ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男のレビュー・感想・評価
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普通のゲイリーが見たい。
わかっていたことではあったが、基本的に室内劇で、ジョー・ライトはそれが得意。ということも予測できていたのに。
チャーチル(ゲイリー・オールドマン)が首相に就任してから、ドイツに対して徹底抗戦を宣言するまでの苦悩の期間を描く。
本作はゲイリー・オールドマンの独壇場で、ひとり芝居といってもいいくらいであった。
が、室内劇であることとあいまって、映画的ダイナミズムに欠けることになった。
室内劇なら群像劇にすべきであった。そして、群像劇に不可欠なのは豪華キャストである。
辻一弘がメイクアップでオスカーをとり、ゲイリー・オールドマンの演技もオスカーに値する素晴らしいものであった。
でも映画としてはもうひと工夫ほしかったかも。
やっと鑑賞!
近くの大きな映画館で公開されておらず、ようやくミニシアター系映画館で鑑賞。そんなに期待されてないのかな…と不安になりましたが良かった!
脚色入ってるのはわかってましたが、一国のトップとして悩み、孤立し、葛藤する様は多分真実だろうと思うので。祖国の誇りか屈辱の降伏か、その重圧に観ているこちらが吐きそうだった。ダンケルクを先に観ていたので別の側面でも楽しめた。
チャーチルの決断は今だからこそ、よく言った!と思うけど結果論だよね。負けてたら国民を煽った戦犯扱いされてたかも?戦争に勝つまでの5年間のチャーチルの気持ちを思うと胃に穴空きそう。
チャーチルが可愛らしくて、滑稽で憎めない。ゲイリー・オールドマンのチャーチル姿だけでも観る価値あり。途中のルーズベルトとの電話は本物の音声?
ファシズムとポピュリズムの間
真面目な政治映画かと思ったら、ユーモアに溢れた温かい作品だった。チャーチルと国王のやりとりが毎度クスリとさせられる。
そして何よりアカデミー賞を獲った主演のゲイリー・オールドマンの演技には引き込まれる。だらしなくも愛嬌があり、奥には堅い信念を持ち、同時に相手に寄り添う優しさを持つチャーチルの人柄を立ち振る舞いから表していた。
独裁のナチスヒトラーをテーマとしつつ、ポピュリズムが蔓延する世界において、その間の、譲らない信念を持ちつつ国民の声に耳を傾けるあるべき政治家の姿が描かれている。
政治家とは、軍隊を武器にするのではなく、言葉を武器にする戦士である。
そして、人々の幸せに繋がる選択を信念を貫き最後まで考え抜く勇気が必要である。
「成功も失敗も終わりではない。肝心なのは続ける勇気だ」by W.チャーチル
重責を負った男の苦悩
一人の人間としての息づかいが伝わってくる作品。苦悩や愛情、そして決断。ノーランのダンケルクを観たからこそ余計に入り込めた。ゲイリー・オールドマンの名演と特殊メイクの粋を堪能。
なかなか良かったです。
たいへんな時に一国のリーダーとなり、ぎりぎりの選択、難しい舵取りを迫られていたのだろうなあということが共感的に理解できました。
戦争を扱った映画だけれど、英国人らしいウィットに富んだ会話や、登場人物の人として愛らしい面にクスリと笑えました。戦争映画は苦手なのですが、緊張の中にも緩和があってよかったです。
ラストのビッグベンの鐘の音は印象的で、チャーチルの選択によって現在のかたちのイギリスがあるのだということを示唆しているのかなあと感じました。
脚色があるんだろうけど
チャーチルって、こんな人だったのね…。
ヤルタ会談とかの写真と、まあまあ似てる気がした。さすがにアカデミー賞を取るだけある。
ダンケルク作戦は、ここ最近、映画のテーマに取り上げられているけど、あれだけ短い時間で物事が進んで行ったんだと思うと、運もあるけど、やはりチャーチルの演説の力は、絶妙だったんだろうと感心したけど、なんとなく、それ以上でもそれ以下でもない気がする…。
それは戦勝国に与してないからだろうか?
