劇場公開日 2018年4月27日

「映画界では昨今何でもBL映画にすれば良い思っていませんか?」君の名前で僕を呼んで Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

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1.0映画界では昨今何でもBL映画にすれば良い思っていませんか?

2018年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

悲しい

単純

今年の夏は熱中症で亡くなる方が遂に、三桁を記録する異常気象が日本中で起きた異例の夏だった。

そして映画界でも毎年夏休みには、ティーンエイジャー向けに、彼らの夏の思い出がテーマとなる映画も多数上映されるのが通例だ。
しかし、昨今の異常気象同様に映画界の上映作品も少しばかり異例の作品が上映されているように思ったのは私だけだろうか?
私の学生時代で、夏映画の思い出に残る作品と言えば「おもいでの夏」や「スタンド・バイ・ミイ」などに代表される、初恋の切なさや、親友と過ごす夏休みの冒険を描きながら、子供から大人へと成長する多感なティーンの友情を描いた作品の名作が多数有ったように思う。
だがこうした名作に取って代わる作品の多くは今では、BLものばかりになってきた様に思うのだが、映画フリークのみなさんはどう思われているのだろうか?

そんなBL花盛りの今「きみの名前で僕を呼んで」を観たのだが、残念ながら私には、一体全体これは何を描きたくて制作された作品なのか全く私には理解不能な作品だった。
「おもいでの夏」であれば、主人公の青年が年上の人妻に恋をしたと言う話なら、理解出来るし感情移入も出来る。
しかしこの映画では、主人公の17才のエリオと年上のオリヴァーの一夏の体験を描いているがこの作品のラストを観たら、残酷なラスト!
このストリー転回で観客に何を伝えたいの?
初恋は実らない? 甘く切ない一夏の思い出だと?
この主人公の少年エリオをもてあそぶ身勝手なオリヴァーの何処に観客は感情移入しろと言うのだろうか?
ゲイの恋は中々成就しないと言い事伝えたいのか?
私には全く制作者の意図が計り知れない作品に思えるのだが?
前半もこの2人が何故惹かれ合って行くのか?丁寧に2人の感情の変化を描いていない点も気になった。
昨今は何でもBL恋愛を描いていれば良いと言うような作品ばかりが目立つように思えてならないのだが?
BL恋愛映画なら昔から多数制作されてきているが、それらの作品はもっともっと人間の感情の動きや、葛藤を丁寧に描いていたと思う。
ビスコンティ監督の「ベニスに死す」「家族の肖像」など素晴らしい作品が残されている。
マット・デーモンとジュード・ロウで「太陽がいっぱい」のリメイク作品として制作された「リピリー」なども丁寧に人物像が描かれている。
ハリウッドで初めて男優と男優のキスシーン描かれた作品として「メイキングラブ」と言う作品が話題となった後は徐々にBL作品は増えていくけれど、ここ数年でLGBTの人々の権利を守る為にハリウッドでLGBTを作品の中に盛り込むようになった為か、やたらと不自然にBL話を普通のドラマにも盛り込む作品が増加した分、内容の低下が著しいように思うのだが?
登場人物の心の機微を丁寧に紡ぎ出していく事のない作品は結局面白みに欠けてチープな作品になってしまうと思うのだ。
日本でも異例のヒットとなった「ブロークバック・マウンテン」の以降は逆に「ミルク」「モーリス」のようなヒューマンドラマが描かれなくなったのは本末転倒だと思いませんか?

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Ryuu topiann(リュウとぴあん)
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