君の名前で僕を呼んでのレビュー・感想・評価
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タイトル負けする残念な映画
男性同士の美しくも切ない運命的な恋愛映画だと期待して、拝見しました。
物語の趣旨や設定、主役2人の演技と
北イタリアの美しい風景は素晴らしいのですが、
所々に意味不明なシーンやセリフがあるのが気になりました。
なぜ、エリオはあの女の子と一線を越えてしまったのでしょうか…
オリヴァーと会う、その当日の約束時間の前にも
彼女と行為に及んでいる様も疑問に思います。
運命の相手と一線を越えるかもしれない大切な日には、
正直それ以外考えられないのでは…? 笑
いずれにせよ、この映画を台無しにしてしまっているシーンには間違いないと思いますし、
もっと上手に女の子を使って欲しかったです。
というか普通に考えて、女の子の気持ちを知っていて一線を越えて、
その後は音信不通って最低な男ですよね。
女の子の方も、その後に「怒ってない」って物分かり良すぎですし。
10代であんなに物分かりの良い女の子なんていないと思いますよ 笑
都合の良い女過ぎじゃないですか。
もう一つは、ラストでオリヴァーから電話が掛かってくるシーンです。
何を言うのかと思ったら、「結婚するんだ」……
正直に言って、最低じゃないですか。
運命の相手への想いってその程度だったのかと感じざるを得ませんでしたし、
いくら時代が時代と言っても、人間としてどうなのと思ってしまいました。
何だか、登場人物のセリフと行動が支離滅裂な上、
セリフやストーリーが都合の良いように作られていて、
全く登場人物に感情移入できませんでしたし、
全てが中途半端で何を伝えたかったのか分からず、
期待していた物語とは違い、残念でした。
なぜ世界中で大絶賛されているのかが分かりません。
邦題もうちょっと工夫した方が(まんま
なんの情報も持たぬまま「どんな映画なんだろう」と思いながら鑑賞しました。
細かな心理描写に溶け込む素敵な音楽と風景 イイねー
ニューシネマパラダイスかよってツッコミたくなるチャリ
フィアットとかもかわいかったね(脱線
なんだか物語全然進んでないのに直ぐにそっち系の映画だって、分かってしまわせてしまうのは監督さんの手腕なんですかね。
(ホラーとかサスペンスとか思ってた笑
内容はただのLGBT かなあと(で、何?)
って感じで、、、。勿論、青年の心の葛藤
や懊悩してるなあ…というの嫌いじゃないけど「じゃ 内容なんなの?」って言われると、ただの恋愛失恋映画かな。林檎と鮒?のアップと親父さんの最後の言葉だけは印象に残りました。
でも、一番印象に残ったのはやっぱり
「蝿」かな。途中と最後。あれが何かを意味してるなら、この作品の面白さも分かるんだろうなあ。1時間20分位でいいんじゃね?と思いました。私には長すぎる。
映画界では昨今何でもBL映画にすれば良い思っていませんか?
今年の夏は熱中症で亡くなる方が遂に、三桁を記録する異常気象が日本中で起きた異例の夏だった。
そして映画界でも毎年夏休みには、ティーンエイジャー向けに、彼らの夏の思い出がテーマとなる映画も多数上映されるのが通例だ。
しかし、昨今の異常気象同様に映画界の上映作品も少しばかり異例の作品が上映されているように思ったのは私だけだろうか?
私の学生時代で、夏映画の思い出に残る作品と言えば「おもいでの夏」や「スタンド・バイ・ミイ」などに代表される、初恋の切なさや、親友と過ごす夏休みの冒険を描きながら、子供から大人へと成長する多感なティーンの友情を描いた作品の名作が多数有ったように思う。
だがこうした名作に取って代わる作品の多くは今では、BLものばかりになってきた様に思うのだが、映画フリークのみなさんはどう思われているのだろうか?
そんなBL花盛りの今「きみの名前で僕を呼んで」を観たのだが、残念ながら私には、一体全体これは何を描きたくて制作された作品なのか全く私には理解不能な作品だった。
「おもいでの夏」であれば、主人公の青年が年上の人妻に恋をしたと言う話なら、理解出来るし感情移入も出来る。
しかしこの映画では、主人公の17才のエリオと年上のオリヴァーの一夏の体験を描いているがこの作品のラストを観たら、残酷なラスト!
このストリー転回で観客に何を伝えたいの?
初恋は実らない? 甘く切ない一夏の思い出だと?
この主人公の少年エリオをもてあそぶ身勝手なオリヴァーの何処に観客は感情移入しろと言うのだろうか?
