君の名前で僕を呼んでのレビュー・感想・評価
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美しい一夏の恋!
感情の揺れ動きの現し方が、非常に繊細で、オリヴァーへの想いを作品上で、一切心の声を語る事なく
エリオの表情で現して行く事で、エリオのオリヴァーに対する想いが、観ているこちら側にも伝わって、ドキドキしっ放しでした。些細な表情の変化でエリオが傷ついたり、喜んだり悲しんだりが、とても苦しかったです。
エリオの片思いに見えた恋も、オリヴァーは、エリオの儚くも若さ溢れる美しさに惹かれ、でも年の差や、同性ゆえに気持ちをオリヴァーの方がセーブしている所もあったり、エリオがオリヴァーへの感情を誤魔化すために女の子と付き合ったり、それもとても切なく感じました。
最後、エリオのお父さんがエリオに言ってくれた言葉にとても涙が止まらなかったです。多分観ている人の誰もが共感したと思います。
非常に監督はよくわかってらっしゃると拍手したいぐらい、一つ一つの王道BL萌えポイントシーンを詰め込んでくれてて、素晴らしかったです。オリヴァーの出した結論は、正しいと思います。
そして何よりティモシー君が美しい。。
感情の深いところも知りたくて小説も読みました。
きみに知って欲しかった
戦争記念碑の周りを巡りながら、君に知って欲しかったと呟くシーンから、二人の関係が広がっていくのが好きです。最後にオリヴァーから電話で結婚報告を聞いた後、暖炉の火を眺めながら泣くところ。恋の甘さと失恋の苦しみ、友人の幸せをいわう幸福が入り混じって、人生の一番良い瞬間がここにあるなと思いました。誰もが経験出来ることではない。でもエリオは見た。自分の心に素直になったから、見れた。自分の名前で相手を呼ぶことが愛の告白である二人。家族からエリオと呼ばれてこの映画は終わりましたが、自分の名前を呼ばれるたびにあの夏を思い出すんだなと、幸福な呪いのようだと思いました。
当初の上映期間は地元での上映はなかったので小説読んでから追加上映することが分かり観た
映画はほんとに簡単にまとめただけなので映画を観ていいと思ったら絶対小説読んで
異性愛物語が主流で同性愛物語は異端とされているが後者の方がより障害があってハラハラドキドキする
カメラを手持ちで映すやり方がとても合っていた
ティミーの高ぶった時の臨場感
アミハマのエリオにそっけなくされた時の落ち込み
キャストの演技や製作 全てが完璧だった
もう言葉で言い表せないので気になる人は絶対観てほしい 後悔はしない
何度も観たくなる美しき2時間
前情報なしに観ました。
なぜいつも
こーゆうたぐいの映画は大抵別れで終わる。
どーしてハッピーエンドじゃいけないんだろう?
ラストシーンはドランの真似に見えたり。
主人公の家族が素晴らしすぎて、エリオは大丈夫と安心したり。
ママに迎えに来てと電話するシーンに涙が止まらず、父の慰めが全く心にしみなかった。
ある種の悲恋物語
初めてミニシアターで映画を観に行った。
長崎での公開1発目と割引デーであったことから、平日の昼間なのにお客さんが多かった。
男女比は女性が多め(若い女性が特に多し)。男性もちらほら。
話が進むにつれて、主人公2人の心の距離が縮まっていくのが面白かった。
「好き」という気持ちが抑えられない2人の想いが重なって熱い恋をしている場面がとても印象的で、
たとえ相手が同性だろうが、「恋」の仕組みは一緒なんだろうなぁと思った。
だから、相手が結婚すると聞かされた少年は、とてもショックだったろう。
ひと夏の恋とはいえ、少年にとっては大きな出来事に違いないし。
ラストシーンは、それを表しているようで、なんか切ない。
したがって、本作は、ある種の悲恋物語だ、と見終わった後に考えた。
本作の中に、少しきわどいシーンがあるため、心の準備をしてから観ることをオススメする、
とても良かった!!!
