ワンダー 君は太陽のレビュー・感想・評価
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奇跡を起こす。
「正しいこと、親切なこと、どちらかを選ぶときには、親切を選べ。」オギー、ヴィア、ミランダ、ジャックウィル、それぞれ順にクローズアップしていくが、表層では分からない、それぞれの苦労が描かれる。
その中で、彼らは、正しさよりも優しさを選択していく。その結果、奇跡へと辿り着く。見た目で判断してしまうことは、どんな人間もしてしまうこと。ミランダの見た目が変わってしまっていたけど、中身は変わっていなかった。変わっていなかったどころか、より弱くなっていた。
人間のある一面しか見えなくなると、それ以上、その人を見ようとしなくなる。とても愚かなことだと思う。人間とは多面的で、三次元的、深遠を知ることが人間関係を良好に保つことにつながり、お互いの人生を豊かにする。
みんなが主役の物語だった。「他人を労われ。みんな戦っている。相手を知るには、よく見ること。」最後のこの格言の通り、登場人物は、オギーを労わり、オギーをよく観た。だからこそ、起きた奇跡。
見た目は変わらない。こちらの見る目を変えないと。
これ低評価する人心曲がってるでしょ(笑)
Choose kind. オギー君の1年の成長
突出してここがスゴいっというシーンがあるわけではないのですが、全編しみじみと良い作品でした。
お母さんの教育がしっかりしてたからか、オギーって賢いんですよね。で、何だかんだで世の中残酷ってのも理解してて。それでも学校に行って友達ができて。最初は臆病になって下向いてたのが段々と変わってくる。ベタかもしれないですけど最後の表彰式は堂々としてて大きくなったオギーに涙が誘われます。
でも学校以外だとスゴく子供っぽい。お姉ちゃんが彼氏連れてきた時にからかう仕草はとても子供っぽくって自然でした。やっぱ天才子役と呼ばれるだけあってジェイコブ・トレンブレイ君って上手いわ~。
他の子供の視点になるのがこの作品の特徴でもあるんですが、お姉ちゃんのヴィアって最初に出てきた時から気になってたんですよ。弟が手間かかると親は弟に付きっきりになるんで、お姉ちゃんって孤独を感じたりするんじゃないのかな?って。そうしたらちゃんとお姉ちゃんの話になって。ヴィアはヴィアで寂しい思いもしてて、それでも弟は弟なんでちゃんと面倒見てあげてて。メッチャ良い子やん!おばあちゃんの存在は大きいにせよ、やっぱり親の教育の賜物ですよ。
その母親のイザベラ役がジュリア・ロバーツ!いい女優さんです。いっぱい良いシーンはあるんですけど、オギーがジャックを初めて家に呼ぶシーンでイザベラの方が子供の成長にスッゴいドキドキしてる姿がなんだか印象に残って好きなシーンでした。
そして、お父さんのオーウェン・ウィルソン!こちらも良いお父さんでした。面白いだけのかと思いきや、宇宙飛行士のヘルメット隠してたのお父さんだったなんて!初登校日の処世術のアドバイスといい子供への接し方が素晴らしい。お姉ちゃんの事もしっかり気にかけててホント理想的なパパや!犬が亡くなった時に1人で泣いてたのはシブかったっす。
子供って素直なだけじゃなくって、子供なりの社会に生きてるんですよね。そこにはヒエラルキーとかあるし、調子を合わせる為に心にもないこと言ってしまったり。それでもちゃんとジャックとオギーは仲直りできて、そしてヴィアとミランダも仲直りできて。現実ではなかなか上手くいかなくっても映画ですもの。上手くいってハッピーになる姿が観たいじゃないですか!そういった意味で見事に期待に応えてくれた作品でした。
何だか仕事でささくれ立っていたのですが、こういった作品を観ると気分が良くなりますね!だから映画って面白い!!
自然と涙が流れてくる温かさ
とても最高な時間
見て、「良かった」と思える映画
思いがけぬ佳作
他の映画を観ようと出かけたのですが時間が合わず、この映画を観ました。予告編で観て、どうせまた難病者の悲劇を描いた作品だろうと二の足を踏んでいた映画です。
かつて、少年達のひと夏の冒険と友情を描いた「スタンドバイミー」という映画がありましたが、それに匹敵する程の感動をこの作品にも感じることが出来ました。
新しい世界へと飛び込む時の不安や、そこで味わう心の痛み、喜びは決してこの映画の主人公だけのものでなく、幼い頃には誰にでもある事でしょう? 背中を押して勇気を与えてくれた家族や友人、そんな優しさに溢れた映画です。 奇をてらったストーリーや演出に頼らず、あくまでもオーソドックスで声高になっていない所が好感を持てます。
俳優の演技もそれぞれ素晴らしく、少年の両親を演じ、良い感じに歳を重ねたジュリア・ロバーツとオーウェン・ウィルソンの好演、それにも増して弟をそっと見守る姉役のイザベラ・ヴィドヴィッチが印象深かったです。 日本人の子育てと違い、良い意味で突き放した親子関係がこの映画をいかにもアメリカ的で清々しいものにしています。
隣席で観ていた男子高校生二人組のすすり泣きが聞こえる程の号泣っぷりも微笑ましく、思いがけず良い映画に出会えた事の幸せを感じられた時間でした。
出てくる人が(ほぼほぼ)ステキ
タイトルなし(ネタバレ)
ジュリアンは最後自分の過ちを認められたから、彼の両親に打ち勝って正しいことが出きる人間になって欲しい。
