日日是好日のレビュー・感想・評価
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毎日がいい日
日本伝統の良さを感じられる作品。
音を視覚でも感じられるような映画ならではの素敵な演出。
雨の音、お茶を立てる音など当たり前だけど見逃してしまいそうな音、そしてそんな日常を教えてくれる気がした。
日日是好日、一期一会、こういう言葉を大切にできる人になりたい。
大人な映画
人生について
幸せはその人次第
映画も観るタイミングで印象が変わるよね。
感覚を研ぎ澄ますと敏感になる。
敏感だと要らぬ事が気になりそう💦
キャストが良かった。
樹木希林さんも黒木華さんも。
10年後観たら印象が違うだろうなぁ😃
日本の四季の素晴らしさに改めて気付ける
形式ばかりで何故そんな作法が必要なのか?
その良さはその道に入らないとわからない。
昔、書家の書かれた文字の良さが全くわからなかったけれど、
書道を少し学んだらその良さが分かるようになった経験がある。
また、たとえ良さまでは分からずとも、
所作の美しさはどんな人が見ても目を奪われる。
たった1時間40分の短い映画だったけれど、
とても贅沢な時間を過ごした気になりました。
お湯の温度、器、掛け軸、お茶菓子、着物・・・
日本人は四季を大切にし五感を使って味わい尽くす。
なんと貪欲でいて優雅なんだろう。
私もまた、明日から五感を使って日々を味わいたい。
ゆっくりと呼吸ができる映画
この映画を見てる間、時間がゆっくり流れてるような気がした。
これはおそらく気のせいじゃなくて本当に普段よりゆったりと画面を眺めていた。
山場と呼べるような起伏はあまりなく、でもセリフや出来事が心に入ってくる。
茶道という世界をあまりに知らなかった私は黒木華の演じる主人公を笑えなかったし、樹木希林さん演じる先生をちょっと厳しいなと感じてしまうのだ。
そんな自分を主人公に投影しながら見ていた。
茶道の空気感、多種多様に聞こえる音、セリフのない時間をいかに楽しめるかにかかっている。
あれだけ俳優を喋らせずに画面を持たすのは、女優の方々の演技力の成せる技。
唯一残念なことがあるとすれば、ラストに次は100歳かと笑っていたあの樹木希林さんをもう新たに見れないということだ。
樹木希林最後の大作
唯一無二の名優樹木希林のメジャー作品としては最後の作品となりました。大森監督は黒木華と初タッグですが樹木希林とも最初で最後のタッグになりました。
青春映画のイメージがある大森監督ですが、こういった茶道教室を舞台としたしっとりとした作品も巧みに作り上げている。落ち着いた上質な作品です。よそ行き感なく大森監督新境地?ではないでしょうか。
四季。
茶道。お茶を通して日常また季節を感じます。
お茶の入れ方、動きなど所作を教わります。
これらを自然に身に付くまでには何年もかかります。お茶を入れるまでの時間は気持ちを落ち着かせるために必要な時間なのかもしれません。お茶を頂く人にとっても同じです。
春。夏。秋。冬とお茶の入れ方が変わります。
お湯の温度が変わるのです。
色々と初めて知ることがありました。
季節の吉備を楽しむことが幸せに感じます。
器にしても干支の絵が絵描かれて12年に1度しか使われなかったりします。
黒木華と樹木希林が織りなす話です。
黒木のゆったりとした仕草や表情がよかった。着物姿も。
樹木希林も自然な所作や言葉の柔らかさが常に身についていたものなのかなぁ。と思いました。
茶道を通して
季節を感じとる映画でした。
樹木希林さんと黒木華さんに救われた映画
なんだろう、この深みがあるようでない映画の余韻。樹木希林さん、黒木華さんがいなければ全くの凡作となっていただろう。この監督の人生観というか哲学が薄っぺらいからなのか。どうせなら是枝さんにつくって欲しかったな。
人生は実にシンプルな出来事の連続なのだな。
その道を習得するのはどういうことなのか?
