとってはさぞ負担だっただろうけど、とても親身にお世話をしていて背負うものがあるのが有難い時もあるなあとなんだか身にしみた。

 女の子が美しかった。

古泉智浩
古泉智浩さん / 2018年7月25日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける
  • 鑑賞方法:映画館
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う~ん

タクシードライバーの路線を狙ったんですかね?名作には近づけませんでしたね。

aki007
aki007さん / 2018年7月25日 / PCから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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演技は良いのに、いまひとつ伝わらない

いまひとつ乗り切れませんでした。
ホアキン・フェニックスの演技は良かったし、映像も悪くなかったんですけどね。

根底に流れている部分が、いまひとつ理解できず、いろんな表現がしてあっても、上辺のものに感じてしまいます。

それからグリーンウッドの音楽は、もう少し控えめにしてほしいなと思います。
映像より音が前に出ちゃうのは、飽きます。

デュエットするシーンは面白かったです。

凪
さん / 2018年7月19日 / PCから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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間が長い

余白と余韻で観る者の感性と想像に委ねる作りとしては、あまりにも一つ一つのシーンの間が長く疲れる。
ところどころ出てくるカウントダウン、因果関係と繋がりを理解するのもしんどい。
好みが別れるかな😔

さんにん@㌦㌦
さんにん@㌦㌦さん / 2018年7月17日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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レオンを彷彿とさせる

が、意外と呆気ない幕切れに少々驚き。裏側がたくさんあって興味が惹かれたが、明かされぬままのNotスッキリ感。前半部分も長かったな〜。

Miyan
Miyanさん / 2018年7月16日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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タイトな映像と音

キリキリとハートを削りにくるストーリー。それを巧みに盛り上げる細かいカットと効果的な音。状況も登場人物の過去もトラウマも、みな映像で分からせる演出で実に映画らしい映画。
エグいので誰彼に勧められないけれど傑作です

ユウコ
ユウコさん / 2018年7月12日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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音楽と映像が素敵です

原作のハードボイルド感を残した、素晴らしい映像化!レオンとマチルダを彷彿とさせる流れまであり、小品ながら満足度は高いです。音楽も素晴らしく、少し前のヒットが切なさを駆り立てます。
タイトルは、原題の和訳を考えれば、これで正解なのだと思います。

kazmat
kazmatさん / 2018年7月7日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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大好き ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

素晴らしい。血と暴力とトラウマと幻想性。省略と抑制の効いた演出で紡がれるのは奇妙な殺し屋と少女の物語。

鋭利かつ硬質なショットとキレのある編集。説明台詞を排した演出が冴え渡っている。
ジャンル映画の枠組みを借りつつも、そこから逸脱/脱臼する奇妙で美しさを讃えた抒情性もある。映画の娯楽性・ジャンル感と芸術的側面もきちんと融合している。

パーカッションや打ち込みによる不規則性と規則性を往還するリズム主導の音楽が、主人公の内面的錯乱・苦悩状態を体感させてくれる。物語世界で鳴っている音と劇伴が明確に区別されず溶け合っているような箇所が何度もあり、それがまたよかった。ジョニー・グリーンウッドは毎回いい仕事をしていると思う。

髭ボーボーでずっしりした体躯、虚ろな目で虚無を抱えるホアキン・フェニックスも存在感があっていい。楔のように打ち込まれるフラッシュバックが常にタナトスの方へと彼を誘引するが、あのフィジカルな存在感で辛うじて現世へ繋ぎ止められているような説得力がある。

湖の中での美しい水葬シーンや、シャーリーン『愛はかげろうのように』を使った奇妙な演出など、幻想的な場面が符牒のようにあらわれる。

そして、出番はそれほどでもないが、無垢で残酷な存在感を強烈に残すエカテリーナ・サムソノフという発見も嬉しい。

ハンマー映画に新たなる傑作誕生か。ほんと好き。

ヴィアゼムスキー
ヴィアゼムスキーさん / 2018年7月5日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
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銃器を使わない方がより暴力的に観える

『パンズ・ラビリンス』でも『プリズナーズ』でもそうだったが銃器を使わない方がよっぽどキツイ暴力描写になる。トンカチが流行りなのか?
最初の奪還時は防犯カメラ越しのカット割りで、2度目の奪還時は防犯カメラ風にカット割りしているのが面白い。
最初ホアキンが髭もじゃすぎて誰だかわからなかった。

なお
なおさん / 2018年7月4日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
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救済 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

虐待の傷を受けたジョーがニーナをはじめとした少女を救う様子は、幼少期のジョーを自ら救済しているようにみえました。知事が殺された現場でジョーは「俺は弱い」と言っていましたが、ニーナではなく自分で手を下したかったのでしょうか。家の中で絶対権力を持っていたジョーの父親と知事がかぶりました。ラストシーンは、本質的に救済されたと受け止めました。