ゲイの恋は中々成就しないと言い事伝えたいのか?
私には全く制作者の意図が計り知れない作品に思えるのだが?
前半もこの2人が何故惹かれ合って行くのか?丁寧に2人の感情の変化を描いていない点も気になった。
昨今は何でもBL恋愛を描いていれば良いと言うような作品ばかりが目立つように思えてならないのだが?
BL恋愛映画なら昔から多数制作されてきているが、それらの作品はもっともっと人間の感情の動きや、葛藤を丁寧に描いていたと思う。
ビスコンティ監督の「ベニスに死す」「家族の肖像」など素晴らしい作品が残されている。
マット・デーモンとジュード・ロウで「太陽がいっぱい」のリメイク作品として制作された「リピリー」なども丁寧に人物像が描かれている。
ハリウッドで初めて男優と男優のキスシーン描かれた作品として「メイキングラブ」と言う作品が話題となった後は徐々にBL作品は増えていくけれど、ここ数年でLGBTの人々の権利を守る為にハリウッドでLGBTを作品の中に盛り込むようになった為か、やたらと不自然にBL話を普通のドラマにも盛り込む作品が増加した分、内容の低下が著しいように思うのだが?
登場人物の心の機微を丁寧に紡ぎ出していく事のない作品は結局面白みに欠けてチープな作品になってしまうと思うのだ。
日本でも異例のヒットとなった「ブロークバック・マウンテン」の以降は逆に「ミルク」「モーリス」のようなヒューマンドラマが描かれなくなったのは本末転倒だと思いませんか?
ここ掘れ、アイ、ヴォリ...
そんなでもなかった
映像美と恋に胸がドキドキ
美化して観れなかった
私の周りでも絶賛している人おおいんだけどら私は全然乗れなかった。庭で食べるごはんは素敵だし、風景も美しかったけど、あの2人の関係は別に全然美しいと感じなかった。切ないとも思わなかった。2回くらい居眠りしてしまった。「忘れない」とかよく言うよwって思っちゃう。オリバー24歳に見えないし。35歳くらいに見える。見た目とあの態度のでかさと。エリオは15歳くらいに見えた。好きでもない女の子とやるだけやって連絡しないとかほんとクズなことしてるよねぇ。あの可愛い女子も、ひと夏の遊びと割り切ってるのかもしれないけど。オリバーとエリオについて両親が彼らに寛大だったのは、所詮ひと夏のこと、そんなに重要じゃない、ってことなのかなと私は解釈した。
純愛の物語
僕の名前で君を呼ぶ
ノスタルジーを感じさせる1980年代。
自然豊かでのどかな北イタリアの避暑地。
ひと夏を過ごす。
出会いは付き物。
主人公の少年エリオもある出会いをするが、忘れられない特別な出会い。
彼が出会ったのは、年上の青年だった…。
最初の印象はあまりいいものではなかった。
大学の美術史教授である父の研究の手伝いとしてやって来たその青年、オリヴァー。
青目金髪のハンサム。頭は良く、運動神経も抜群。
父には信頼され、母や周りの人々にすぐに受け入れられ、女の子にもモテモテ。
ちょっと自由奔放で横柄な所もあるが、それさえも画に描いたような好青年。
彼に比べたら、自分なんて…。
エリオの気持ちも分かる。
多感時期でまだ未熟な少年にとって、7つしか離れてない完璧な存在には、引け目を感じてしまう。
そんな抵抗や苦手意識が、憧れや兄貴分としての慕いとは違う感情へと変わる…。
2人が互いを意識し合い、距離が近付いたのは、中盤のツーリングの時であろう。
何かきっかけがあった訳ではない。
それまでにも泳ぎに行ったり、出掛けたり、ピアノを弾き聞かせたり、他愛ない話をしたり、一緒に過ごす内に…。
ごく自然な事だった。
同年代の女の子とだったら理想的だが、特別な想いに性別は無い。
最初から気持ちを秘めていたのはオリヴァーだろう。少なからずアプローチを感じた。
そんなオリヴァーの気持ちが、エリオの心に灯火を点けた。
意識し始め、惹かれ合い…。
初々しく触れ合う。
想いが確かであると、時にはそっけない態度を取ったり…。
近付いたり、距離を取ったり…。
気持ちが高ぶり過ぎて、不安になって…。
ある夜、心と心、身体と身体が触れ合う。
君の名前で僕を呼んで。僕の名前で君を呼ぶ。
それほどその想いは抑え切れない。
新星ティモシー・シャラメの繊細なきらめき!
