スパイダーマン スパイダーバースのレビュー・感想・評価
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エンタメ性が高く、そして意外と深い
スパイダーマンは幾度となく実写映画化されてきましたが、その中には登場しなかったようなヴィランも出ていて、小ネタも多くあり、正直ファンじゃないとついていけないところもあった気はするけど、逆に言えばそれだけアメコミ世界へのオマージュがすごかった。
まず作風がよい。アメコミブームがやってきて久しいが、どれもこれも実写かフルCG。マンガを読んでいるかのような感じで観れるのが斬新でおもしろかった。
次にキャラクターが魅力的。グウェンやノワールは単体でも十分キャラが立つ。そして人種や性別といった多様性へのメッセージも感じられる。
マルチバースという考え方も、そもそもキャラを生み出した作家じゃなくてもたくさんコミックを描いているアメコミにはうまく合致している。みんなあっさり受け入れすぎだろ笑とは思ったけど。MCUも大成功だったけど、マルチバースという考え方の方が何かとつくりやすくもあるはず。新生バットマンに期待。
そしてストーリーはまぁまぁなのだけど、コミカルなシーンは笑えるし、スピード感もあって、とても入り込みやすい作品だったと思う。
カラフル
おじさんでアニメはよく知らない。
すげえ情報量。
あふれる色彩。
老眼みたいなブレ、絵にディレイがある。
いうなればおんがくのような絵。
きっとすごい革新的技術をもちいている──と思わせる虹彩のきらめき。
しばらくあんぐり口あけて見ていた。
登場人物たちはディメンション(次元)に囚われている。
アメリカンコミック紙の効果や、そもそもこれがアニメ作品であること自体が、話と関わっている。と思われるのは、かれらが次元の酔いみたいなものに苛まれているから、だろう。
ときどき、姿かたちが破綻するのが、アニメであることの必然性になっていた。
あまりそんなことは、考えないが、日本のばあい、アニメでなければ描けないからアニメにするわけではなく、アニメだからアニメになっている──ということがある。
たとえば、おもいでぽろぽろを見て、これ実写でいいよね(なんでアニメ?)──っていう感慨が、個人的にはすごくあった。
きょうび、その境界は、無くなってしまったので、実写でやれるようなことをアニメ作品でやることに疑問は感じなくなっているが、あっち(アメリカ)のばあい、実写でできるようなことを、アニメでやってみる──ということが、基本的にはない。
このスパイダーマンでも、実写にもあるスパイダーマンが、わざわざアニメ作品になっていることの必然性が、ある。
それがディメンションの解放だった。
キングピンが時空を混生させてしまったので、かれらは絵(二次元)なのか実体(三次元)なのかが、わからなくなっている──わけである。
だからアニメ作品になっている──と思われた。
あきらかに意識的なのは主人公が黒人なところで、映画は、サウンド的にも被服的にもブルックリン的にも、ブラックスプロイテーションのような気配ではじまる。
そして、これが絶対にスパイダーマンでなければならない──ということはなく、ほかのヒーローでもいける話になっている。と思う。
それが映画に無類の多様性を提供していた。
たまたまスパイダーマンなんだけれど、その多様性によって差別と闘い、家族の話として帰着してしまうアメリカ映画の良識の凄み。──少年の成長譚として、文科省に推奨することさえできる。
その一方で、ぜんたいとしてアニメーターというよりデザイナーのしごと感。
一種のインスタレーション作品として見ることもできるカラフルなパレットのよう──でもあった。
つくづく、すげえ映画。
余談だが、個人的に女性の側面刈り上げがお気に入りなんだが、グウェンのばあいって、マイルスの指がくっついて離れなくなってしまって、偶発的にその髪型になったんだろうか?
余談ついでだが、わたしはそれほど旧世代ってわけでもないんだが、ハムは手塚治虫全集でひんぱんに見かけたひょうたんつぎにしか見えなかった。
スパイダーバース
評判に違わぬ面白さ
映像がすごい!これを見るためにプロジェクターを買いなさい。
圧倒的映像的才能に打ちのめされた。今回のこの作品がそこそこの脚本に恵まれて本当に良かったと思った。
この素晴らしい美術を生み出したのは一体誰なんだろう?
ちょっと調べてみたが全く出てこなかった。
絵コンテを描いたのは誰なんだ?
原画を描いたのは誰だ?
色を決めたのは誰だ?
この作品に関わったビジュアルアーティスト達の事をもっと詳しく知りたいと思った。
ストーリーはファミリードラマ一色です。ファミリードラマはもう見たくないという人には全くもってお勧めできません。親子話だけでなくおじさんも出てくるし、敵が戦う理由もファミリーです。話の骨組み作るのが面倒くさいから全部ファミリーにしちゃったんでしょうか?映像的に斬新すぎるのでビジネス的な安全策をとってファミリードラマにしちゃったんでしょうか?そういうところはとても残念です。
映像と音響の暴力!観たらキマる!
