「四大怪獣 地球最大の“キング”決戦」ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
四大怪獣 地球最大の“キング”決戦
ゴジラシリーズ最新作は、2014年のハリウッド版の続編。
『キングコング 髑髏島の巨神』を含む“モンスターバース”の第3弾。
そして、最初の“令和ゴジラ”。
昭和・平成・令和と、ゴジラも3つの時代に出現する事に。
前作から5年。
いや~、待った待った!
今年…と言うより、ここ数年で超待望作の一本。
これほど待ち望んだ理由はまたまたゴジラを劇場大スクリーンで観れるという喜びもあるが、それ以上に今作は、“ハリウッド版『三大怪獣 地球最大の決戦』”だから。
即ち、ゴジラに次いで、キングギドラ、ラドン、モスラもいよいよハリウッド・デビュー!
彼らの登場が確定した時から、私は公開はまだかまだか!?…と、夜も眠れなかった。(←あくまで興奮と期待の例えです)
まずは、今作でハリウッド・デビューを果たした怪獣たちの魅力から。
キングギドラ!
シリーズでゴジラの次に好きなのがキングギドラ。なので、ハリウッド版のキングギドラが早く見たくて見たくて堪らなかった。
徐々にポスターや予告編で解禁されていったが、やはりこうして作品の中で目の当たりにすると、感激…!
日本版に忠実なそのビジュアル。さらにそれを上回る圧倒的な巨大さ、存在感、強さ、恐ろしさ!
ハリケーン巻き起こしながら空を飛び、強力な引力光線も勿論!
強いて言えば、登場シーンは『三大怪獣~』のあのシーンを再現して欲しかったが、ちゃんと○○怪獣という設定にニヤニヤが止まらなかった。俗名“モンスター・ゼロ”にもニヤリ。
思えば、デスギドラやカイザーギドラは別として、キングギドラを劇場大スクリーンで見たのは、『ゴジラvsキングギドラ』以来かも。
だからもう、それだけで感無量…。
まさしく“キング”ギドラ! やはり、ゴジラの最大最高最強のライバルだ。
ラドン!
こちらもビジュアルや設定など、日本版に忠実。
火山から現れ、体質はゴツゴツした岩肌や地熱を感じさせる。
その重々しさとは裏腹に、空は俺様の領域!…と譲らんばかりに、日本版とは比べ物にならないほどのスピードで飛翔。その時繰り出される衝撃波で町は吹き飛び…。
これら全て、『空の大怪獣ラドン』をグレードアップ!
特に、予告編の時から披露していた回転アタックには、超々しびれた! あれは日本の操演特撮では難しいね。
ラドンご贔屓という監督の拘りを感じた。
モスラ!
日本版のビジュアルや設定からちょいと変えられていたと感じたのがモスラだった。
日本版はどちらかと言うと蝶のような雰囲気だが、ハリウッド版はより本来の蛾のイメージを強調。トゲトゲしく、攻撃的でもある。さすがに小美人的なキャラも登場しない。
でもちゃんと糸は吐くし、幼虫~成虫の変化。ここぞという時にゴジラや人類の救いになる。
そして言うまでもなく、幻想的で神秘的で神々しいまでの美しさ。
ハリウッドでもモスラは、女王怪獣だ。
彼らの魅力や存在感も申し分ないが、主役はゴジラ!
出現シーンの度にゾクゾク!
ゴジラは出現シーンのインパクトが大事。前作もそして今回も、お見事!
熱線は前作より威力がパワーアップ!
ビジュアルはギャレゴジとほぼ変わらないが、監督が“王冠”と称する背ビレだけは初代と同じデザインという拘り。
新旧の魅力と新たなオマージュを込め、ゴジラは常に進化していく。
そしてそして、一番のお楽しみは何と言っても、ハリウッドの大迫力の映像と技術とスケールで魅せる“四大怪獣 地球最大の決戦”!
一度は見たかったラドンvsキングギドラの空中戦。
モスラvsキングギドラ。
初対決のモスラvsラドン。
だけどやはり、これが一番見たかった! ゴジラvsキングギドラ!
割りと早い段階で一回戦交え、壮絶なクライマックス決戦。
この迫力と大バトル…。
とても言葉では伝え切れない。
是非とも、ご自身の目で、劇場大スクリーンで!
当初、ギャレス・エドワースの監督降板にはガッカリした。
前作が良かったのも、作品にギャレスのゴジラ愛が溢れていたから。
彼に劣らぬ新監督が果たして見つかるのか…?
その心配と不安は無用だった。
マイケル・ドハティ、あなたもブラボー!
全編、溢れんばかりのたっぷりのゴジラ愛が伝わってきた!
