スパイダーマン スパイダーバースのレビュー・感想・評価
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覚悟と誕生
映像の美しさ、面白さは言うまでもない。
ヒーロー映画として黒人少年を主人公とし、hip-hopが鳴り響く作品というのは時代の潮流だろう。
展開としては王道だが、スパイダーマンらしい誕生譚である。大切な人を失い、自分の能力を受け入れていく。別次元の同じ境遇にある仲間が登場することによって、その過程もスムーズに感じる。
強いて言うならば、敵の心理をもう少し掘り下げても良かったのではないか。キングピンに関しては、ウェットになりすぎるため十分だとは思う。ただ、叔父のアーロンが加担してしまう過程は描いて欲しかった。コミックなどでは周知の事実なのかもしれないが。
アニメーション作品としてはピカイチ。それ以外は
IMAX3D版の先行上映で観賞してきました。
視覚アニメーション的な作品としてはピカイチ。
というか、初体験もので、
『今までこんな視覚に訴える3Dアニメーションがどうして作られてなかったのか…』『逆にこの作品どうやって作ったんだ…?』と自問自答を繰り返していました。
紙芝居は紙芝居でも、頁を開けた瞬間に飛び出してくる紙芝居ってありますよね。あれを3Dにして120分見せて貰ってる感じです。
アナ雪では、ディズニーは未体験の美しさを見せてくれましたが、正直視覚効果的にはその遥か上をいきます。
とはいえ、脚本的には好きじゃない。
実写版では実質ピーター・パーカーの一人称視点でのみ話が進みますが、この作品では実質スパイダーマンが6人出てきてその度に『自分のスパイダーマンはこうして産まれた』的な描写を繰り返すので、途中から『お前の描写はもうええわ』みたいな感じになってしまいます。
また、6人それぞれを描く為に、主人公であるマイルズの掘り下げがやや弱め。マイルズ一人の成長物語にもう少しスポットを当ててほしかったな、というところ。
まぁこの辺りの脚本の組み立て方はソニーとディズニーのスタジオの違いもあるのかもしれません。そう考えると致し方ないのかな。
あと、脚本とは関係ないですが、クライマックスのところ。正直、かなり前に話題になった『ポケ●ンショック』を思い出しました。観てる人が酔わないかなと心配。
映像体験ものとしては正直100点です。本当に素晴らしい。
できれば3Dで観て欲しいです。
Excelsior! ソニーのスパイダーマン・ユニバース、会心の一作!
これはスゴかった!いやいや、アメコミ映画なのにアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞取ったのも、正直黒人が主役でポリティカル・コレクト的な感じで取ったんじゃないのぉ?なんて穿った見方をしていたのですが、これは純粋に面白かったです。こりゃ賞取るわ。逆にその他の普通のアニメに分が悪すぎる。たまに実写か?と思えるぐらいに綺麗ですし、浮遊感半端ないです。マイルスが覚醒した後の街を飛び回るシーンは凄すぎてゾワゾワしました。いっやー、最近のアニメって進化してますね!
ストーリーはマイルス君の成長の物語でメッチャ王道です。でも、王道って観てて気持ち良いんですよね~。原作のスパイダー・バースから取り入れたキャラクターの選択が秀逸で、スパイダー・グウェンは勿論の事、スパイダー・ノワール、スパイダー・ハムとスパ//ダーを持ってくるとは!しかも、スパ//ダーに至ってはロボット設定以外原作の面影全くなし!これは上手い改変でした。脚本書いた人良くわかってらっしゃる。これでレオパルドン出てたら最高だったんですけどねww
1つ不安になったのは、駆け足で紹介された各キャラクターは皆さん理解できたのでしょうか?ピーター・パーカーはサム・ライミ版を見てたら良いとしても、スパイダー・グウェンは難しかったのでは?捕捉を入れるようですが、グウェンの世界では親友だったピーター・パーカーがリザード(映画でいうとアメスパ1のヴィラン)になってしまい、グウェンはピーターを救えず亡くしてしまうというストーリーです。詳しくは邦訳「スパイダー・グウェン」を手にとってもらえれば、よりグウェンのストーリーがわかってもらえると思います(←グウェン推し)。勿論「スパイダー・バース」も邦訳ありますよー。原作は映画とは違ってピーター・パーカーが主人公で、スパイダーマンを主食とするインヘリターズとの戦いの物語です。
話を映画に戻すと、声の出演がやたら豪華なんですよね。グウェンのヘイリー・スタインフェルド、ノワールのニコラス・ケイジだけじゃなく、キング・ピンにはリーヴ・シュレイバー!アーロン叔父さんにはアカデミー賞取ったばかりのマハーシャラ・アリ!!更にマイルス君の世界のピーター・パーカーにクリス・パイン、MJがゾーイ・クラヴィッツ、未来のスパイダーマン2099はオスカー・アイザックってドンだけ豪華やねん!!そして、スタン・リーにグッときます。
個人的にどうしても海外のアニメって敬遠しがちなのですが、数々の賞を手にしたソニーのスパイダーマン・ユニバース会心の一作。これは映画館で観ないと損をする極上エンターテイメント作品でした。
革命が起きた
まずど頭のオープニングシーンからかっこよ過ぎる。非常にアガる。3Dが活かされているので、IMAX 3Dで見た方がいい!
