ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書のレビュー・感想・評価
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これぞジャーナリズム。報道の自由を守った稀代の決意。
【賛否両論チェック】
賛:「機密文書の公表」という大スクープにあって、国家権力からの圧力に決して屈しなかった新聞記者達の熱意を通して、社会で生きていく中での自由の尊さを考えさせられる。また、その裏にあった女性経営者の苦悩や葛藤も描かれ、その成長過程にも感動させられる。
否:ストーリー自体はかなり淡々と史実をなぞるように進むので、気をつけないと眠くなってしまうかも。
勿論メインは、世論をも変える国家機密の暴露を決行した新聞記者達が、国家権力からいかにして報道の自由を守り抜いたかという部分ですが、もう1つ注目すべきは、ポスト社の社主であるキャサリンの、リーダーとしての成長過程ではないでしょうか。夫から受け継いだ会社で、最初はおどおどした様子で立つ瀬もなかった彼女が、「株式の公開」と「国家機密の公表」という2大局面に瀕し、次第に誰からも押しも押されもしないリーダーとしての器に成長していく姿は、非常に凛々しく映ります。
また、そんなキャサリンの傍にあって、時には対立しながらも、やがてその志を共にしていくベンの勇姿も、また魅力的です。
史実を淡々と描き出すような調子で進むので、興味を惹かれないと思わず眠くなってしまいそうですが、リーアム・ニーソン主演の「ザ・シークレットマン」にも通じるところがある骨太なストーリーですので、是非チェックしてみて下さい。
民主主義と戦争
ジャーナリズムとは何か?国とは何か?戦争は正義か?頭の中でいろんな疑問や思いが駆け巡る、社会主義や共産圏の国は自国民に対し酷い扱いをしていることもある、ましてや報道の自由などあり得ない、民主主義の国でさえ自己の利益、選挙の為に国民を騙していた、ワシントンポスト紙は自国の政府を敵に回してまで国民に真実を伝えた、私利私欲も少なからずあっただろうが素晴らしい決断を下した事に感動した。
今もワシントンポスト紙はこれを貫いているだろうか、経営陣やスタッフが替われば変わって行くのだろう。
メリル・ストリープの演技は本当に素晴らしい、スピルバーグ作品をレディプレイヤーに続けて観たがどんな感じジャンルでも素晴らしい作品を生み出す天才ですね。
社会派ドラマとして良くまとまっているが、少し盛り上がりに欠ける印象...
社会派ドラマとして良くまとまっているが、少し盛り上がりに欠ける印象も。
財務省文書改ざんや防衛省日報問題の有る今の公開がタイムリーでした。
正義とは
正義を貫くことは、綺麗ごとではない。
誰かを傷つけることでもあり、築いてきた生活や関係を壊すことにもなる。その難しさや葛藤を緻密に表現していたと思う。
"報道が従うべきは、政府ではなく国民"
よい言葉。
怒りに任せて出たニクソンの発言からの、次に起こる事件を示唆するラストシーン、秀逸。
ジャーナリストの矜持
日本のマスコミではこうはならないだろうなというのが、ため息と共に出る最初の感想である。勿論アメリカも日本と同じく大多数の人々は権力に屈してささやかな日常を守ろうとしているのは間違いない。しかしアメリカには民衆自身の手で自由と権利を勝ち取ってきた歴史がある。アメリカ人にとってアメリカは自分たちが作り上げた自分たちの国なのである。「天皇を中心とした神の国」(by森喜朗)を有り難く戴いているのとは訳が違うのだ。
だから国民の主権や自由が奪われそうになると敏感に反応する。そして声を挙げる人々が少なからず出現する。抵抗する保守勢力は大変に強力だ。彼らは持てる権力のすべてを稼働させて反体制の芽を叩き潰そうと画策する。そんな強大な権力に民衆が立ち向かう武器はひとつしかない。
メリル・ストリープ演じるワシントン・ポスト紙の社主は、女性であるということだけで知見に乏しく判断力がないと役員たちから軽んじられている。あがり症気味な面もあって上手く意見を表明できずに鬱々とその立場に甘んじているが、会社が迎えた危機がアメリカの自由と人権の危機そのものであることを看破し、社を守るだけに汲々とする役員たちに対して敢然と決定を下す。人々はその勇気に感動しその行動に高揚する。