そう、分かりやすく言えば学習の意味とは・・・・
目で見る→脳が感じる→行動する。
これを何度も何度も繰り返し、頭で考えなくても身体が自然に動くまでやることなのだ。
目で見えたものをそのまま感じることなのだ。
頭も含めた身体全体で感じることが大事なんだ。
感じるまで見続け、感じるまで聞き続ける。
何故学ぶのか。それは何のために学ぶのかと聞くことと同じこと。
これほど愚かしい質問はない。
目の前にやるべきことがあればそれをやり遂げるだけでいいのだ。
樹木希林が最後の最後までスクリーンから語り掛けてくれているようだった。
生き続ける
初めは何か台詞も浮いてるように思えたし、
女子同士の上辺だけの会話に
最後まで観れるか心配だったけど、
ラストには何者になれなかった、
僕みたいな普通の人の何もない普通の日々を
幸せに思える良い映画だったなと思えました。
樹木希林さんの台詞をするのもしんどそうな息遣いに、
だけど、俳優さんってこうやって作品の中で永遠に
生き続けるのだなと思いました。
樹木希林さんから黒木華さんへ日本映画を託したかのように
思える作品でした。
The Japan Movie
樹木希林が出て来ると最近は是枝作品としか観られないが、これは大森南朋の兄監督。「さよなら渓谷」は観たことありますが、あれは方方で誉められていたが結構微妙な作品。真木よう子のベッドシーン含めて。(←パイオツ見たいだけのゲス野郎)
さて今回主演は黒木華。「永い言い訳」での愛人役はサイコーでした。あんな愛人欲しい^_^(←賛同者募集中)
特に話が面白いわけではない。基本茶道の話である。黒木華と多部ちゃんが、初めて稽古に行ったシーンはほぼコントで笑ったが、それ以外笑えるシーンは無し。
黒木華も特別にかわいい訳でもない。多部ちゃんも同じく。しかも話が20年前からスタートしてるので若干ダサい。
20年以上前から茶道をずっとしてるだけ。観てるこちらは「何がオモロイの?」だし、華ちゃんも「何でやってんだろ?」てな感じだから、この作品をつまらないと思う方も居て当然。
でもそれが「日日是好日」である。
あーそゆこと、なんだか道徳の授業みたい。
シーンの切り替わりが二十四節気というのも、説教臭いが勉強になる。そーゆーとこも授業みたい。
個人的には、これこそ日本人にしか作れない映画であると、満足感あり。
但し全体的に静かな話なので、眠気に注意。
樹木希林の晩年作なので、彼女見たさに観ても良い。
彼女が居ることで益々Japan Movie足り得る。
偶に素の希林さんが観られると、一抹の寂しさは禁じ得ない。
もっと良くなると思いました
映画として内容が薄く期待外れでした。テレビっぽいというのでしょうか。作り込めば、もっと良くなると思いますし、巨匠が撮ったらどういう作品になったかにも興味があります。樹木希林という大女優が主演なだけに、もったいなかったです。
とても丁寧なつくり
樹木希林と黒木華、そして茶道と四季。ばっちりはまりすぎなくらいな設定とキャスティング。とても良い組合せだと思うけれど、一方で観る前から作品の雰囲気が予測できてしまう一面も。ストーリーの展開などで新鮮味が欲しかった。
これは映画に成り得るのか、と
心配して観ましたが、なんというか、他には無い感じです。日々是好日、というのを映像化すると、こう成る、そんな感じです。つまらないかなぁと内心心配していたのに、最後まで観れてしまった。どうしてでしょう?わからない。不思議。女性でいうところの「ナチュラルメイクが、一番、手間暇かかる」というのに似ているというか。きっと作るの相当に難しかったんじゃないでしょうか。
他人から見たらなんの変哲もない、悪くいえばつまらないともいえるそんな人間。でもきっとそういう人が多数派だと思うのです。「映えない」毎日。でもいーんですよ、それで。誰に自慢するわけでもない。でも誰だって、人生に一度や二度は死にたくなるような辛いこともあるし、もうマジ自分ダメかもと、思う。思いつつ、ちょっと最後の一滴のつもりで、エネルギー振り絞って日々のある瞬間を丁寧にあつかう。少しだけ心を遣って過ごす。自分のために。この世に居残るために。