そっくりゲーリーオールドマン
もう終わりそうやけど、チャーチル滑り込みで見た。
(ダンケルク)見てるだけに、民間船で救出作戦の映像見た時には泣いてしまった。物腰から歩き方までチャーチルそっくり、そらアカデミー賞獲るわ。国民の気持ちを代弁している政治家は強いって事ですわ。どこかの国みたいにまともな首相の足をマスコミとグルになってこけ落とそうとしてる国あるけど、そのうち隣国に結託されてえらいめにあうで、そのときチャーチルはおらんで!目を覚ませ。
前評判通りの演技とメイク
で、重厚さは堪能できますが、映画として面白いかと言えばまた別ですね。
決して面白い映画ではないし、当然ながらフィクションも多分に含まれてるだろうから人には勧めないと思います。
でも撤退に成功しただけで戦況はさほど変わらないのに、イギリスにとってはすごく重要だったのですね。
そして、ダンケルクを見よう(笑)
ダンケルクの戦いを政治面から表現していて面白かった。
そして、クリストファーノーランのダンケルクが見たくなった(>_<)
あと、話題の辻さんのメイクアップはスゴいな。特殊メイクで顔を作ってるとは思えなかった(笑)
良かったです
名前と、なんとなくこういう事をやった人、だけの浅い知識で観た映画でした。
あの時代で国の舵取りをするリーダーの過酷な決断と、孤独な精神描写を上手く映像化されており、あの暗く狭い地下施設と、名言を生み出した秘書が打つタイピスト音が、劇中ずっと不安と緊張させられました。
チャーチルのonとoffの人物像も惹きつけられました。クスッとする場面もあり、愛らしいおじさんの面が知れて良かったです。
星4にしたのは、地下鉄の場面。市民の愛国心に感動しましたが、ちょっとやり過ぎな演出で、そこだけフィクションを感じてしまいました。
でも今の時代、見るべき映画だと思います。
悪に屈するなかれ!!
あのチャーチル首相の顔の再現メークには驚いた
まるで本物!人間の皮膚のように 怒りや悲しみや
表現してるし
ゲイリー・オールドマンが体重増やして演じたのではないかと
思うくらいの出来で驚きました
でも顔はやはり素敵なゲイリーのおじさまでした
チャーチルの演技が圧巻で演説のシーンは本当に凄かった!!
ドイツが優勢でこのままでは犠牲が出るばかり
和平交渉を国としては考えるが
チャーチルは最後まで反対した
どんなに劣勢でも悪に屈するなかれ
最後まで戦うと言うチャーチルの意志には
心を打たれた
作品としても万人が観て楽しめると思うのだが
ランキング外というのが不思議だ
夜明け前が1番暗い
たった数週間の物語。
それは本当に濃密で、すでに万単位の人が戦死してる上に、自分の選択次第では更に戦死者が増える。
そこを解ってながら「誇りを取る!」なんて言うのは簡単だけど……それを自分が決断して熱弁するなんて考えただけで胃が痛い。
そりゃ飲まなきゃやってられねーわ。
後半、本当に聞いたのか? 話を盛ってるのか? チャーチルが市井の人に問う。
……で、思った。
こういう政治的な映画を見ると我が総理はどうだろ?
問題なんてアホほどあって、沖縄に住む人は基地問題、子供がいる人は保育園や教育、原発の側で暮らす人は安全の保証。
どれ一つ取っても当事者には重要な問題、一変に解決は難しい。
誰にとっても完璧なリーダーなんか無理だけど、せめて私達は話を聞いて欲しい。
年内に解決出来なくても、その声を聞いてるんだと解り、少しでも何か変われば着いていく。
だけど現実は……朝からウィスキー飲んで、ランチ食べながらシャンパン飲んで、夜も一瓶空けなきゃやってられねーわ!
それにしても、うーん……言うても、歴史上の人物の実話に基づいた映画だからネタバレも何もないんだけど、最近の映画のCM、オチの映像流しすぎじゃないですか?
本当に余計。
原題こそすべて!!!
ただ、チャーチルが苦しく、孤独で、とてつもなく重い決断をする過程が丁寧に描かれている。その中で、彼を支える家族、不安な思いを我慢しているタイピストが、最初の救いや希望として見える。
議会との対立の中でもがき苦しみ、国王から友人であると勇気をもらうことで、少しずつ自分の決断に自信を持ち始める様子が凄く伝わる。
きっと描きたかったことは、歴史を大きく動かす決断をするまでの孤独、苦しさなのだろうと思う。
同じ構成で、ドイツ制作のナチス側を描いた作品も、15年近く前にアカデミーの外国語賞にノミネートされていたので、それも合わせて観ると、より深く感銘を受けると確信している。
タイトルは原題のままが良かった!
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