タクシー運転手 約束は海を越えてのレビュー・感想・評価
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毒蝮三太夫かと思った
ポスターを見たら、毒蝮三太夫が出ているコメディかと思ってしまった(笑)。
事前情報なしで、タイトルとポスターの笑顔からコメディだと思ってみた映画である。最初のほうは確かにコメディっぽい展開であったが、ドイツ人記者が登場して、光州に行くあたりから光州事件を扱った物語ということがわかって、シリアスものに急変していく。実際、かなり悲惨な展開となっていくのであるが(これが事実だったと思うと余計に切なくなる)、「ダイハード」みたいに、全く関係のない人間がひょんなことから事件に巻き込まれ、結局、正義のため戦っていく姿に感動したのと同じような感動を覚えた。
タイトルなし(ネタバレ)
ビックリした。
全然話の中身は知らず、評価高いというだけで見てみたら。
さらにこのビジュアルでこんなずっしり来る話とは思わないよ。
そして無知な自分を知った。
韓国で1980年にこんなことがあったとは。
80年代って現代だと思っていた。
俺が生まれていた、実生活。
そんな中で、今やK-POP全盛の国で。
そして俺も『日本は一番住み易い国』と思っているが、ちゃんと見ておかなければ。
報道は事実を正確に伝えられていないことがある
おバカでも大丈夫!感動は無知を越えて
光州事件…?初耳!な私でも楽しめました。
冒頭に説明があるので、理解出来ないとストーリーが分からないかな…と焦りましたが大丈夫!
とりあえず、光州という町で民主化を求める市民を軍が残虐に殺しているという事だけ頭に入れておけばOK。
題材は難しいですが、主人公はおちゃらけたおじさんなので笑えるシーンが多い!深刻過ぎず、コメディ過ぎず、このバランス感が何とも絶妙!
感覚的にアクション映画に近いので、小難しいやりとりなどは一切ないので安心。
言うなら、主人公のタクシー運転手の目線で光州事件を観るイメージ。だから、複雑な事はよく分からない。ただ、目の前にいる善良な人々が次々に殺されて行くのを目の当たりにするだけ…。だからこそ、心がとても痛みます。
人とは思えない人がいる一方、自分を犠牲にしてでも人を助ける人もいて、絶望したり希望を感じたり。
圧倒的な力を持つ軍に一市民であるタクシー運転手は勝てるのか、手に汗握りながら鑑賞しました。
40年前の事件と言えど、コロナ禍でも驚くほど善良な人がいたり、逆もあり…。根本的な事は変わらないのが悲しい。
また、市民が国に抗議出来る世の中になったのに、誰も抗議しない悲しさも感じました。
映画のラストで驚きのサプライズがあるのでお楽しみに!長く余韻が残る映画でした。
真実を伝える為に闘ってくれてありがとう
実際にあった事件だと思うと苦しくなる。
真実を伝える為に闘った人たちの気持ちが報われる結果になって本当によかった…!!
ちなみに、ユンゲンはキムサボクをずっと探していたけど、見つからないから偽名だと思ってたらしい。
でも、映画公開後にキムサボクの息子が現れて明らかになった事実がある。
高級ホテル所属の個人タクシーだったから、タクシー会社に名簿がなかったからいくら探しても出てこなかった。
主に外国人を乗せるのが役割だったらしく、英語が堪能だから、ジャーナリストに重宝されていた流れで、ユンゲンを紹介されたらしい。
1984年にキムサボクは亡くなっていて
どっちにしてもユンゲンとは会えなかったのか…。
ユンゲンの実際の映像を見ると
映画見た後にもっと胸が苦しくなった。
これは観ましょう!
全くの予習ゼロで鑑賞しました。ソンガンホさんの爽やかな笑顔のパッケージに釣られて、、、、。
毎回韓国映画には良い意味でヤられてしまいますが今回も見事にヤられてました!
まずこんな悲惨な事件があった事を知りませんでした。惨すぎます、、、涙
これだけの重いテーマを120分越えのストーリーに関わらずしっかり観れたのは全てのバランスが良かったからでしょう。素晴らしいです!
韓国の方の国民性や普段の暮らしぶりなどもコミカル要素を交えてとても良く伝わりました。
ラストの仲間を助けるタクシードライバー達との連携プレーには感動です。
エンドロールに入る前に実際の記者だった本人が回想を語るシーンがありますが、改めてこの映画の重要性を示すものだと感じました。涙が溢れ出ました。
おにぎりの味
どこです!
知らなかった隣国の現代史
バックミラーに映る銃声の音と白煙。
韓国の影の歴史に再注目させる作品
たった40年前にこんなことが起こっていたなんて
恥ずかしながら全然知らなかった。
なんとなくパッケージをみて、
南国でタクシードライバーしてる
ほのぼのストーリーかと思って再生してみたら
思いの外シリアスな社会派で、
唾をごくりと飲みながら観た。
ものすごい良作やないかー!!