U-NEXTで110円セール中だったので鑑賞。
もう!最っ高っ!!
映像と音響の暴力ですよ!
2.1chのスピーカーで大音量で観てたら気分は映画館。
好きな作品がまた一つ増えました。
最初からハイテンションな重低音ポップ音楽+目がチカチカするくらいのカラフルかつダイナミックな映像で気分爆上がり!
そのハイテンション気分のまま物語が進むもんだから、対して面白く無いマーベル的なギャグですらニヤニヤ笑ってしまう。
映像や音楽だけでは無くストーリーも今までのスパイダーマンの中でも上位に来るぐらい(ちなみに個人的No1は『アメイジング・スパイダーマン2』)ちゃんとあって最後の方はちょっとジーンときた。
あるいはハイテンションすぎて、そう感じただけかもしれないが。
展開は王道ヒーロー映画って感じでこれといった捻りもないけど、ノリノリ音楽を楽しんで、目まぐるしく動き光る映像を浴びていたらそうなことは全く感じず退屈しなかった。
逆に王道だからこそ成立した圧巻の体験だったのかも。
ちなみに音響監督が岩浪美和さんだったので吹き替えで観ましたが違和感0だし、むしろ魅力が増し増しな感じ。
映像に集中出来るし、癖の強いキャラに癖の強い演技がマッチしていて良かった。
やっぱりアニメ大国日本だから経験の差かな。
でもこれ映画館で観なかったことを心から悔やんだ。
こんなんIMAXで観たら画面酔いするくらい没入しそうだし、ドルビーシネマとかだったらバカみたいに明るそうだし頭おかしいサウンドだし。
何処かで再上映してくんないかな〜
続編ありそう?な感じだったんであったら絶対映画館で観よう!
これは観て聴いてキメる作品だ!
リアル・スパイディー REBORN
アニメ作品で時折感じる「アニメのリアル」を、今作ほど痛烈に感じた時は無かった様に思います。
もう、ジンジンキタキター‼️
これこそ、リアルなスパイダーマンだ‼️‼️
そして、チームスパイディー‼️
サムライミ版、アメイジング版、そしてMCU版とスパイダーマンありましたが、配役含めてサムライミ版が好きです。これ程まで実写で作られた(しかもそこそこの短期間で時系列もそれ程違わない)ヒーロー作品は聞いた事が無い。それだけみんなスパイダーマンが好きなんだろうし、少なくともアメリカ人には最高なヒーローなんだと察する。
それを、「今更」アニメと聞いて前のめりにはなれませんでした。
「ウルトラマンやゴジラをアニメでやっても、そんな観に行かないっしょ😜」くらいな。
自分が間違ってました、スマソ🙇🏻♂️
スパイダーマンは「ガンダム」であり「ドラゴンボール」であり「ワンピース」であると。
日本の青少年もしくは厨二病な大人を含め、上記の3作を観ながらその中に「リアル」を感じた人は多いでしょう。
「そっかー、地球以外にも人間が住む所ができるのかぁ😮」
「へぇー、7つ集めると願いが叶うんだぁ😮」
「ふーん、海の底にも人いるんだぁ😮」
そういう事なんですよ。
スパイダーマンも、ピーターだって1人の人間なんだから、様々な時代にそれぞれの立場で戦っているスパイダーマンがいるのも納得するし、それが一堂に介する今作は正にユニバースであり、それが出来たアニメという手段に拍手喝采です👏
そして、アメコミならではの映像も、とても素敵でした👍
効果音や感嘆を文字で表す斬新さ、AAAAAAとかUUUUUUとか、少なくとも日本のアニメでは見た事ない気がします。
これがとてもコミカルな味付けになってるし、いかにもアメリカって感じがサイコー👍
そんな現代に忖度してかどうか主人公が黒人だとかそんな事どーでも良くて、
メイおばさんのお茶飲んで待ってたカッコ良さとか、
初めてスパイダーマンの秘密基地に入っていく場面の高揚感とか(トニースタークかよ❗️いや、寧ろプルースウェインか⁉️とか独り言で叫んでた自分😅).
何しろ、マイルスの成長していく様を観てるだけで涙目になります😭
ここでもしっかり(ちゃっかり?)出て来るスタンリーといい、
エンドロール後の古くさいアニメといい、
何から何までサイコーでした‼️
流石、フィルロード👏
お見事でした🙇🏻♂️
別々の世界
文句なし、最高
アニメとコミックの類まれなる融合
字幕版で観ました
吹き替えは安っぽい感じでお勧めできない
ストーリーは、普通のヒーローもの
けれど・・・けれどね
派手なアニメーションとユーモアと
原作のマーベルコミック風の演出がとっても独特で、
面白かったのですよ~(≧∇≦)
冒頭、CGアニメ特有の、カクカク感がありましたが
後半は担当アニメーターが変わったらしく
とにかくよく動く
漫画っぽくてアニメらしい演出がセンスいい!