表情一つ、抑えた感情表現一つ、胸に染み入る。
特にラストの数分に及ぶ長回しによる心と表情の揺らめきは、語り継がれるだろう。
アーミー・ハマーも魅了と実力を存分に発揮。時々凡作でその才能を潰してしまうが、本来は演技派なのだ。
父親役マイケル・スタルバーグの好助演も付け加えたい。実は、父は息子のオリヴァーへの想いを知っていた。息子の特別な感情を咎める親が多いが、そんな息子を思いやる。ラスト直前のそのシーンは目頭熱くさせられる。
2人の淡く切ない恋心をきめ細かく描いたルカ・グァダニーノの上質で素晴らしい手腕。すでに話題になっている次回作『サスペリア』リメイク版がどんな仕上がりか、期待と興味尽きない。
自身も同性愛者である巨匠ジェームズ・アイヴォリーによる脚本は、台詞一つ一つに気持ちが込められてるかのよう。
そして本当に、この美しい風景、美しい映像、美しい物語に心が洗われる。
男同士の同性愛を描いた作品故、好き嫌いははっきり分かれる。
自分も引き込まれながらも、感情移入とまではいかなかった。一応、自分は同性愛者ではない。
かと言って、同性愛に差別や偏見は無いつもりだ。愛の形は気持ちに正直に、人それぞれ、自由。
単に作品の好みの問題で、同じく同性愛を題材にした『キャロル』や『ムーンライト』は合わなかったが、本作は『ブロークバック・マウンテン』以来久々の当たり!
物語、映像、演出、演技…思ってた以上に魅了された。
ひと夏の出会い。恋。別れ。
2人が再会する企画進行中の続編も是非見たい。
イタリアに来たアメリカ人
イタリアの風景が、色鮮やかで、美しい。ストーリーは、詩的なセリフを挟みながら、淡々としている。少年時代の大人への憧れのような、恋愛なのか、と思いながら、鑑賞した。主人公が、ハリー杉山に似ている気がした。。
人生における「幸福な出会い」について
恵まれ過ぎた少年の 年上の青年との ひと夏の物語
障害は ほとんど無く、北イタリアの別荘地で 人目も気にならない
原作は読んでいないが、映画では 同性愛については エリオが 教会の屋根の十字架を 一瞥する程度である
アカデミックな両親のもとで、音楽や文学に親しむ早熟なエリオに 自分を、彼とオリバーの幸福な出会いに 長年のパートナーであった イスマイル・マーチャントとの関係を ジェームス・アイヴォリー(脚本)は重ねたのだろうか?
美しい風景の中で 少年の揺れる心と体が 瑞々しく描かれているが、光と影の 光ばかりを見せつけられていると、少々 だれる
アイヴォリーには もう一人 、ルース・プラワー・ジャブヴァーラ(脚本家)と 仕事上の幸せな出会い があり、彼女との共同執筆だったら… と、思ったりもしたが、
製作過程に「大人の事情」が絡み、大胆なベッド・シーンのある アイヴォリー監督案が 見送られたことを知る
これが全体の 緩慢さを招いている
出資者の反対と 主役二人の「全裸撮影禁止条項」なるものがあり、アイヴォリーは これに疑問を呈している
(映画界は 女優を いとも簡単に、全裸にしてしまうのに!)
個人的には 折中案でなく、ジェームス・アイヴォリー監督作品で 強行突破して欲しかった
それでも、エリオ役のティモシー・シャラメは 思春期の早熟な少年を 好演している
そして 最後に父親が エリオに語る言葉が この映画の 総てを表している
このために ジェームス・アイヴォリーは老骨に鞭打って、製作・脚本を手掛けたのだと思う
この脚色が 数々の評価を得たのは、この名匠へのリスペクトと、その衰えぬ気骨や感受性、美意識に対する称賛、そして作品から 溢れる想いが伝わるからだろう
恋愛不感症でも、胸キュン
難解だが美しく。
未だに整理が付きません
公開3日後に鑑賞しました。けれど、なんとも言えないわだかまりの整理が未だにつきません。
音はとても綺麗でした。景色にも心惹かれました。多感な年頃の不安定な主人公も、その危うさが美しいと思いました。
けれど、どうにも、伝えたかったものがよくわかりませんでした。
いっそご都合主義のハッピーエンドなら割り切れたのかもしれません。
最後、父親が息子へと語りかけるシーンがありますが、それまでに"マイノリティとしての恋の辛さ"があまり濃く描かれないためか、言葉の重みがあまり伝わらず…。本ならばきっとページを戻して確認していたと思います。そんな話だった…?
