劇場公開日 2018年10月13日

  • 予告編を見る

日日是好日のレビュー・感想・評価

全293件中、161~180件目を表示

4.5小さな変化に気づくほどの凝視。

2018年11月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
だいず

5.0何気ない一瞬が輝くということ

2018年11月25日
iPhoneアプリから投稿

泣ける

知的

幸せ

就職が迫っても「やりたいこと」が見つからない女子大生、典子はふとしたきっかけで従姉妹と毎週土曜に「お茶」を習い始める。それから24年。挫折、失恋、別離。様々な人生の節目の傍にはいつも「お茶」があった。

民家を徹底的に改造して細部までこだわり尽くした茶室。黒木華の静と多部未華子の動が織りなすコントラスト。そして樹木希林の圧倒的な安定感。

武田先生は、御点前の所作のもつ意味をあまり教えようとはしない。それはおそらくひとつひとつの所作には説明しようのない、あるいは、意味の無い事にこそ意味がある「無意味の意味」があるということなのだろうか。「無意味の意味」とは一般的な言葉によって知る事は出来ず〈それ〉という他の無い特異的な経験によってのみ識る事が出来るものである。

様々な細やかな所作の実践を通じて「今、ここ」に意識を向けていく事で何気ない一瞬が輝き出す。これはいま注目を集めるマインドフルネスにも通じるものがある。

この瞬間は一生に一度しかないということ。茶の湯の本質とはお茶を味わうのではなく、まさに「今、ここ」を味わい尽くすということなのだろうか。色々と考えさせる深みを持った作品だった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
かがみ

3.0すぐに分からないもの

2018年11月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

流れている空気感がとても心地いい…少し細切れすぎるのが、残念なところ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
shige12

4.5毎日を一生懸命に生きるって、割と簡単じゃない

2018年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

うっかりとか流したりとかで結果疎かになってしまったのは、いくらか目をつぶる
そういう、時間の流れの中に人間らしくあるってことで、日日是好日

だからこそ、縁のある人たちにちょっとの後悔も残したままにはしたくない、という感情が芽生えた
すぐにでも感謝を伝えたくなった
してみると、もう1年も続けている両親とのけんかの原因も、すごくつまらない小さな意地のように感じる

性格はなかなか変えようがないけど、行動や思考は時間をかけて変えられるかもしれない
今日からでも一歩ずつ進んでみようと思う

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ふーみん

2.0

2018年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

樹木希林さんの最後の(?)映画を必ず観ようと前売り券を買いました。きっとロングランになるだろうと思って今日まで観るのを先延ばしにしていました。期せずして「ロングラン御礼」の舞台挨拶を拝見するという幸運に恵まれました。
そこで大森監督もおっしゃっていましたが、樹木希林さんはとてもユーモラスな個性的演技をいろいろな映画でみせるのですが、それぞれの映画のそれぞれの役として違って成立する、ワンパターンではないたくさんの引き出しと、映画を支配しない品がある、というのはこの映画もしかりでしみじみと感じました。「茶の道」という、すこし身構えてしまいがちな世界を、希林さんの演技で軽快に見せてくれたな、と思います。
もう一つ印象的だったのは音楽です。四季の移ろいは美しいのですが、大きな展開がないこの映画にテンポを加えてくれる大きな要素だったと思います。思わず帰りにサウンドトラックを買ってしまいました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
かぴ腹

3.0観て損はない

2018年11月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

黒木華さんと樹木希林さんを観に行った。
主人公の何だかなーみたいな所まで、よく出ていた。でもサラサラと流れて何にも残らない。
お菓子、庭の風情が良かった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
Momoko

4.5遺作らしい

2018年11月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

樹木希林さんの遺作となった作品ですが、良かったです。ほのぼのとして、樹木希林さんが主役みたいな感じで。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
premacy2010

4.0希林さん、かなりしんどそうだった

2018年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

多部未華子さん、『深夜食堂』のときの演技が好きだった。だんだん美人になってきてるような気がする。黒木華との共演だけど「競演」でもある。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ROKUx

4.0原作読んでます!

2018年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

樹木希林さん死去に伴いダブル主演になりましたね!違和感はありませんが!

原作を超える映像はないと思っています。本作品も原作の方がより良いと感じていますが原作に限りなく近い、良いよい映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
taiyasan

3.5ん〜っ⁉︎心地良い作品…

2018年11月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

さすが❕誰も何も言わせない貫禄を感じた,まさに「和」の作品だと思えたがしかし、未だに御免なさい。色んな作品に引っ張りダコの黒木華の魅力が分からんかった。 もっと言えば,別のキャストならば、もっと話題になったんじゃ無いのかなぁ〜位に思っちゃったのが正直な処。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
サクちゃん

4.0樹木希林さんの醸し出す世界観に魅了される映画

2018年11月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

樹木希林さんの醸し出す世界観がとにかく素敵でした。

日本の美、静、感受。
感性に訴えかけてくる映画です。

今日を慈しむ。
自然の流れに身を預け、それを慈しむ。
静かで、穏やかで、美しく、そして優しい映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
AYUMI

