未来のミライのレビュー・感想・評価
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良い映画でしたよ。
なんか酷評が多く、観るのもどうしようかと考えておりましたが、今までシリーズは観ていたので捨てた気持ちで観ました。
感想は…ごめんなさい。
全くつまらなくないですよ。
普通に良い映画でした。
なんだろう…良いと思う人と、つまらないと思う人に別れるようですね。
自分は凄く共感出来ました。
自分の過去、今、未来。
自分の周りの、過去、今、未来。
まだ小さな男の子にとっての、価値観、周りの気持ち。
まだ小さな子供に対する、価値観とその子供の気持ち。
僕は、素敵な大冒険のお話に感じましたよ!
映画を見終わった後に、自分の今、過去、そして未来を大切にしていこうと思いました。
そして、自分に関わる人。特に身内を大切にしていこうと思いました。
何か共感出来る心がある人は、良い映画だと思いますよ!
自分に兄弟がいたり、子供がいたり、子供の気持ちを忘れていなかったり。
あと、一人で大きくなったような気持ちでいる方や、自分はもう立派な大人だと思っている方。
そんな方は、一度観てみても良いと思います。
確かに、決して何か迫力のある事や、大どんでん返しや、意外性がある訳ではないですが、幼い男の子の素直な目線で、また不思議な角度で伝えてくれます。
あくまでも子供の目線なんですよね。
どこかへ旅に出たり冒険しなくても、子供にとっては、毎日が新しくて、毎日が冒険。
大人になると、忘れてしまう気持ちですね。
皆さんも昔はそうだったのでは?
毎日がキラキラしていて、毎日が大冒険で。
忘れていた自分。
そして、当たり前すぎて、忘れてしまう家族への気持ち。
それを改めて思い出させてくれました。
僕は好きですね、この映画。
僕にとっては、凄くメッセージ性のある、感慨深い映画でした。
良かったですよ?
低評価をつける方が多くいるようで
確かに今までの細田作品のような
わかりやすいストーリー中の抑揚は
抑えられています。
クンちゃんはファンスティックな体験を何度かしますが
それでも作中のリズムが変わらないのは
子供は着々と歩んでいて
けれど親にとっては劇的な変化に感じられる。
そんな表現なのだと思いました。
そもそも同じような作品を出すような
監督だったら飽きられるし
サマーウォーズ、バケモノは迫力ある作品でしたが
時をかける少女、おおかみこどもは
迫力抑えめの作品だった気がします。
映画は迫力だけではないと思うのですが
迫力を求めて見られた方には物足りなかったのかもしれませんね。
繊細な作品なだけに
見る世代によっても評価は分かれるのだと
思います。
また批判を集めている
キャスティングについてですが
そもそもアニメーション作品においての
それらしい声ってよくわかりません。
実写とは違います。
アニメーションは現実ではなく
現実的なファンタジーとでも言いましょうか。
その作品における
世界観に合う声なのかってところが大事なのだと思います。
優しそうな父の声とか短気そうな母の声とか
性格を表現しています。
ごく個人的には
「羊と鋼の森」という作品で
活気ある性格ながら
双子の姉を気遣い立てる役をやっていて
今作品では4歳児を演じ
激しいギャップと素晴らしい演技力を感じました。
みんな子供の時代を通ってきている
はずなのに大人になってしまうと
子供の世界だったり感性って
まったくわからなくなってしまって
子供だった時代の感覚を思い出す、
また子供から見えてる世界って
こんな世界なんだと
繊細に表現されている作品だと思いました。
リアルにウザイ
アニメーションの手法を用いた発育ドキュメンタリー
細田守が大衆向けのエンタメ映画との訣別を高らかに宣言した作品。ポスト宮崎などというものではなく、自分の信じる作品を、アニメ監督としてのオナニーで生きていくという覚悟を雄弁に語っている。
少なくとも中途半端に大衆向けに振った結果、気持ちの悪さが否めない「おおかみこども」や、ヒロインの存在がただ不愉快な「バケモノの子」に比べて地味ながら非常に芯の通った作品になった。個人的にはこれまでの細田守の作品のなかで最も好感をおぼえた。