3Dモデルとモノクロ漫画調と日本の萌え系手描き
アニメ風キャラが混在してるのに違和感が無いし
それぞれの作風の良さがよく出ている
実写版の「前座」として公開されたらしいですが
ブタキャラのセリフ「漫画をなめんなよ!」に
アニメスタッフの意地が出ていると思う
派手なアクションと演出見てるだけで
すごく楽しいんですよ
アニメは「動いてなんぼ」だという事を再認識した次第
ラストのメッセージ
「誰でもヒーローになれる
(NYを守る)ヒーローはおまえ(僕)ひとりじゃない」
が、ベタだけどじんわり心に響いてきました
いろいろご都合主義ですが、そうしないと話が進まないので
仕方ないかな
しかしアメリカ人って本当にヒーロー好きですね
いろいろな映画のパロディが時々あって嬉しかった
同じマーベルコミックのバットマン実写映画「ダークナイト」の
パロディが所々あったのが嬉しかった(ミッション:インポッシブルも
あった・・・元ネタわからなかったけど他にも幾つかパロディ
らしいのが)
ラストのクレジットタイトル流れている途中で離席する人
多いと思いますが、その後にちょっとしたお楽しみが
あるので、見逃さないで(しょうもないネタに笑った)
子供も大人も楽しめるエンターテイメント映画
お薦めです(字幕版)
一瞬たりとも見逃せない面白さ
この2、3時間に充実感たっぷりでした!
スパイダーマンも完璧じゃない所に、親近感が持てて、スパイダーマンが成長する姿に、自分も頑張らなきゃって思わせてくれます!
今まで見た中で1番でした!!
音楽も最高です!特にsunflowerが耳から離れません!!
アニメの良さ
CG×マンガ×実写のハイブリッド映像
まずはなんといっても映像が斬新で、これまでに見たことがない映像を体験できるだけでこの映画の価値はあると思いました。
実写に近いCGながらもマンガチックな要素は残しつつ、テンポの良いストーリー展開で全く中だるみがありませんでした。
それぞれの次元で描かれるスパイダーマンも個性が際立っていて、マンガ寄りのキャラクターとCG寄りキャラクターの共演はなんか新しい時代を感じさせました。
異種混合の世界って感じで。
物語はTheスパイダーマンのピーターパーカーが死ぬという展開になるわけですが、誰もが良く知るピーターがいない場合の展開も新しくて面白かったです。
とりあえず新しさがハマった作品だなと思ったので評価は4としました。
映像の表現ってこういうのもあるんだなぁ。
とにかく素晴らしかったです。
フルCGアニメの到達点
スパイダーマンはもう孤独じゃない
驚愕の表現力で実写も漫画も取り込んだまさにユニバース作品
長年NYの平和を守り続けてきたスパイダーマン、ピーターパーカーが死んだ。
不安に駆られる市民、動き出すヴィラン達の中、ピーターの意思を継がんと立ち上がった13歳の少年、マイルスモラレスを主人公とした、さまざまな次元のスパイダーマンが集結したスパイダーバースを描いた作品。
絶賛に次ぐ絶賛の嵐で第76回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞、第91回アカデミー賞にて長編アニメ映画賞を受賞した今作。
スパイダーマンといえばピーターパーカーと認識していたが、黒人のティーンのスパイダーマン、マイルスモラレスを映画初登場ながら主人公に据え、慣れない能力のコントロールやヒーローとしての重圧に苦しむ等身大の10代の彼を支える中年のピーターBパーカーや気になる異性のグウェンステイシーら個性豊かなスパイダーマンも描きつつ、彼らをそれぞれの次元に戻し、因縁の相手キングピンとのケリをつけるために戦うハイスピードアクションムービー要素も兼ね備え、尋常じゃない情報量とスピード感で見終わったあと相当疲れる笑。
ライミスパイディやMCUスパイディのオマージュなどオタク延髄の演出やスパイダーマン伝統の信念「大いなる力には大いなる責任が伴う」などのお馴染みのスパイディワードがワラワラ出てくるし、大人気ペニーパーカーを初めとしたアニメーションの並びとしておよそありえないさまざまな作風のスパイダーマンの並びなどクオリティは信じられないほど高く、比較的綺麗な終わり方をした今作であったが、あっという間に続編確定のニュースも飛び込みまたしばらくヒーロー熱は続いていきそう笑。
あとは極彩色を通り過ぎてもはやサイケな色彩感覚に目がついていけるかが問題である笑。
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