会社第一の会社の役員たちや保身だけの元政治家、熱血編集者たちと丁々発止に渡り合う中で、彼女は夫の言葉を蘇らせ、本来の自分の考え方を取り戻していく。短い期間で彼女が変わっていく様子を大女優は見事に演じ切る。
民主主義を守っていくのは民衆の意志と勇気なのだという当たり前のことに我々がこれほど感動するのは、今の世の中が当たり前でなくなっていることの証左でもある。日本の民主主義に希望はあるだろうか。
今のタイミングだからなおリアル
日本でもアメリカでもマスコミと政治の関係は難しくなってるのかな?と。
最後の最高裁の判決文は明解。
お互いに誰のためにやってるのか?を忘れなければこんな事態にはならなかったのに。
今の時代だからまた映画になったのか?警鐘的な感じではあるが、政治と報道のそれぞれの基本に顧みるいいタイミングだと思った。
マイナス一点は、なんか展開が早かった。
メリル・ストリープの苦悩は伝わってきたんだけどなー。
なんかさらっと描かれてる感じがした。
日本でこそ,今見るべき
首相と嬉々として会食するマスコミ人や,全体の奉仕者でなく政府与党の奉仕者と成り下がっている国家公務員たちに,ぜひ見てほしい映画です。
社会派サスペンス
メリル・ストリープの衣装チェンジが多く、しかもそのどれも華があって主役を引き立てた。華やかなエンターテイメントとして成立していた。
社主であるメリルストリープがカリスマ性ある女性ではなく、どちらかというと優しい雰囲気のお母さん的存在の女性であったのが自然な感じがする。彼女が決断力を発揮することができるのか一つの物語の筋になっている。
この映画は過去の権力者を実名で痛烈にはっきりと批判する。映画を用いて権力と闘い、そして映画としての芸術性にも手を抜かない。すごい作品だと思う。
もう少し
時代を感じられるかと思っていた。
映画自体は楽しめ、それぞれの立場が明確になっている中で、主人公の女性社主だけがビクビクと自信無さげで、周囲からも頼られていない存在。弱い女性が強くなって社会に進出していく普通の内容かと思いきや、登場する女性たちの夫に対する献身的で圧倒的な存在感、迷いながらも誠実に現実に向き合う姿がとても好感が持てた。
事件を知らない人は、置いてけぼり。
1955年から1975年。ベトナム戦争は約20年かけてようやく収束を迎えた。
この歴史と当時のアメリカの世論を分かってないと、この映画は楽しめない。自分は全然状況が把握できなかった。
メリルストリープの演技
ドキュメンタリーのように淡々と、かつ、スピーディにストーリーが進む。最初は色々迷っていた女社主のグラハムが、ある時から決然と秘密文書の記事の公開を決断するに至る。その変化をストリープが如何に演じるかが見所。
フムフム
やっと鑑賞できました。
面白かったです。
この映画を最後まで楽しむためには他の人も書いてますが、
ウォーターゲート事件について少し見ておくといいかもです。
最近だと、シークレットマン。マークフェルト
昔のだと大統領の陰謀など。
なかなか今の時代にもつながってて奥深いです。
トム・ハンクスはハドソン川はとても良かったですがつまらないのが2連続したので、今回はさすが!でした。
メリル・ストリープも言うことなしです。
トランプ大統領、観た?
始めはテンポ悪いけど、中盤から後半にかけての怒涛の展開は映画の中の新聞の〆切と連動してるみたいで、スピルバーグらしい力技。でも、ラスト近くのニクソン大統領の発言こそ、監督が言いたいことであり、現大統領への痛烈な批判なんだろうね。
機密文書を探せ! 的な話をではなくていい意味で裏切られた。原題PO...
機密文書を探せ! 的な話をではなくていい意味で裏切られた。原題POSTのとおり、新聞社が主役。で、メリルストープのパートが長いのも納得。観客の年齢層が異常に高かった。
知識ないとキツい
この映画観るなら最低でも…
①ベトナム戦争
②ニクソン大統領
③ウォーターゲート事件
この3つのある程度の知識がないと楽しめません。
なので知識のない私は終始???でした。
また自由を愛し愛国心のあるアメリカ人向けに作られている気がします。
内容は悪くないです!!
スピルバーグってだけで期待していくと痛い目みます ww(私(-.-;))
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