本作はアニメーションの手法を使ったドキュメンタリー作品だ。弟ないし妹ができたどこにでもいる普通のホモサピエンスの少年の心理と成長を、子供らしいファンタジックでサイケデリックで美しい妄想世界を織り交ぜながら真摯に描き切っている。地味なことこの上ない。
そこにケレン味のある非現実的で陳腐なイベントは存在しない。両親が不仲で家庭崩壊の危機があったり、妹が誘拐されたり失踪したり、いじめにあったり重い病気を患っていたり、ありがちな設定は一切存在しない。
くんちゃんの空想や夢、あるいは過去や未来の登場人物が入り乱れる不思議な時空の歪みのようなイマジネーションの世界を除くと、この作品で描かれる全てのストーリーと場面と空間は、この日本中のどこにでもいる4歳児の半年間の生活でしかない。彼の生活空間は(保育園除いて)家から殆ど一歩も出ることがなく、重大な問題が起きることも起こすこともない。NHK世界のドキュメンタリーあたりで「子供の心身の成長メカニズムと記録」みたいな題名の番組で取り上げられそうな、美しくわかりやすいところを映像編集で切り取ってはいるものの、ごくごく平凡な男児の日々である。
地味でリアルな生活を描いているからこそ、その人物の挙動やオブジェクトの描写の機微は素晴らしい芸術的な域に達している。新海誠みたいなてらてらの綺麗な背景にキャラクターを特に工夫なく動かしているだけの子供騙しな演出ではなく、例えばそれは横浜に降る淡いぼたん雪の人欠片の描写だったり、飛んだり跳ねたりするたびに揺れる厚手の子供服の質感だったり、出産直後の母子の赤ら顔だったり、枚挙に暇がない。
作品タイトルやメインビジュアル詐欺をかましており、未来のミライちゃんの存在感は大したものではない。前述の通り本作は4歳児の空想あるいは不思議な夢を介在させたリアルなドキュメンタリー作品なので、『とある4歳児の半年間』とかそんな地味で面白みのないタイトルこそが相応しいはずだ。
作中で描かれる主人公の曽祖父や両親たちの人生の生き方が、誤解を恐れずに言えば非常に“まっとう”な設定になっていて、そこに変に凝ったものがない。
「普通の人間だったらこれくらいの年齢で結婚して家庭を作るもんなんだぞ? 独身でチャラチャラしてる連中は人として恥じろ」
というメッセージも、もしかすると一定込められてるのかもしれない。
細野のケモショタ性癖はもなや公然のものだが、今回はいまいちそのフェティシズムの狂気が感じられなかった。ケツに尻尾ぶっ刺したり、くすぐられてイク程度の別段騒ぎ立てるほどのことでもない描写が無理やりねじ込まれているようで「期待されてるからやってみました」レベルの要素にしか感じられなかった。細田監督は家庭を持ってどんどん完成が凡人化しているのではないかね?
誰もが通る道を多彩な視点で
思ってたほど悪くない
巷で言われるほど悪くなかったです。
正直なとこ、細田監督の価値観は自分の価値観とは合わない部分が多く、この映画も批判する気満々で観に行ったのですが(性格悪い)。
まず、このサイトでも散々批判されている声優の件ですが、主人公くんちゃんを演じる上白石萌歌さんは言われるほど悪くなかったです。
確かに4歳児に聞こえないと言われればそうですが、「そういうもんだ」と思えば然して気にならない。むしろよく頑張ったと思います。棒読みのタレント声優なんて、他に掃いて捨てるほどいますからね。
パパ・ママを演じる星野源さん、麻生久美子さんも違和感はありませんでした。個人的に声優に関しては何の問題もなかったです。
子供の仕草が丁寧に作画されていたり、子育てあるあるが満載なのも見ていて和みます。
ただ、他のレビューでも指摘があった通り、くんちゃんの一部の言動には違和感があります。
「4歳児が理解できる?」と思うような単語をくんちゃんがすんなり理解するシーンが幾つかあり、やはりちょっと詰めが甘いなと。
脚本に関してもいくつか気になる点がありました。
庭の木の不思議な力でくんちゃんが過去や未来の「家族」と出会い、少しずつ成長していくという物語の基軸は理解できます。
しかしそうなると、クライマックスの「未来の東京駅」はどうしても浮いて見える。
「映画だから」と、派手な映像や危機的状況を無理やり“くっ付けた”という印象が強いのです。
浮き沈みの少ない日常系の映画ということで腹を括ることはできなかったのかと思いました。
最後のミライちゃんの台詞も野暮ですね。あれは台詞で説明してはダメです。
