日日是好日のレビュー・感想・評価
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四季。
茶道。お茶を通して日常また季節を感じます。
お茶の入れ方、動きなど所作を教わります。
これらを自然に身に付くまでには何年もかかります。お茶を入れるまでの時間は気持ちを落ち着かせるために必要な時間なのかもしれません。お茶を頂く人にとっても同じです。
春。夏。秋。冬とお茶の入れ方が変わります。
お湯の温度が変わるのです。
色々と初めて知ることがありました。
季節の吉備を楽しむことが幸せに感じます。
器にしても干支の絵が絵描かれて12年に1度しか使われなかったりします。
黒木華と樹木希林が織りなす話です。
黒木のゆったりとした仕草や表情がよかった。着物姿も。
樹木希林も自然な所作や言葉の柔らかさが常に身についていたものなのかなぁ。と思いました。
茶道を通して
季節を感じとる映画でした。
樹木希林さんと黒木華さんに救われた映画
人生は実にシンプルな出来事の連続なのだな。
生き続ける
The Japan Movie
樹木希林が出て来ると最近は是枝作品としか観られないが、これは大森南朋の兄監督。「さよなら渓谷」は観たことありますが、あれは方方で誉められていたが結構微妙な作品。真木よう子のベッドシーン含めて。(←パイオツ見たいだけのゲス野郎)
さて今回主演は黒木華。「永い言い訳」での愛人役はサイコーでした。あんな愛人欲しい^_^(←賛同者募集中)
特に話が面白いわけではない。基本茶道の話である。黒木華と多部ちゃんが、初めて稽古に行ったシーンはほぼコントで笑ったが、それ以外笑えるシーンは無し。
黒木華も特別にかわいい訳でもない。多部ちゃんも同じく。しかも話が20年前からスタートしてるので若干ダサい。
20年以上前から茶道をずっとしてるだけ。観てるこちらは「何がオモロイの?」だし、華ちゃんも「何でやってんだろ?」てな感じだから、この作品をつまらないと思う方も居て当然。
でもそれが「日日是好日」である。
あーそゆこと、なんだか道徳の授業みたい。
シーンの切り替わりが二十四節気というのも、説教臭いが勉強になる。そーゆーとこも授業みたい。
個人的には、これこそ日本人にしか作れない映画であると、満足感あり。
但し全体的に静かな話なので、眠気に注意。
樹木希林の晩年作なので、彼女見たさに観ても良い。
彼女が居ることで益々Japan Movie足り得る。
偶に素の希林さんが観られると、一抹の寂しさは禁じ得ない。
もっと良くなると思いました
とても丁寧なつくり
樹木希林と黒木華、そして茶道と四季。ばっちりはまりすぎなくらいな設定とキャスティング。とても良い組合せだと思うけれど、一方で観る前から作品の雰囲気が予測できてしまう一面も。ストーリーの展開などで新鮮味が欲しかった。
これは映画に成り得るのか、と
心配して観ましたが、なんというか、他には無い感じです。日々是好日、というのを映像化すると、こう成る、そんな感じです。つまらないかなぁと内心心配していたのに、最後まで観れてしまった。どうしてでしょう?わからない。不思議。女性でいうところの「ナチュラルメイクが、一番、手間暇かかる」というのに似ているというか。きっと作るの相当に難しかったんじゃないでしょうか。
他人から見たらなんの変哲もない、悪くいえばつまらないともいえるそんな人間。でもきっとそういう人が多数派だと思うのです。「映えない」毎日。でもいーんですよ、それで。誰に自慢するわけでもない。でも誰だって、人生に一度や二度は死にたくなるような辛いこともあるし、もうマジ自分ダメかもと、思う。思いつつ、ちょっと最後の一滴のつもりで、エネルギー振り絞って日々のある瞬間を丁寧にあつかう。少しだけ心を遣って過ごす。自分のために。この世に居残るために。
自分だけしかわからない、少し広がっても「拡散」じゃなくて自分と相手だけにしかわからない、そういう豊かさというのが有りますね。
その人の自己満足でいいし、相手も誰も気付かなくてもわからなくてもいいんだけど、でもわかる人に袖擦り合うくらいのご縁で出逢えたら、それはやはり生きる幸せだ思います。一生に何回くらいあるんでしょうか。
そういうのを知っていた気もするけど、忘れてしまいそうになる。それのことを何て呼べばいいのかと思っていましたが、あ、これが日々是好日。この映画に、感謝。ありがとう。
淡々と、、、
樹木希林さま目当てで鑑賞。
ありきたりな厳しいお稽古物の感じではなく、ユーモアのある柔らかい、素敵な先生を魅せて頂きました。
黒木華は想定内、多部ちゃんはこれと言って
ひっかかりのない演技でした。
2人で海辺をアハハハハ!っとじゃれるシーンは
とても古い感じを受けました。
あえて、、、??なんでしょうか?笑
でも最後の教える側になってからまた始まり、、のセリフにはハッとさせられたなぁ。
茶道の奥深さに、少しだけ触れされて頂きました。
カタチに心が入っていく。
鑑賞後は心の奥のほうに、手にしっかりと感じられるような何かが残った作品。
茶道って正直 自分には縁遠いものなんだけど、
思えば500年ちかくもこの国で息づいてきたわけで、そこには古くからずっと
日本人の奥の方に根付いた感性ってのがあるのかもしれないなと。
「一期一会」という言葉が作中で出てくるけど、
人とか含む物事にはいろんな側面があるよねってことでもあると思う。
つまり世界の全てなんてどうやったって知ることはできないし、
自分の身の回りで起きることにすら、100%全部うまくやるってのは無理。
というか、完璧であることって実は無価値なんじゃないかとすら思えてきた。
映画ではほとんど茶室のことしか描いていないのに、
その奥に控える壮大な宇宙というか、哲学というか。
大きいとか小さいとか、近いとか遠いとか、けっきょく何事も
まずは自分をしっかり主体として捉えなきゃ理解はできないわけで、
だから自分の真ん中に何を置くかっていうのは大事だぞ、と。
これから人生のステージが変わったとき、この作品の感想がどうなるか。
自分とこの作品の関係性みたいなもので、
自分を客観的にみつめるマイルストーンになってくれそう。
R.I.P.
