君の名前で僕を呼んでのレビュー・感想・評価
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美しき一夏の思いで
その人次第の受け取り幅
ザックリまとめてしまうと、ゲイカップルのひと夏の恋、なのだが
それがなぜこれほどまでにまぶしく切なさを伴うのか。
彼らはバイでもあり、もしかするとそれは世間の目から逃れるためのものであるかもしれない。
それについては言及されていないが
友人とのやりとりなどから、やはりおおっぴらには
言えないものであったろうとわかる。
とはいえ、主人公の少年エリオの両親は
知的階級で理解のある環境だ。
それゆえ自身にとまどいつつも青年に思いをぶつけることができたともいえる。
一方青年のほうは、同性愛がどうみられるかもよく知っていて
だからこそ本心から大事な彼に対して
気楽に行動に出ることはできなかったのではなかろうか。
そんな状況で結ばれて、互いに一つの半身と感じ
幸福な時間を過ごす。
しかし青年にはわかっている。
この幸せな時間はいつまでも続きはしないし、
なんなら誰にもこの時間のことを話すことも許されないと。
少年のほうも終わりが来るとはわかってはいるけど
青年のほうほどはつかめていない。
目の前の喪失に悲しむ少年に語り掛ける父親の言葉が
大切な子供、若い者へ
いまはわからないかもしれないが、と
含蓄のある内容で素晴らしい。
全ての愛に悩む若者へこの父の言葉は響くのではなかろうか。
ほかに作中に登場する曲や文学、ギリシャ美術に
暗喩されるものも多々あるそうで
浅学な私にはとてもすべてはつかみかねず。
あらすじを追うだけでも楽しめるのだが、
さらにどこまで理解を深められるかはその人次第。
感動の深さも異なる作品だ。
音楽で語る美しい映画※なお腹は立つ
澄んだ音楽に澄んだ映像
独特のテンポと感情表現についていけず前半ちょっと飽きましたが後半の追い上げがすごかった!
前半も、美しいイタリアの夏とお金持ちの生活を見れて新しい文化を知ると言う意味でおもしろかったです
イタリア式の感情表現や文化を知らないからか、この人この人が好きなの?そんな描写あったっけ、とかはありましたが…
後半の感想は、あんなに全身で好きって言うの伝えてくるくせに本命は別にいるんだ、人間器用なもんね、です
個人的にはとても腹立つラストなのですが、直前にあるパパの言葉が良すぎて、エンディングの表情がよすぎて怒りも飛んでいきました
疲れた時にパパの言葉を見返したいと思います
いやでもやっぱ腹立つな
秘めた愛と父の言葉
全てはシャラメのための映画
シャラメ推しなのに未鑑賞だったので、限定上映で観てきました。
いやぁ、よかった。
切なかったし、いい初恋だな…って観終わってジーンとすると同時に今自分を大切にしてくれる人に会いたくなりました。
あの時代にしては「理解がありすぎる父親」もよかったですね。(原作未読のため)序盤から「これは、学者だから(理解がある)というより、父親もゲイよりのバイとかなの?」と感じてましたが、やはりそうだったんですね。お母さんについても、父親は「母さんには言ってない」と言ってましたが、薄々何かを感じ取ってるんだろうなーと思いました。
いずれにせよ、「同性愛が禁忌」という部分に光を当てるのではなく、あくまで異性愛間の初恋のように互いの気持ちを描いていくのがいいなーと感じました。
しかし、鑑賞中頭をもたげるゲスの部分の私が、(桃TE○GAのシーンの)オリヴァーの興奮を抑えきれない感じを目の当たりにして「これ、アーミーハマー、素なんちゃうかー?」とゲスい勘ぐりをしていたのは否めませんw
観る前から思ってたけど、アーミーハマー、見た目おっさんすぎませんか…24歳の青年には見えん…。そして、アーミーハマーで続編やりたいって監督言うてますけど、仮にアーミーハマーで続編決まったら私は「観れない」ですね。無理。スキャンダルのイメージが邪魔しすぎてシャラメとストーリーに集中できなくなりますから。
頭に被るかな?と思ったら、被ってくれた(笑)
映画だからの時間の使い方
友達が絶賛してたので鑑賞
とりあえず、時間の使い方とか情景の描写の仕方がキレイよね。
映画じゃなかったら、タルくて見るのをやめてしまうかもしれないけど、映画だからこその表現だなーと。
ラストで、一度上げてから突き放すのはなんかイタリア映画味を感じた。
あと、音楽の使い方が印象的でしたね。
カットがわりでバツっと切る演出がおおいなー、と
なんか、日記を見てるみたいな感覚になりました。
夏の一件でティモシーシャラメが自己を確立してるのが衣装からも見えるからこそ、落差がくるよね。
で、そっからの暖炉のワンカットショーですよ。
いやぁ、やられた。
とんでもない最後だったなぁと。
映画だから観れるし、映画じゃないと観れない。
脱帽でした。
92/100
なんて綺麗な映画だろう
あたたかく包まれる…
テイストが違う
昔の時代の同性愛の映画は、基本周りに理解がなくて主人公がいじめられたりするが、この映画はそんなことはない。
相手(アーミー・ハマー)をはじめ、父も理解がある人で特に何も無く穏便に終わる。
期待高かったから思ったより、、かな。