もうひとつ、この映画には「現代の家族のあり方を問う」というコンセプトがあるようですが、それにしては最後にたどり着いた結論は底が浅すぎます。
他のレビューで細田監督の家族観は古いのではないかという指摘がありましたが、とんでもない。
これまでの細田作品の様々な描写を含めて考えると、現代日本人の大多数と同様に、細田監督は近代的な価値観にどっぷり浸かっているとしか思えません。もちろん、悪い意味で。
あと、他のレビューでも指摘があった通り、幼児に優しくない家の構造はやはり気になりました。
途中で何度かヒヤリとするシーンもあり、こんな構造にする必要があったのかと疑問に感じます。
斬新さや独創性ばかりに気をとられ、肝心の基本的な要素を疎かにするという点で、この家の構造は「細田映画」に通じるものがありますね。
他に細田節といえば細田節だけど、個人的に寒いと思ったシーンを箇条書き。
・くんちゃんが犬の尻尾を付けるシーン(またケモノか)
・ダルマさんが転んだのシーン(いや、一人で行けよ)
・幼少期のママと部屋を荒らすシーン(単純に嫌悪感)
…ここまで書いてきて、「悪くない」と言いながら結局批判が多くなってしまった気がしますが、想像していたより悪くないと思ったのは本当です。
少なくとも前作『バケモノの子』よりはずっとマシでした。
独身の20代大学生には。
山下達郎の曲を聴きに来たつもりが良かった
山下達郎の曲を1800円で聴きに来たくらいで見てみたら、なかなか面白かった。
自分への愛情が、新しい娘が生まれたことで一変してしまうという一種の大事件を乗り越えようとするキッズのファンタジー映画。
なんで!?と理由を求めたら破綻してしまうことが多い
けれど、隣に座った親子は時折笑ったり、最後はすすり泣く音がしていました。
声が合ってる合ってないに関しては良くあることだし特に気にせず、また、
家族ってすごい!とか、
こうやって今の僕たちに繋がってるんだ!とか
そういう映画から何かを得ようとしてみるのは
あまりオススメできないかと。
なぜならこの映画は
知らないことだらけの幼い子供が新しい家族と対面し、自分の居場所がわからなくなりかけつつも、
自分のアイデンティティ 兄であること、家族であることを強く認識する
すごく小さな、ありふれた世界の瞬間を切り取った話
だからだと思います。
テーマ自体は新しくもなく、クライマックスも、あーアレがクライマックスか、、!?
くらいの感じです。すごくオフビートですが、飽きも特に来なかったです。
唯一気になったのは映画館で見てるのになんで16:9画角やねん。。。
出来損ないの21世紀版トトロ、薄味。
考えれば、考えるほどイライラするのは相変わらずの細田護節。
スタジオジブリの入社試験で規定2枚の絵の提出に100枚以上の絵を提出した細田守監督は、第二の宮崎駿監督と言われ本人も悪い気はしていないと思う。
けれど、細田守監督と宮崎駿監督の決定的な違いは子供の子供らしさだと感じた、というか人物への掘り下げ全般…
くんちゃんは4歳児なのに女子高生みたいな声で10歳児くらいの会話力。
大人の話もよく分かっていて、ミライちゃんが未来から来ているのも3分くらいで理解する。それは子供の想像力とかで賄い切れるものではなく、観客も付いていけない速さ。
4歳児だったら「トトロ」のメイちゃんと同い年。だからどうしても比べてしまう。
妹が出来た事で子供帰りしてしまう話はあるあるだけどその前が子供ぽくなさ過ぎて、物語を作るためにやっているとしか思えない。
細かい描写や動きを積み重ねて人物の性格を見せる宮崎監督とは違い、絵的な細かいディテールを大切にする細田監督の気にしている、建築家のお父さんがデザインした子供には危ないであろうコンクリートの階段が多用された家の作り込みや、部屋、街など、物語に関係ない事ばかりで話には何も絡んで来ない。
さつきとメイの家とその隣にあるトトロの森が物語を物語るうえで重要な装置になっていたのとは大違い。
物語の重要な部分を占める中庭の木になんの説明も付いていず、この木はなんでこの家族を記録しているのかを説明しないから訳が分からなくなってしまう。
家を作った時に、代々大切にしていた木を移植したとかいろいろ物語は作れたはず。
くんちゃんの成長を描きたいんだろうけど、子育て宣言したお父さんは成長せずただオロオロするだけで、これが細田守自身の投影だとしたらお母さん以上にイライラするわ!