アメコミの映像化ということに対して最高レベルのものを見てしまったという衝撃。。。
傑作だということはちらほら聞いていたが、これほどだとは思わなかった。。
「キャプテン・マーベル」、「スパイダーマン ファーフロム ホーム」、「アベンジャーズ エンドゲーム」が控えているが、本作を観た後ではこれらを観る気が失せてしまったといっても過言ではない。だってこんなすごい作品観ちゃったらどうしても比べてしまう。トム・ホランド実写版スパイダーマンは公開日が近いので特に。あれも好きな作品だけど!笑
日本でいうジブリの高畑勲監督作「かぐや姫の物語」に通じるような表現(作画)への徹底的なこだわりを感じた。
どの瞬間で映像を切ってもアメコミの一コマになっていて、アメコミの世界に入り込んだかのよう!これはCGで作られたアニメーションに後から全て(!)手描きでコミック風の味つけ、仕上げを施したという。考えただけで、気の遠くなる作業だ。ソニーはこの技術に対し特許を取得したそうで、今回のアカデミー賞受賞も追い風となって、続編の期待も高まる。いや、確実に作るだろう。東映版スパイダーマン、レオパルドンが出る日が来るかもしれない。スパイダーマンvsベノムが観れるかもしれない。妄想だけでこんなに興奮してしまう。
本作の感想、印象ですが、
物語冒頭はマイルズが色んなところから落ちる描写がひたすら繰り返される。地下の鉄柵から落ちたり、天井から落ちたり、ビルから落ちる。
しかし、マイルズが自分がスパイダーマンとして、ヒーローとしての自覚を持ち、スパイダースーツを黒く染め上げ、目覚めてからは全てが上へ上へと上昇する演出へと変わる。
ビルから飛び、落ちる描写もカメラがひっくり返り、同じ落ちる描写でも意味の違いがはっきりと映されている。
スパイダーバースというタイトルだが、新たなスパイダーマンの誕生と、自分は一人ではないと思わせるためのユニバースであったというところもとても良かった。
過去作へのリスペクトに満ちた、愛すべき最高スパイダーマンだった。本作のプロデューサーであるフィル・ロード&クリス・ミラー監督は「レゴ・ムービー」、「21ジャンプ・ストリート」などずば抜けた映像センスでコメディを撮る若い才能でしたが、「ハン・ソロ スター・ウォーズ ストーリー」の監督を途中でクビになってしまった。
そんな彼らの本作「スパイダーマン スパイダーバース」が見事にアカデミー長編アニメーション賞を受賞したのは本当に感動した。あんなに素晴らしい作品だったレゴ・ムービーでも受賞できず、レゴで作ったオスカー像を製作陣、キャストに渡していた彼らの作品が、ディズニーでもピクサーでもなく彼らのアニメーションが!ようやく認められた!
*いつもは笑ってしまうスタン・リーの登場シーンですが、今回は涙が溢れて出てしまった。あなたが生み出したスーパーヒーローはまだまだみんなに愛されてますよ!これからも!
クール
試写会IMAX 3Dで鑑賞。
一言カッコイイ!
10代のマイルスがスパイダーマンへ成長していく過程。
度肝を抜くスピード感とカラフル、ポップで、ダーク、エキサイティング!!!
キャラクター全てが愛おしくて何度も泣きそうになった。
感動させてくるシーンというよりも、こちらが興奮しすぎて、感情が抑えられなくなって涙が出るっていう感覚。(怒りを通り越した涙に近い)
パパもおじさんもめっちゃカッコいい。
パパが学校の前で「愛してる」を強制していたシーンが大好き。
はやくまた観たい!!
これを見た後、アカデミー長編アニメーション賞は絶対だと確信
スパイダーマン スパイダーバース
【IMAX 3D】【2D吹き替え版】
鑑賞日 2019 2/21(IMAX試写会)、4/12【2D吹き替え版】
成田HUMAXでのIMAX試写会にて鑑賞。アカデミーアニメーション賞部門でノミネートされていたのでかなりの期待を込めて行くことに。まず、アニメーションが従来のCGアニメ映画とは全く違い、一部は実写寄りに、他はコミック風に、とのそ組み合わせがなんとも絶妙で素晴らしかった。登場人物一人一人が個性的で魅力的だった。特に各別次元から来たスパイダーマンたちが皆かっこよかった。サム・ライミ版スパイダーマンとアメイジングスパイダーマン、スパイダーマンホームカミングの一部シーンが回想で再現されており、ファンにとってはかなり嬉しいポイントだと思うし、実際自分的にもかなり嬉しかった。また、音楽との相性も素晴らしく、マイルスがスパイダーマンとしての能力に目覚め、ビル街を飛び回るシーンと「What's Up Danger」の相性が最高で、とても興奮した。だが、少し不満だったところは、脚本がかなり荒く感じた。特にマイルスだけが使える電撃?のようなものの発動条件がめちゃくちゃだし、マイルスの叔父が何故ヴィランになっていたのかが不明だった。
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