昔の雰囲気は良かった。ティモシーシャラメとアーミー・ハマーの体当たりな演技は良かった。
とっくの昔ですが
学生の頃にゲイはどうしても生理的に受け入れられないと行っていた友人がこれを見てもそう言い続けるのかな、と友人を思い出し、ぜひ見てみてほしいなぁと思うくらいに私にとっては美しい映画でした。
最後のパパのセリフで泣きました😭
申し訳ないが何がいいのか全く分からなかった
評価も高く絶賛している人がいるため見てみたが正直何がいいのか全く分からなかった。
唯一理解できたのはイタリアの景色綺麗だなということだけ。
端的に言えばゲイの恋愛、昨今LGBTが取り上げられているため今どきの映画だなという感覚ではあった。
自分はアラサーでLGBTに関しては比較的寛容なタイプだとは思っているが、いざ男同士の恋愛良いよって言われて、良いと思える男性は少ないのではないか?これがレズものだったら男性はまだ理解できたのかもしれない。
本作品は中高もしくはそれ以降のいわゆる腐女子と言われる人たちが、申し訳ないが脳みそお花畑で美男子がイチャコラしてるwktkというだけなのではないかと思う。
君の名前で僕を呼んでというのは同性だからこそ成り立つよなと見ながらに理解はした。
とは言え、日本人で言えばゆうきやあすかやかおる等一部男女問わず使える名前があるからそれらで男女の話であれば男性は楽しめたとは思う。
お互いなんで恋に落ちたのかも分からないし、腹の傷は伏線ではなかったのか?っていう、何もかも回収されずに寛容な両親のおかげでいい話のように終わっていたが結局よく分からなかった。
登場人物たちが何か成長したかというと別に成長しておらず特に山場もなく終わった印象。
ユダヤが出てきたが正直、ユダヤはゲイがいるというネガキャンをしているようにしか思えなかった。オチも伏線回収もなくなぜこんなに評価が高いのか理解が出来なかった。
ひと夏の情景
"君の名前で僕を呼んで" シリーズ第1作(?)。
Amazon Prime Videoで鑑賞(字幕)。
原作は未読です。
繊細な映像美で紡がれたひと夏の情景に心奪われました。
はじめは相手に良い印象を持っていなかったはずなのに心惹かれてしまい、最終的には狂おしいほどの恋に落ちてしまう。
かなり王道な展開だなと思いましたが、相手が同性と云うだけで、こんなにも心揺さぶられるドラマが生まれるとは。
ティモシー・シャラメの見事な演技に引き込まれました。
エリオの父親が彼に語り掛けた言葉に胸を打たれました。
誰しも人生に大きな影響を与える鮮烈な経験をしたことがあるかと思いますが、その時抱いた想いや体験したことは、なんとかけがえの無いものなのだろうかと気づかされました。
それはカラダの一部となって、その人を形づくる。
※修正(2023/11/26)
耽美に溺死した
アマプラで観れるのは今日まで!ってことでティモシーシャラメを堪能する為だけに期待せず観たら、もう、あなた…。
耽美すぎて溺死しました:(;゙゚'ω゚'):
6週間限定で居候するオリヴァー24歳と17歳の妖精なのかな?って感じのエリオの2人、キャワワワな女の子たち、最高の両親とお手伝いさん。マジで両親が最高すぎる。頭いいし、仲良いし、セクシャルマイノリティに寛容だし、余計なこと言わずに見守る系。もう一度言う、最高。
多言語が織り混ざりあう中、いろんな人種が登場しつつもみんなお互いを尊重し合っている平和さ。
美しい風景に、優雅な水遊び、木陰でやることは読書か作曲か編曲。
フランスの上流階級の日常ってこんな感じなんだろうな。(舞台はイタリアだけど)
多感な17歳、オリヴァーに惹かれつつも、ちゃっかり女子で童貞捨てるとこもかわゆす。
最初のオリヴァーとのセッションも、最高。
気持ちが入ってるようで入ってない女子と、本能で惹かれてるオリヴァーとの絡みは全然勢いが違くて、叫んだよね、ほんと家で観てて良かった…。
アプリコットで情事を思い出して、うっかりアプリコットセルフラブして昼寝中にオリヴァーが静かに攻めてきて、アレ?甘いぞ??まさか〜、って言葉にするとエライこっちゃなのに映像だけみるとシャラメが美しすぎて全然卑猥さがないのが不思議。ほんとに妖精かもしれない。
最後、帰省したオリヴァーからの電話でまた会えるのか
と期待させてからの婚約連絡は悲しすぎるよね、でも最後のエンドロールのところ、ずっとシャラメの泣き顔にするなんて反則よ!かわいすぎてさらに溺死した。
お父さんの最後の語りも詩的で素晴らしい。
恋愛じゃなくて、稀有な体験で絆で結ばれた友情って言ってあげるのとか、なんか、ただ遊ばれたわけじゃないよ、安心して。って言われてる感じがして、パパ最高。
1983年でユダヤだとゲイは許されないし、大学系だと出世したり世間体的にも余計に結婚が必須な時だから、しょうがないってエリオもわかってるし、自分の恵まれた環境もわかりきってるはず。
気持ちが落ち込んだ時にまた観よう。
家族へのハグとキスも情熱的だし、変なダンスや動きしてても、それすらキャワワワなんだよなー。シャラメたん。
あー最高だった。全体的に余白が気持ちいい。
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