お父さんが子育てしていく上でこの家が子供には危ないと、建築家らしく自分で工夫して直していく事で父親らしい成長を見せるとか、それを見てイライラしていたお母さんも落ち着くとかどうとでもできるでしょうに…
細田守というだけでお客さんも入るだろうし、絵が綺麗でなんとなく見れちゃうだけにこの思考停止は悪質。
そもそもなんでミライちゃんは未来から来れたの?
ターゲット層がわからない
次回作に期待してます
ハラハラ感は薄め、幼児持つ親にオススメ
細田監督の過去作バケモノの子やサマーウォーズと同様、若者が成長していく様を描いています。これまで通り、子供が観た後に「一つ大人になった」という追体験を夏休みにできる仕様になってはいます。
ただ、ストーリーとしては、前述した過去作にあったようなスリリングなエピソードや展開に欠けた印象です。ワープしていく時代ごとのオムニバスを見ているようで、エピソード一つ一つが持つパワーが弱く、いまいちクライマックスの盛り上がりも乏しい感じを受けました。当サイトで本作の評価が低いのは、過去作のエンタメ感あふれる物語を期待した人々が面食らってしまった結果だと思います。
物語はいわゆるイヤイヤ期の幼児が主人公で、行動原理や台詞などは、子を持つ親であればよく理解できるのではないでしょうか(だいぶコミカルですが)。一方、イヤイヤ期を知らない人にとっては、ただの面倒な子供に映るかも知れません。
ただ、声優が残念に感じました。イヤイヤ期の子供を分からずに演技してしまっているのが、しっかり伝わってきてしまいました。
もちろん10代後半の若手が幼児を演じる難しさはあると思います。ただ、あの年代の子供は、感情の起伏は抑えられなくても、普段の話し方はもっと抑揚がなく、大人が思っている以上に一言で物事を言い当てる強かさがあります。どうせなら公園のシーンで出てきた他の子のように、子供の声優をあてがうことに挑戦してみてほしかったです。
東宝芸能一押しの今をときめくモデルさんのようですが、日本映画は本当にキャスティング主義だと思えてしまったのが一番残念でした。(もちろん細田監督が主役の人選にどれだけ関わったのか分かりません。ただ、実力で選んだとすればそれもそれかと…)
脇を固める声優陣を見ればわかるように、細田監督はそういう風潮と一線を引いていると思ってきたので余計にそう感じるのかも知れません。
話は逸れますが、お隣の韓国の映画を見れば、ソンガンホをはじめあまりお顔立ちがいいとは言えない俳優陣ばかり出る映画「タクシー運転手」が去年大ヒットするなど、実力主義で結果をつかんでいます(何だこれは、と失笑してしまうシーンもありますが)。
近年の邦画は、実力を度外視した某事務所の人が大体入っていますが、観客は本当にそれを望んでいるのでしょうか。話題作「カメラを止めるな」の空前のヒットから学ぶことは多いでしょう。本作を観ながらそんなことを考えてしまったのも、細田監督に期待するところが大きいからに他なりません。
もう少しストーリーを面白くできたと思う&犬に化ける、雛人形のくだりなどあまり必要に感じないシーンがあったことで減点1
主人公声優で減点1
そのため星3つにしました。
普通
共感や感動とは別のところで
4歳の主人公が成長する話を丁寧に描いた作品です。
夢とか幻とか白昼夢みたいなものと現実の境界が曖昧で、時間の連続性もほぼ意識していない幼少期の思い出を丁寧にアニメーションにした印象です。
私自身は主人公にもその家族にも、共感や感情移入をほとんどしなかったです。
たぶん、感動もほとんどしていないのだと思います。
でも、突き詰めた丁寧さと演出は「すごかったなぁ」と自宅に帰ってからも思い出します。
2018/09/03追記
その後数週間考えてみたのですが。
この映画は、すごく鈍感な大人のもとに生まれた子供の悲劇を描いている気がしてきました。
救いは、経済的に恵まれていることと、妹と仲が悪くないことなのかな。
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