かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発のレビュー・感想・評価
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学校側の連携がうまくいってなくて
映画「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」(吉田康弘監督)から。
ストーリーと関係ない箇所で、イラついたので、気になる一言。
最近、小学校でよく見かける、10歳の時の「半成人式」は、
お父さん、お母さんに感謝する「感動イベント」として企画されるが、
単に「20歳が成人式」だから「10歳は成人の半分、程度の発想が多い。
しかし、この物語にもあるように、不幸にして親を亡くした子どもや、
小さい時に、両親が離婚した子どもだっている。
そんな家庭環境が増えてきたというのに、子どもたちに、
無理やり「両親に感謝する」を前提にした企画をするから、
父親、母親に宛てた手紙を、みんなの前で披露する時になって、
子どもが傷ついていたことに気付く。
そして、ことの大きさに気付いて自宅に謝りに来ても、
もう取り返しがつかない・・そんな場面で、私はイラついた。
「すいませんでした。学校側の連携がうまくいってなくて」
「すいません・・」の一言で済むことでもないし、
「学校側の連携なんて」理由になるか・・と感じてしまった。
全てが「幸せな家庭」を前提にした授業、行事が気に掛かる。
学校側にとっては、大したことでなくても、子どもたちにとっては、
大きな傷として、一生残ると言っても過言ではない。
「成人式」の狙いをちゃんと理解した上で「半成人式」を企画し、
親への感謝ではなく、小さいながら、夢や自立に向けた企画なら、
誰もが同じ条件で参加できるのだから。
電車なら電車、家族なら家族で
ひとつ、ひとつのエピソードは良かったのだが
これを2時間の作品にまとめるとなると
詰め込み過ぎのような気がした
夫と妻 父と息子、後妻と息子、
夫を亡くしてからの妻の自立や
ごちゃごちゃしててすごく長く感じた
主人公が運転士になるための研修センターでの
シーンや 運転士の様子など鉄道のシーンは
興味深く観ることができた
運転士なら電車だけのベースの物語にして
家族の物語なら家族だけで話をしても
問題はなかったような気がするが
それだと 今までもあるありきたりの
作品になってしまうためこのような話にしたのだろうか?
話があちらこちらと飛んでまとまりがないので
終わった後 やっと終わったと思ってしまった
若手邦画監督でオリジナル脚本で勝負できる貴重な人材𠮷田康弘、ハートフルな小品を創出する
後半がすごく良い。順調かと思われた運転士は想定外のトラブルに対応で...
後半がすごく良い。順調かと思われた運転士は想定外のトラブルに対応できなく、半成人式には来ないで欲しいといわれてしまい、悪いことが重なってしまい、仕事も母としても認めてもらえない八方塞がりの状況。ごめんなさい。の一言で立ち直れた場面が良かった。
母親になるじゃなく家族になるというのも。出発進行で終わる再生の物語。
ホロリとした…が
矛盾だらけの各制作側の思惑
旦那を無くしたシングルマザー(子供は前妻の子供)が旦那の実家を頼り地元鉄道運転手を目指すお話。
自分が産んだ子供でも無いのに支えようとする強いシングルマザー像を描いているが、些かその過程への無理矢理な内容に前半から興味が半減してしまった。
旦那が胸が苦しくなり、くも膜下出血理由で死亡?
主人公晶が鉄道運転手の面接→面接官である旦那の父親が顔見てイキナリ吹き出すなんて、、、履歴書無いのですかね?
運転手候補生採用、簡単過ぎる。
人間模様を描きたいらしいが、ベタな脚本。いきなり担任先生とその名前を知っている晶。ろくに話(編集)も繋がっていない。
また現在のシーンに過去シーンがいきなり挿入も。
「本当にその時間帯に入れ込みたい過去シーンなの?」と疑問に思う事しばしば。(葬式シーンや過去バッティングセンターシーン等。入れる所ズレてやしませんかね?)