南極の氷の下に眠る怪獣、核でゴジラを復活させる、ラストの体を赤く発光させたゴジラ…などなど、至る所にシリーズへのオマージュや彷彿させるシーン。
挙げたらキリが無い。まだまだいっぱいあるかも。これらは間違いなく今後何度も見返すようになるから、じっくり発見していきたい。
やっぱり、愛あって手掛けると違うね。聞いてるか、98年版の監督さんよ。
マイケル・ドハティ監督とゴジラについて大いに語り合いたい!
オマージュで特に嬉しかったのが、本当に使用された伊福部音楽!
多少アレンジは加えられているものの、全然許容範囲。
あのシーンやあのシーンであのテーマ曲が流れる度に、もう堪んねぇー!
本編でもなかなかがっつり流れ、エンディングはあのテーマ曲(作曲・伊福部昭)とあの歌のメロディー(作曲・古関裕而)の組み合わせで、まるで日本のゴジラを見たようだった。
また噂通り、まさかのあの兵器登場! ちと扱い雑で設定も違ったが…。(仕方ないか…)
エンディングでは、あのお二方へ追悼も。
何だか今回、米批評はかなり鈍い。
怪獣大バトルは迫力満点だが、人間ドラマ部分の弱さが否めないとか。
でも、怪獣映画はいつだってそうでは?
日本のシリーズや前作や『キングコング~』だって。今更指摘する事?
確かに深みのある優れた人間ドラマとは言い難いが、言われるほど酷いドラマだったかなぁ…?
前作のゴジラvsムートーで離れ離れになった家族。
怪獣擁護側の母娘と怪獣を憎む父。
次第に父は怪獣に理解を示し、母は怪獣を擁護する余り一線を超えてしまう。その間で苦悩する娘。
怪獣は脅威か、共存出来るか。
怪獣を利用しようとするテロリスト一味。
人間の傲慢、人間と怪獣。
芹沢博士のあのシーンはグッとさせられる。
前作に比べテンポアップ。緊迫感もある。
ゴジラたちも結構早めに登場し、見せ場もバトルもボリューム増し。
ストーリーもゴジラたちを中心に展開される。
何故にこれが低評価?
寝惚けた戯言抜かすな! 低評価付けた米批評家どもは名乗り出てこい! 一人一人説教してやる!
明らかに前作より面白い!
ゴジラ好きなら絶対気に入る!
満足満足、大満足!
待ち望んだ甲斐があった!
皆、ひれ伏せ! “キング・オブ・モンスターズ”に!
最高の興奮と満足と面白さと共に、来年も!
夢にまで見た日本の怪獣王とアメリカの怪獣王の再戦!
これまた超待ち遠しいが、果たしてこの興奮と迫力を超えられるのか…!?
今回見て改めて感じたのは、かつての東宝特撮は娯楽映画の先駆者。
MCUやDCユニバースなど今映画界で流行りのユニバース・プロジェクトを、東宝特撮は半世紀も前にすでにやっていた。
そして今、ハリウッドはゴジラ映画製作に意気込んでいる。
全てはかつての東宝特撮があったから。
東宝特撮偉大也。
モンスターファイトが最高でしたね(*^-^*)ゴジラ以上にギドラが好きな私には、左首のお茶目なキャラ付けは堪らないものがありました。また、ゴジラの〇〇という新しい設定も良かったですね
近大さん、きびなごです。
いつもコメントありがとうございます!
いやもう・ホントに・激アツでしたね!
会社をサボ……有休取って鑑賞した甲斐ありました。
レビューの構成上泣く泣く削りましたが、近大さん
のレビューでしっかり父娘のドラマや伊福部音楽
についても記述してくれてスッキリしましたよ。
映画の細部を思い出させてくれるレビューに感謝!
次にこのハードル越えるのは至難の業ですが……
こんなもん観せられたらもう無条件で
次回作も観るつもりですよ!
海を越えたクリエイターがこんなにも正統&荘厳
なゴジラを撮ってくれるなんて、ドハティ監督
ありがとうとしか言えないですよ僕は。
名作は時間も言語も越えて心に刺さるものですね。
映画っていいもんです。ゴジラっていいもんです。
それじゃあまた!
近大さん、コメントありがとうございます。
激熱過ぎて、今でも興奮が止まりません。
オリジナルに捧げられたオマージュと、先駆者たちへの多大なる敬意を思い出すと涙が出そうになります…。
「GODZILLA vs KONG(原題)」の公開まで後少し…期待が膨らみますね!
ハリウッドでここまで面白いのをつくられたら、日本での新作製作のハードルが爆上がりしてしまったようで…どうしよう…という心境です(笑)
ゴジラ愛、怪獣愛に満ち溢れたレビューですね!
俺はディアゴ〇ィーニのDVDコレクションを持ってたもんだから、
この日のために総復習しました!(笑)
次回作も気になるところですが、
もう5年も待つ必要はなさそうですね~