ミカ
ミカさん / 2018年6月27日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  悲しい 怖い
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ラストシーン、タイトルに涙する。

見えている映像で、見えてない事実を雄弁に語っている。挿し込まれるフラッシュバックが、ジョーの過去を明らかにしてくれているのだが、それさえも断片的でありながら、その強烈さが伝わってくるところがすごい。おまけに、ホアキンのあの肉体。なるほど、元軍人かとわかるが、どこかいびつな筋肉で、それがまたこの人間の壮絶な過去を想像させるのに十分すぎるほど雄弁な、無言の裸体なのだ。

そして、ラスト。
なるほど、その選択をするのか。
それではなんだかわからないという人は、観るべし。「その選択」は観た人それぞれの予想であろうけど。ただ、”beautiful day”の意味を噛み締めるには十分なラストだ。

栗太郎
栗太郎さん / 2018年6月24日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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面白い

音楽と映像の無機質さが殺伐とした話にピタリ合っている。とにかく流血死体をやたらしつこく見せたがる演出だった。
ホアキンの一人称的視点から一歩も外に出ず、映画というよりは短編小説を読んだ様な感覚だった。少女役の子は出ている時間は短いが、かなりの存在感だった。

赤忍者
赤忍者さん / 2018年6月23日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
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息を止めて ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

体の外と中を遮断して

40秒間無になり
過去から現在へ、
苦悩から平穏へ、
絶望から希望へ、
見える世界が変わるのを、悪夢が過ぎ去るのを、
じっと堪える…。

殺し屋兼人質奪還屋?のJoe。
好みの武器はハンマー。
ハッキリとは語られませんが、彼のトラウマは、DVの父親に苦しめられ、兵役中自分があげたお菓子のせいで戦地の少女が殺され、また人身売買を想像させるコンテナ?内のアジア少女達の変死を目撃したことのようです。
駅のホームや二階から下を覗き込む姿には、希死念慮が漂っていました。

唯一愛情を感じる存在の母親を亡くした世界で、救ったNinaも失えば、彼をこの世に引き留めるものは何もなくなってしまいそうでした。

JoeもNinaも被虐待者。
もしJoeが実父を殺しているのなら、Ninaには虐待者に対し直接手を下して欲しくなかったのかな、そうなる前に救いたかったのかな…と思いました。

でっぷりとがたいが良くて髭ぼうぼうで、如何にもヤバそうなおじさんに、写真撮影は頼めないなぁ…(^_^;)。

音楽がとてもスタイリッシュでスリリングでした。
殺人そのものの残酷なシーンはありませんでした。

everglaze
everglazeさん / 2018年6月20日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
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決別

豊かな音楽がスクリーンを彩っていたが、キャラクターのテンションが一定で鬱陶しい。

何故そこに至るか。
構成が虫食いの分、演出に意地悪なミスリードは無い為、画面と音響で明確に示されているが、単純な帰結の割には雑な過程。

予定調和の女神が微笑む。
実にカンヌ好みの現実の甘さだ。

たろっぺ
たろっぺさん / 2018年6月17日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 1.5
  • 印象:  -
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ずっしり

レオンが好きだし、元軍人って設定も好き。でも想像と違った。ずっしり。ホアキンの傷だらけの裸がいろいろ物語っててカッコよかった。髭と長髪も。たまに決め顔になるけど、それがめちゃめちゃカッコよくて、さすがハリウッド俳優だなと我に帰る。

ボケ山田ひろし
ボケ山田ひろしさん / 2018年6月17日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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リン・ラムジー作は精神にクる

リン・ラムジーと言えば、「モーヴァン」「少年は残酷な弓を射る」など、救われない心を救済するかと思わせて突き放す作風が散見されるが、そういった浮遊する心への監督の鋭い眼光がピークに達したと言えるの今作だと思う。淡々としていながら、過激で残酷で、でも魂の救済を渇望する人々を見つめる視線には、微かな優しさも感じられる。少年期のトラウマを引きずりながら、満たされない現在を殺伐と生きているだけの男。人助けの様だが、実際には人殺しという家業に身を投じている彼は、大人にはツラく当たるが、少年少女にはどこか優しい。そんな彼が、大人の勝手な欲と汚さにより、あまりにも過酷な境遇に晒された少女と出会い、何かを共有する事によって、彼の精神は満たされたのだろうか...そのものズバリな邦題(原題は全然違う)に希望を見出したい。PTA作品の常連、すっかり映画音楽作家として成熟したジョニー・グリーンウッドの耳障りなまでに鋭角な音楽は、心に突き刺さるようで痛くて素晴らしい。ホアキン然り、ダイアン・クルーガー然り、昨年のカンヌの審査陣はちゃんとしてたんだなあ、と納得。

foxheads
foxheadsさん / 2018年6月16日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 怖い 難しい
  • 鑑賞方法:映画館
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