主人公のUターンのシーンはグッときた!
(もちろん2回目のほう)
すばらしい映画
恥ずかしながら、お隣の韓国の歴史には全く詳しくなく、光州事件も寡聞にして知らなかった。しかし、私ののような無知な人間をも打ちのめすだけの力を本作は持っている。
いい加減だが人の良いタクシー運転手キムは、食堂で耳にした割りのいい仕事を横取りし、ある外国の客をソウルから光州まで送り届けることになる。おいしい仕事にウハウハなキムだったが、光州に近づくにつれ、検問が設けられ、物々しい雰囲気に。軍が市民を無差別に殺傷する光景を目の当たりにすることになる。
本作は史実に基づき作られた。エンドロールでドイツ人記者ヒンツペーター氏本人が登場し、キム氏との再会の希望を訴える。しかし、その夢は叶わず、ヒンツペーター氏は亡くなったという。
本作でも名優ソン・ガンホのすばらしい演技が光る。彼なしではこの映画は成立しなかっただろう。本当にいい映画を観た。
後日談になるが、映画公開後、キム氏の息子が、本作の主人公は自分の父であると明かした。キム氏本人は光州事件の数年後に癌で亡くなっているという。実際のキム氏は映画で描かれたような人物ではなく、英語も日本語も堪能で、主体的に民主化運動に関わり、ヒンツペーター氏とも従来からの知人だったそうだ。今頃2人は天国で再開しているかもしれない。
出会いはキムを変えた。
映画の最後で、ピーター(配役トーマス・クレッチマン)は2016年1月に他界したと、何度も、キム(俳優ソン・ガンホ)に会いたく連絡をしてみたが会えなかったと。そして、彼本人、ユルゲン・ヒンツペーターが、『キムに会いたい、とんていって会いたい。そして、キムの運転で新しい韓国を見てみたい。』とキムにメッセージを送っている。こんなに感謝の気持ちがあるのに、キムに直接会って感謝ができない。これはピーターにとって心残りだろ
う。正直なところ、私感だが、なぜ名乗り出てあげないんだろうと不思議に思う。キムはピーター、本名、ユルゲン・ヒンツペーターだけにコンタクトができるんだから。私は不幸にもキム側に立っての気持ちが理解できなかった。なぜ、すぐ連絡してあげなかったんだろう?
あとで、調べて分かったことだが、キムは1984年に他界したそうだ。
金大中と全斗煥とのこのへんの歴史は今でも覚えている。全斗煥が主に若者の軍隊を指揮して、民主化に歯止めをかけるため、市民を殺し光州市内でで銃撃戦が行なわれたことは記憶になかった。ピーター(ユルゲン・ヒンツペーター)が世界に知らしめたのだと言うことが、ここでわかるが、言語を含めての文化がわからないピーターにとっても、この光州への旅はキムなしでは考えられなかったはずだ。キムや他のタクシーの運転手、それに、ある学生の功績が誠に大きい。彼らの力がなければ、光州でのこの事件は迷宮入りしてしまったろう。軍事体制は民主化を阻むことは明らかだし、国が軍備に力を入れすぎると、全斗煥政権のように恐ろしいことになる。
この映画で好きだったのは、光州のあるタクシーの運転手(ユ・ヘジン)の家族に一泊泊まらせてもらうシーンで、キムが横になりながら、自分の家族のことを独り言にように話しているシーンがあるが、ここで、ピーターは目を開けて静かに聞いている。二人は眠れない夜を過ごしているが、韓国語が全くわからない、ピーターにとって、キムの話が理解できたかどうかは私たちが想像するしかないが、この映画では、ピーターがキムの気持ちを理解してあげられてお互いが同じ気持ちで一つになったように感じた。だから、朝一番でキムがピーターを置いて去ってもピーターはなんとも言わなかった。一番泣けるシーンだった。
この映画を以前、高崎のシネマテークという小さな映画館で見た。私の父がこの映画館の賛助会員というので毎年1万円寄付していた。父のボケが進んでからも、父を連れてここで映画を見た。一人じゃ用が足せなくなっていたので、私が一緒にいたから、映画館も入れてくれたんだと思う。その父が他界してからも、高崎に行った時は、私は父のために賛助会員になる。地元で父が一番好きな映画館だったから。
面白かった、ソン・ガンホ!!
ソン・ガンホさん主演の映画ということと、評価が高いので鑑賞した。
時代は1980年。暴動が起きている事実を世界に伝えるべくやって来たドイツ人記者をソン・ガンホ演じるタクシー運転手がソウルから光州へ送迎するという実話。ただし、光州事件については不明なことも多いようで、どこまで事実かはわからない。結果、無事に記者を帰国させ、世界に情報を発信できた。記者が帰国する際にタクシー運転手との再会を約束するも、後に再会できず亡くなってしまう。
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