自分だけしかわからない、少し広がっても「拡散」じゃなくて自分と相手だけにしかわからない、そういう豊かさというのが有りますね。
その人の自己満足でいいし、相手も誰も気付かなくてもわからなくてもいいんだけど、でもわかる人に袖擦り合うくらいのご縁で出逢えたら、それはやはり生きる幸せだ思います。一生に何回くらいあるんでしょうか。
そういうのを知っていた気もするけど、忘れてしまいそうになる。それのことを何て呼べばいいのかと思っていましたが、あ、これが日々是好日。この映画に、感謝。ありがとう。
淡々と、、、
樹木希林さま目当てで鑑賞。
ありきたりな厳しいお稽古物の感じではなく、ユーモアのある柔らかい、素敵な先生を魅せて頂きました。
黒木華は想定内、多部ちゃんはこれと言って
ひっかかりのない演技でした。
2人で海辺をアハハハハ!っとじゃれるシーンは
とても古い感じを受けました。
あえて、、、??なんでしょうか?笑
でも最後の教える側になってからまた始まり、、のセリフにはハッとさせられたなぁ。
茶道の奥深さに、少しだけ触れされて頂きました。
カタチに心が入っていく。
鑑賞後は心の奥のほうに、手にしっかりと感じられるような何かが残った作品。
茶道って正直 自分には縁遠いものなんだけど、
思えば500年ちかくもこの国で息づいてきたわけで、そこには古くからずっと
日本人の奥の方に根付いた感性ってのがあるのかもしれないなと。
「一期一会」という言葉が作中で出てくるけど、
人とか含む物事にはいろんな側面があるよねってことでもあると思う。
つまり世界の全てなんてどうやったって知ることはできないし、
自分の身の回りで起きることにすら、100%全部うまくやるってのは無理。
というか、完璧であることって実は無価値なんじゃないかとすら思えてきた。
映画ではほとんど茶室のことしか描いていないのに、
その奥に控える壮大な宇宙というか、哲学というか。
大きいとか小さいとか、近いとか遠いとか、けっきょく何事も
まずは自分をしっかり主体として捉えなきゃ理解はできないわけで、
だから自分の真ん中に何を置くかっていうのは大事だぞ、と。
これから人生のステージが変わったとき、この作品の感想がどうなるか。
自分とこの作品の関係性みたいなもので、
自分を客観的にみつめるマイルストーンになってくれそう。
R.I.P.
お茶って変ですね。
「日日是好日」禅の世界では厳密にいうと単に毎日いい日だ、という意味ではなくなんだかんだのものさしを無くして、幸せな日もどんな困難や悲しみの日も好い日にするのだ!好し!という前向きな気持ちをさし、どんな日々も過ぎたことにこだわらず、明日に期待せず、目の前になにがあろうと今日という日を精一杯生きるのだ。などという意味、らしい。
おかしくて大笑いしちゃったり背筋が伸びたり不思議な魅力のある映画でした。
なんだかよく分からなかったものも身に染み込んだり何かを感じたりを繰り返すうちに素晴らしい、美しい、好きだと思えるようになるものなのかな。ノリコが小さな変化を感じはじめる描写、好きだったなあ。
昔観た訳のわからなかった映画を何年も後に観ると素晴らしい映画に感じる感覚、、分かる、、
飛行機も電車も携帯もなかった時代からあるお茶だからこそ一生に一度限りだと思って細かいところまでこだわりもてなし、もてなされる文化が残り続けてるのだろうか。一度別れたらまた会えるのか分からない時代、後悔しないために、日日是好日。
気軽に声をかけて誰かに会ったりすることができる今の時代だからこそ忘れてはいけない感覚。
着物に携わるお仕事をしていますが着物の世界もなんだこりゃと思っちゃう決まりがあったりします。きっとなににおいても説明しようとすれば1から100まで事細かに理由を言えるのかもしれないけれど、よく分からなくてもそれが是であると言える決まり事がたくさんあるんだろうな。
武田先生の着物、帯、着姿、季節を重ね、歳を重ね変化する様、素敵でした。
茶の道を学ぶノリコを通していろんなものを学んだ気がする。
なんにせよ、
お茶って変ですね。
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