劇場公開日 2018年3月30日

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「注目すべきは特殊メイクとゲイリーの演技」ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 takaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0注目すべきは特殊メイクとゲイリーの演技

2018年4月5日
PCから投稿

見所はチャーチル演じるゲイリー・オールドマンの
オスカー受賞に至った力強い演技力と
ふくよかな体型を表現した辻一弘氏の特殊メイク。

第2次大戦初期、ドイツ軍の侵攻迫る中
フランスが陥落しようとする。
英国軍を救うべく救出作戦(ダイナモ作戦・ダンケルク)を
実行しようとするチャーチル首相。
政界内ではチャーチルを引きずり降ろそうとする官僚が
イタリアを通じドイツとの和平の道を探る。

チャーチルが新首相となりダンケルク作戦に
至るまでの約一月のみに絞った内容。

今作は政界・作戦本部がメイン。
ノーラン監督の「ダンケルク」のまさに裏の部分。
対で見るとよりその頃の戦争状況を垣間見れます。

のちに良き友人となった王室ジョージ6世は
「英国王のスピーチ」で人前で喋ると
どもってしまうという症候群を持っていたあの人。

家族、民衆と接する彼は非常にユニーク。
英国で最も嫌われていた人物がのちにカリスマある
リーダーとなっていくという点も面白い。

チャーチルの特殊メイクを見るとCGではない生物感が見事。
贅肉のプルプル感というかそこも注目です。
「猿の惑星」を見て感銘を受けた辻一弘氏が
数年の時を経てハリウッドでトップの技術を
持ったことに拍手を送りたい。

原題はチャーチルの名前は全くなく
「Darkest Hour」
直訳:最も暗い時

過去の名作「史上最大の作戦」(ノルマンディー上陸作戦を描く)
原題「The Longest Day」直訳:最も長い日

上記の作品に尊敬の念を送ったタイトルだったのでしょうか。

taka