黒い箱のアリス
劇場公開日:2018年1月14日
解説
事故で母親と右腕を失った少女の身に起きる奇妙な出来事を鮮烈な映像で描き、ジャンル系映画を多数上映するシッチェスやプチョンなどの国際ファンタスティック映画祭で評価されたスペイン製SFスリラー。父親が起こした事故で母親を亡くし、自らも右腕を失った少女アリス。それ以来、彼女は周囲に対して心を閉ざし、人間の言葉を話す装置をつけた愛犬をママと呼ぶように。ある日、森で巨大な黒い立方体に遭遇した彼女は、その中から1通の手紙を発見する。手紙にはなぜか彼女自身の筆跡で「彼らを信じないで」と書かれていた。ほどなくして、森で倒れていたという姉弟を父親が家に連れて来るが……。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2018」上映作品。
2017年製作/106分/スペイン
原題:Black Hollow Cage
配給:クロックワークス
スタッフ・キャスト
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スペインのSF+ミステリー映画。
義手の少女、喋る犬、森の中の一軒家、黒い箱とキーワードを並べただけで不条理な感じがして良い。
人の表情を捉えた長回しのカメラワークと詩的な風景の美しさが印象的。
不条理感漂う設定と違って話や伏線は分かりやすく「何かよく分かんない不思議な話」という感じではないので、人はあまりに選ばないかも。
ただ「黒い箱」や後半のアリスの展開で説明不足な部分もあるのでそこは観た人が想像力を働かせるしかない。
アリス以外の登場人物も個性的で全体的な雰囲気は好み。アリス役ロウェナ・マクドネルが義手もあってかたまにアリータに見える。
2020年2月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
スタイリッシュで説明不足
でも意外と親切丁寧な作りなSFスリラー。
こりゃ解りづらい。
2020年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
母を事故でなくした父娘。田舎の豪邸に住む親子の元に怪我をした姉弟が迷い込みます。そして森の中に唐突に表れた黒い箱は、その姉弟を殺すように娘に指示をして・・・という良く分からない物語。
設定は面白いですが、自主制作なみの映画のように感じました。
肝心の黒い箱はチープ過ぎて驚きます。また、何故そこにあるのか?何をするものなのか、謎を明らかにするどころか追及すらされません。
殺人シーンが幾つか出てきますが、無駄にグロく撮影されていて、制作者の余計な趣味趣向を見ているようで、嫌な気持ちになります。
不思議で不条理な世界観は上手に作れているようにも思えるので、鑑賞する側の評価基準によるのかもしれませんが、私には高い評価が難しい作品でした。