今の時代が舞台であればきっと感じ方は変わったのだと思います。けれど、偏見の強いあの時代、そのバックグラウンドを語らずして父親の言葉を響かせるのは違うのではないかと思ってしまいました。
いつかもう一度観てみようと思います。
映像だけの中身の無い映画、ただ眠くなる。気だるいだけでハツラツさと...
映像だけの中身の無い映画、ただ眠くなる。気だるいだけでハツラツさとかに欠ける。ヨーロッパ映画の特徴でゲイ描写も芸術なのか、。
屋敷の古めかしさやヘコんだソファや飛んでるハエもウザイ。唯一外での朝食がおしゃれ。息子の性のチョイスを寛容なのも凄い。
若さと夏
まず、景色がいい。イタリアの夏が絵になる。プールや川などの水の存在も、雰囲気を作り出している。80年代が舞台だから、携帯がないのもいい。便利だけど、何かを失っているんだろうなと再確認。
17歳の瑞々しい心と24歳の抑えているけど抑えきれない大人になりかけている心が、限られた時間と場所で燃える感じ。辛いね、だけでなく、若いね、と思ってしまうのは、30を過ぎて何かをなくしてしまったからですかね。(主人公のパパがそんなことを言っていた)若い時見てれば泣いたかな。
カシオっぽい腕時計とSONYのウォークマンが80年代の香りを引き立てている。なんて、いろいろ余計なことも考えてしまった(笑)昔を語れる歳になりました。
二人のいい体に癒やされた私って普通ですよね???
初めての恋と最後の恋
ひと夏の燃え上がるような恋の思い出。
永遠を前提とした恋の話ではなく、一瞬を煌くように燃えて散る儚い青春の思い出すべてを凝縮したような、ただただ綺麗な映画。
北イタリアの美しい夏、歴史芸術の美、ピアノの美しい音
これでもかという映像美で視界を埋め尽くしてくる。
細かい部分まで意図して仕組まれた雰囲気に呑まれてしまう。
ひとつひとつの映像、しぐさ、小物、言葉、音楽が、見ている人の官能を引き出そうとしているとひしひし感じた。
そして長身でいい体をしていてハンサムで性格もさわやか、すべてが男として完璧なアーミー・ハマーを見せつけられて、やられたなあと感じた。
こんな人物と出会ってしまったらそりゃあ惚れずにはいられない。
本当に美しくて、切なくて、見た後も数日間余韻が抜けきらない。そんな中、あまり高評価をつけたくないのは、共感できない部分と狙いすぎな部分があるからかもしれない。
主人公エリオは繊細で女性的な感性を持つ少年に感じたが、それにしてはオリヴァーに自分の気持ちを明かしたいと行動する辺りはやや積極的すぎて自己中心的に感じてしまったし、その他の様々なシーンでもめんどくさい女のような性格がひっかかってしまった。
恋の経験が少ない少年のリアルな青春なのかもしれないけどもう少し男性的にしてもよかったのではと思う。
こういう点が、あえて同性愛でなくても…女性でも成り立った話なのでは?と感じてしまう。
そしてオリヴァーは、エリオにいつ惚れたのかが分からない。「ビーチバレーをしているシーン」でと本人は言っていたけれどそうならばそれなりの予兆をもっと映像で表現してほしかったし、結局のところ、プレイボーイが若気の至りで火遊びしたけど人生をささげるリスクを冒すほどの恋じゃなかったし、満足したから故郷に帰って元の彼女と結婚するよみたいな感じに捉えてしまえなくもないので、オリヴァーの誠実さをもっと見せてほしかった。
オリヴァー、結局雰囲気とかに流されてただけじゃないのかな…
エリオにとっては初恋だったけど、オリヴァーにとっては最後の遊びの恋だったのかな、と。
あと両親の視線がいたたまれない…。恋愛事を両親にはオープンにしない日本人だからだろうか。
見ていて羞恥心を感じてしまうのはつらい。
誰の視点で見るかによって評価は分かれると思う。
父親の告白は非常によかった。むしろ、この映画のすべてをかっさらっていくようなシーンだった。
だがここでも、こんなに主人公の周囲に同性愛者が溢れているという点で違和感。
綺麗すぎる世界。
セックスシーンもそこそこあからさまなので、DVDを買っても見返せるかどうかわからないけど、映像シーンの美しさは遠い昔に失った美しい青春そのものなので機会があればもう一度見たいような気もする。
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