尺の都合だと思うけど、ヴィアがどうミランダと友情を取り戻せたかとか、ジャックにもメダルをあげて欲しいし、何年後かの未来もいつか見れたらいいな。といろんなことを感じました。
太陽
独りじゃない。家族の勇気が起こした、幸せの化学反応。
【賛否両論チェック】
賛:容姿のせいでイジメに逢い、苦しみ悩みながらも、家族の支えを胸に頑張り続けた少年・オギーの勇気に、観ていて涙が止まらない。そんな彼の姿を見るうちに、少しずつ周りの子供達が変わっていく様や、オギーの変化と共に省みられていく家族の絆にも、また感動させられる。
否:内容的には群像劇の要素が強いので、あまり期待しすぎて観ると、やや冷めてしまうかも。
手術を繰り返した自分の容姿に自信を持てず、肉体的にも精神的にも殻にこもっていた少年・オギー。そんな彼が初めて学校に来て、イジメや裏切りに遭い苦悩する姿は、観ていて涙が止まりません。
しかしそれでも諦めずに立ち向かい続けるうち、1人また1人とオギーに感化されて変わっていく、言ってみれば化学反応が起こり始めます。オギーへの悪口を聞き逃せず、イジメっ子に殴りかかったジャック。
「ペストが移る。」
と言われても、
「平気よ。」
と手を差しのべたサマー。みんなの心を優しく変えていくオギーの存在は、まさに太陽そのものだと気づかされます。
また、そんなオギーの存在が大きすぎるゆえに、これまで光が当たってこなかった姉・オリヴィアやその親友・ミランダの織り成す若さゆえの人間関係の機微が、また物語に深みを与えているようです。
「相手を知りたかったら、やることは1つ。よく見ること。」
初めは相手の靴ばかり見ていたオギーだからこそ、その言葉にも説得力があります。相手に心を開いてほしかったら、まずは自分から興味を抱き、心を開いていくこと。そんな大切なことを教えてくれる本作を、是非ご覧になってみて下さい。
感じて欲しい
犬の演技が光る
かなりの感動系の刺激があり、多くの観客の涙を誘っていた。
表面的なパーツを拾っていくと、逆境を才能と会話と家族の支えで突破していく姿は、たしかに尊く感じる。
しかし自分はひねくれてるのか、「いじめる奴は、いじめが目的で、いじめはやる奴の側に理由と責任があるのに、そいつの親は『いじめられる側に原因がある』って言いやがったな」と大昔の学生時代にあった、クラスのいざこざを思い出したせいなのか。
会社で被害にあったパワハラやセクハラ、他国人へのヘイトなどを思い出したせいなのか。
「実際には、世間って差別される人々にはここまで優しくない」って現実に思い至ったのと。
順調に認められる経緯の演出をやりすぎで、障害者への感動ポルノ的な部分も感じてしまった。
ジュリア・ロバーツに、子役たち、犬の演技は素晴らしかったんで、そこは見応えのあるポイント!
顔は人の過去を示す地図
誰だって、いつまでも一人ではない。
D.サウロもロビンにそう言ってたし。
成長する過程では、ふとした機会から
自分と繋がってくれる友達や
経験を与えてくれる大人に
廻りあう。
そういう環境は、
運かもしれないし、
自分が頑張ったのかもしれない。
誰かかが手を差し伸べてくれて
できたのかもしれない。
私は運が良くて、
いつも人生のピンチには
誰かがそばにいてくれた。
小学校の担任の先生。
はみごで心が折れそうなとき
交換日記で言葉を交わしてくれて、
部屋で色ご飯のおにぎりを
ごちそうしてくれた。
あの味忘れないなー。
順番に巡るヒエラルキーの
最下層のタイミングで
友達になってくれたアイツ。
元気にしてるかな。
誰もが、少しはもってる
優しさで支えてもらった時代や
支えた思いや、ささやかな約束が
頭の中でめぐるんです。
どの立ち位置にいれば、
人を傷つけなくても、楽しく
すごせるのかー
そう。
卑屈にならず
信頼できる仲間になって、
独りじゃないことに
気付けばいい。
しかめ面をやめて。
そうすれば、
シワの位置も変わるー
もう、
なんか知らない間に、
当時の不安定な毎日や
楽しかった出来事を
思い出して
高ぶって、泣いてしまう。
本作では、リーダーは改心して
転校していきましたが、
悪魔みたいなのも、実在して、
それとどう関わるかが
リアル社会なんだけど。
まぁおいといて…
オギーだけじゃなく、ねえさんの
ヴィアの心の成長が、嬉しくて。
おばあさんは、周りに気をつかう
彼女を見抜いて、見守っていたのが凄い。
ヴィアが真っ直ぐなまま、
成長できたのは、おばあさんの存在で
それを、
作品のなかにいれこんで
もらったのがうれしい。
太陽だけが全てではないもの。
揺るぎない母親や深い愛情が
溢れる父に囲まれ、
オギーを過度に特別扱いをせずに、
優しさをみんなで少しずつ
共有していく様が凄く心地よかったです。
チューバッカは、
オギーの造り出した空想なんだけど、
その、世界観は、
スターウォーズが好きということ
だけではなくて、
いろんなタイプが世に混在すれば
マイノリティは目立たないと
いう意味を含んでいることを
後で知りました。
違って当たり前という文化が
健全な感覚を生むことを
改めて意識した作品でした。
いい気分で帰れますよ。😃
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