小説を読了した次の日に映画を見に行った。
小説の内容はエリオ自身の心の動きが多く描写されているため、大部分が暗い印象だった。しかし、それを映像にあらわすと、こんなに光に溢れていて美しい世界だったのかと驚いた。
内容はほとんど小説に沿っていたが、ところにオリジナルの描写も含まれていた。少しだけ、時間の流れが速い気もしたが、彼らの物語が幻のようなひと時であったことを表現するためだと捉えると、「良かった」と言える。
(単なる制作側の事情かもしれないけど、捉え方を変えてみるのも映画を楽しく観る上では大切なことだと思っている。簡単に言うと、自分が納得できる程度に、都合良く物語を解釈して、映画を楽しもうよ^^ということ。でも、そうできない場合は自分にとって良い作品ではなかった、ということかもしれません(ー ー;)ワカリマセン…映画の見方は人それぞれです。自由に鑑賞しましょう^^*)
ただ、小説を読んでいない場合、エリオとオリヴァーの心情がどう繋がっているのか分からないのではないかと思った。心情、というか、お互いがお互いのことをどう思っていて何を感じているのかが伝わり難い、ほとんどを観客の解釈に委ねている感じが、ん〜?となった。皆さんはどう思いましたか?彼らの心境は分かりましたか?
そして、印象的なのは、やはりピアノと音楽。
明るく、光の玉が飛び跳ねるような音に、ふと暗い音が鳴り響く──
どんなに幸せな時が訪れようと、苦しみは心の奥に隠れている。その感情は地上に出る日を、今かいまかと待っているのだ。そして、その音がなった時、やはり、苦しみからは逃げられないのだと、現実は回避できないのだと、思い知らされる。
他方、音楽の効果により、そのシーンが幻のような、現実か、夢か、その空間をおぼろげな雰囲気にさせる音楽もあった。
筆者は音楽に精通している人間ではない。
そこらへんにいる映画が好きな大学生の、他愛のない、平凡で情緒に欠けている感想になってしまうが、
音楽というものは、素晴らしいものだなと、心底感動した。
映画を観終わった後、某動画サイトに投稿されていたサウンドトラックを聴きながら家路に向かう。夜風が吹き、周りは明るくネオンの光に満ちている。最高だった。幻のような世界にいる気がした。
彼らの物語を読み、世界を見て、心の音を聞いた私は、私の心は、彼らと一緒だった。彼らの想いが、私の内に同居し、最後には目に熱いものがこみ上げてきた。
エンディング──
炎の前でエリオが涙を流すシーンは圧巻だった。
私は以下のように解釈する──
エリオは、悲しみを炎の中に葬ったのではないか、
葬らずにいれただろうか、と…
(追記)レビュー読むとやはり、分かりにくいところがあるのかも。小説を読んでからの方が色々理解しやすい。
(追記)
2020/1/17 当時を思い出しながら、より分かりやすく修正しました。
とにかく美しい情景
ここは天国ですか
映像と音楽が美しすぎて天国かと思った。
静寂で優しく、観るものの感情を静かに揺さぶる世界、穏やかな登場人物たちに、大島弓子の作品に似たものを感じた。
北イタリアの美しい夏。
朝、昼、夕、夜の光。
エリオとオリバーのもどかしい距離。
恋人たちの幸せ絶頂の時間。
どれもこれもくすぐったくってエモい。
夢のような時があっという間に過ぎ去り、オリバーとの別れを受け止めきれず悲しみのどん底に沈むエリオに父が語りかける言葉が優しい。
傷ついた心を無理して癒す必要はないと。噛み締めろと。
私も同じくエリオよりも人生の先輩だから父ちゃんの気持ちがよーくわかる。君は本当に奇跡的な、美しく、幸せな出会いをしたんだ。今耐えられない悲しみですらも素敵な感情であり、君の心をますます豊かにするひと時なのだ。
その言葉を噛みしめてきたかのようなラストシーン、オリバーとの電話の後のエリオのアップ長回しシーンが大好きだ。
そして、これが青春だ、初恋だ、愛だ、なんて単純な言葉で表現しようとはしないこの美しい世界が大好きだ。
君の名前で僕を呼ぶ、のは「月が綺麗ですね」の表現 と比べるとはるかに情熱的で楽しくて、欧米かって感じだけどそれがまた良い。クリスマスの電話のシーン思い出しただけで泣ける。
自分の育ったところはこんなに洗練されたゴージャスな家でも、イタリアの街並でもないけれど、郷愁を掻き立てられ。
あー 私も実家に帰って緑の中でゴロゴロしたい。川で思うまま泳ぎたい。
公開からは遅れての鑑賞だったけれど、結果的に夏恋しさをちょうどいい感じにに刺激され。よいタイミングで観れてよかった。
君の名前で僕を呼んで
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