後半は親父骨壷持って死を納得していた息子がいきなり親父死亡批判、、、、はぁ、、、。
またまた感動させたい映画の方向性だけで、話のつじつまが合わない映画に出会ってしまった様である。
監督(演出)、脚本、撮影、編集のベクトルがバラバラ。
第三セクターが運営する地方鉄道の事は詳しく描いておきながら、それ以外が醜い。
感動作にしたければ落ち着いた作風に出来なかったものか?
有村架純、作品に恵まれないなぁ。
感動させようとして話が矛盾だらけ
古き良き時代の『最後の家族』かもしれない、という恐怖感
ひとつの物語としての完成度、3世代それぞれの登場人物の心象を素直に受け入れることのできる共感性、という点で文句のつけようがありません。
ただ、皮肉なことに現代日本の少子化、地方の過疎化、その先に来るであろう状況などを考えると、線香花火の最後の輝きのような、古き良き日本の最後の家族を見ているかのような寂しさを覚えてしまいます。
血縁の有無とは関係なく、一定数の子どもたちがいて、親世代の人たちが働き納税することで社会的なシステムとして教育機会や医療制度が整備され、子ども世代の就労を後押しし、一部の社会的弱者のための支援制度(実際の運用にあたっての不具合は多々あることは否定できなくても)が整う。そして、祖父母世代は積み重ねてきた知見でアドバイス、時には相応の経済的支援で子どもを支える親世代をサポートする。
何度も言いますが、個別の血縁関係でなく、社会の構図として、『見守りたい子どもたちがいる、そのために頑張れる親たちがいる、それを支える祖父母世代がいる』そんな社会は個々人の感覚としては程度に差はあっても、自分も誰かの役に立ってるんだ、と思うことが可能な(それは幸福感と呼ぶことも出来る)そこそこ理想的な社会です。
そして、つい最近まで、幸福感などという自覚のない人の方が多いにせよ、他の多くの国に比べれば日本ではかなりの段階まで実現していたのです(義務教育、皆保険、皆年金などはその成果のひとつの表れだと思います)。
子どもたちや働き盛りの人たちが少なくなっていく過疎化した村では、制度が崩壊するより先に、見守りたい、支えたいと思う人たちがいつのまにか消滅し、知らないうちに幸福感が失われていくことが現実化しつつある。
満ち足りたような優しい映画なのに、余韻を噛み締めていると恐怖感に変わっていく不思議な体験でした。
思いテーマだが鉄道走行シーンでスカっと。
松竹映画らしさを感じる
いろいろな製作会社の映画が同じシネコンで上映される時代です 平成初期の頃までは、シネコンがなく上映館が映画会社の系列だった頃は「東宝らしさ」「東映らしさ」みたいなものをよく感じたものでしたが、最近はその「らしさ」を感じることもなくなりました この作品は、やや予定調和だけど家族を扱って心温まる、80-90年代頃の松竹映画を思わせます 東宝がアイドルや特撮、また多額の製作費をかけた作品を、東映が実録ものなどを得意にしていたのに対して、松竹は年齢層の高い客層を意識している作品群、と思ったものです
観終わって映画館外の現実に帰るとき、家族や今の暮らしに力づけられる、そんな作品でした(12月21日、ジストシネマ和歌山にて鑑賞)
皆さんに見ていただきたい映画です
料金の元を取れました
久々に元を取れたと感じた映画。
演出や演技が細かく作りこまれていて、何度も涙を流した。
お気に入りの作品以外で泣いたのも久しぶりだ。
ただし、物語自体にパンチがなく、ストーリーが面白いとは言えない。
それをカバーしようとしてか、BGMを大きく流して涙を誘おうとする演出が2度あり、逆に萎える結果に。
トレーラーでは「アキラちゃん(義母である有村架純)が死ねばよかったんだ!!」と子供が叫ぶシーンが取り上げられているが、そこは話の中心ではない。
(トレーラーの中で無理に山場を作りたかったのでは)
血のつながりが無く、実際は肉親ではない「アキラちゃん」と子供の関係にだんだんと軋轢が生じていく物語ではあるが、映画の大部分では仲の良い関係だ。
トレーラーに騙されて序盤入り込めなかったのが残念だ。
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