お茶って変ですね。
「日日是好日」禅の世界では厳密にいうと単に毎日いい日だ、という意味ではなくなんだかんだのものさしを無くして、幸せな日もどんな困難や悲しみの日も好い日にするのだ!好し!という前向きな気持ちをさし、どんな日々も過ぎたことにこだわらず、明日に期待せず、目の前になにがあろうと今日という日を精一杯生きるのだ。などという意味、らしい。
おかしくて大笑いしちゃったり背筋が伸びたり不思議な魅力のある映画でした。
なんだかよく分からなかったものも身に染み込んだり何かを感じたりを繰り返すうちに素晴らしい、美しい、好きだと思えるようになるものなのかな。ノリコが小さな変化を感じはじめる描写、好きだったなあ。
昔観た訳のわからなかった映画を何年も後に観ると素晴らしい映画に感じる感覚、、分かる、、
飛行機も電車も携帯もなかった時代からあるお茶だからこそ一生に一度限りだと思って細かいところまでこだわりもてなし、もてなされる文化が残り続けてるのだろうか。一度別れたらまた会えるのか分からない時代、後悔しないために、日日是好日。
気軽に声をかけて誰かに会ったりすることができる今の時代だからこそ忘れてはいけない感覚。
着物に携わるお仕事をしていますが着物の世界もなんだこりゃと思っちゃう決まりがあったりします。きっとなににおいても説明しようとすれば1から100まで事細かに理由を言えるのかもしれないけれど、よく分からなくてもそれが是であると言える決まり事がたくさんあるんだろうな。
武田先生の着物、帯、着姿、季節を重ね、歳を重ね変化する様、素敵でした。
茶の道を学ぶノリコを通していろんなものを学んだ気がする。
なんにせよ、
お茶って変ですね。
五感すべてで四季を感じること。四季だけじゃない、わかることもわから...
黒木華×樹木希林=最高
庭の季節ごとの風景と茶道の所作が素晴らしい!
二回目の鑑賞でしたが、極めてレベルの高い作品でした。
エンドロールでこの作品を作ってくれた方々に感謝の感情が湧いてきました。
典子と美智子が武田先生宅を初めて訪問した際に茶室に掛かる日日是好日の額を見ながら、何と読むのか?と話した時に樹木希林の声でニチニチコレコウジツと読むのよ!とタイトルが出る時などは非常に考えた作りで、所作を教える武田先生が樹木希林と云う俳優の人格がゆえに出るユーモアが自然でした。毎週通う内に少しずつ茶道に惹かれていく典子。
世の中にはすぐわかることと、すぐにはわからないけど時間が経った時にわかることがあると作品中に言ってました。
失恋後の典子が立ち直り、武田先生の元に行く時に父親がお酒を飲もうかと言った言葉は普通に戻った典子を喜ぶ父の感情をよく表現してました。
父親が亡くなり悲しみの中にいる典子が茶室の中で聴く強い雨音で父に対しての後悔を洗い流すイメージが鎌倉の海に立つ父と思い切り大声で感謝の言葉を叫ぶ画像が素晴らしかった!
その後、達観した典子の表情と日日是好日の意味を理解する。
二回目でこの映画がより良い作品と感じました。
こんな文化のある日本人で生まれて良かったとも思いました。
黒木華、樹木希林、多部未華子、鶴見辰吾、他俳優さんの良い演技でこの作品ができたと思う!
お茶の話がメインかと思ったけど
凛としてお茶目な希林さん・・
エッセイスト森下典子さんがご自身の想いを綴った「日日是好日―お茶が教えてくれた15のしあわせ」を映画化。ちなみに15のこととは
一 「自分は何も知らない」ということを知る
二 頭で考えようとしないこと
三 「今」に気持ちを集中すること
四 見て感じること
五 たくさんの「本物」を見ること
六 季節を味わうこと
七 五感で自然とつながること
八 今、ここにいること
九 自然に身を任せ、時を過ごすこと
十 このままでよい、ということ
十一 別れは必ずやってくること
十二 自分の内側に耳をすますこと
十三 雨の日は、雨を聴くこと
十四 成長を待つこと
十五 長い目で今を生きること
武田先生の元に通ってから四半世紀の間に学んだことだから1時間49分で伝えるのは難しい。
フェリーニの「道」ジェルソミーナの話が繰り返し出てくる、本作も最初は分からなくても繰り返し観て欲しいということだろうか。
人生で出会った本や映画もまた人との出会いのようにその人の心の糧となるのだろう。学ぶことは人それぞれ、普遍的に思える事柄もあるし矛盾もある、森下さん自身が一歩を踏み出すために自身に言い聞かせたようなことも含まれているように思う。
悪い作品ではないがあまりにも内省的であり映像表現としては流れを削ぐ表情のアップなどテレビ的で稚拙に思えてしまうのは残念だった。実は映画そのものより樹木希林さんを忍びたくて観たのだと思う、昔、テレビで見た時からおばあさん役だったが凛とした立派な老婦人になったものだ、それでも時々見せる茶目っ気は相変わらずだった、ご冥福をお祈りします。
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