4.0心穏やかになる映画

2018年11月17日
iPhoneアプリから投稿

軽快なリズムで流れる映像は心地よく、押し付けがましさもなく気持ちがいい。
武田先生の暖かで、凛とした居ずまいに、心惹かれました。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
すらり

4.5希林ラストを飾る。すぐわからないもの~まず形。後から心が入る~

2018年11月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

「日日是好日」96点。

邦画にも素晴らしい作品があった。
「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」である。
「ボヘミアン・ラプソディー」とは180度違ういかにも「This is Japan」的作品。
音がないのに音が聴こえる。
「幽玄の美」とはこういうものかを実感。
「樹木希林」のラストを飾るにふさわしい名作。
じっくりと耳を澄ませば名言ばかり。
「人生のバイブル」に足りえる。
「世の中にはすぐわかるものとすぐわからないものがある。すぐにわからないものは長い時間をかけて、少しずつ気づいてわかってくる」。
「まず形から。先に形を作っておいて、後から心が入る」。
「雨の日は雨を聴く。雪の日は雪を見る。夏には暑さを、冬には身の切れるような寒さを、五感を使って全身でその瞬間を味わう」。
「一期一会」の驚くべき精神の大冒険。
静寂のお茶室で味わう今を生きる歓び。本当の自由。
「ボー」とでも時間を生きていない者にはわからない?
すぐわからなくてもいい。
「EVERYDAY A GOOD DAY」。
季節のように生きる。自然にあるがままに🍀

コメントする (0件)
共感した! 1件)
PAPAS

2.5茶道の入門用映像

2018年11月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

茶道と人生、みたいなテーマの、道徳の授業映像くさく、説教じみた作品。

茶道ってなんだろう? と少しでも興味がある人には、多少愉しめるような内容かもしれないが、それはたとえば、「マンガでわかるプラトンの哲学!」みたいなハウツー本の体裁をとるがゆえに、人類の大哲学が、単なる実用書に成り下がる実態のような、あまりにもファストフード的消化に終始している。

映画だから仕方ないか。
映画の限界か。
日本の季節感である、二十四節を実感させつつトントン進むリズムは、小気味好かったし、映画の力だなあ、映画館で観て良かった、と思えた。

しかし、黒木華が、やけに、でぶ。
多部未華子、やけに、肌汚い。
また、大森監督ジルシ、例の、劇画チックな演出とセリフが随所に悪目立ちしたが、
樹木希林にはそれが見当たらなかった。
畏れ多くてさせなかったのか?
それが功を奏したか、樹木希林の居るシーンは際立って良かった。
あまりに単純だが、こんな凄い人が呆気なくも死んだのだな、と思い出して、落涙した。

他にも愚痴を。
弟役は要らなかった。全く要らなかった。
父の死に際しての感情表現が、クドい。ゆえに、冷めた。
鶴田真由の、どこも素敵ではない、むしろ不気味な感じは、何とかならなかったのか。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
エイブル

3.5日本人で良かった

2018年11月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

樹木希林さんの遺作ということで、気になっていたが、ようやく観ることが出来た。希林さんのことは、別として、予想外に心穏やかにしてくれる作品だった。

美しい四季を切り取りながら、女性の人生の喜怒哀楽を、茶道の稽古を通して描いていく物語。茶道の先生は樹木希林。庭のある日本家屋にひとり暮らしている。
この日本家屋という小さな世界で、まるで世界が変わったように四季がうつろい、静かだが圧倒的な情景を映し出す。茶器の色や暖かさ、座敷の静けさの中で聞く風や雨の音が、ほんの些細な違いだが、次第にそれを見つけて、大きく感じられるようになり、さらに自分の心象に広げられるようになる。間抜けな例えだが、ジェダイの騎士がフォースに目覚めていくような物語がある。

こうした「機微」が主役で、黒木華が演じる主人公の人生は、この物語の脇役のように感じた。裏を返せば、それだけ自然と調和した演技だったのだろう。
映っているものは、京都の素晴らしい庭園や神社仏閣ではなく、古い日本の家の、たいしたことのない庭の草木や造作だが、何故か見事な紅葉や絶景と言われる風景などより、心に迫るものがあった。

画面の変化のテンポが素晴らしい。芸術的な「間」がこの映画には、あったと思う。カメラの移動、色彩の置きかた、それと演者の何気ない会話など、どれも溶け込むように綺麗に納まっていたと思う。

こうした心象も、古い家やそこでの暮らしを体験する事が少なくなり、薄れてきているのかもしれない。家で耳を澄ませて、ひとときのぼーっとした時間を取りたくなる良作だ。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
AMaclean

4.5染み入りました

2018年11月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

感覚でしかないけれどスッと入ってきたのはこの国に生まれ育ったからだろうか
お茶の作法や考え方は知らないだけで至る所にある

先生の一言一言が心に響き、時に叱咤され、時に励まされ、なんとなく始めたお茶がいつしか生きる道となっていく典子に共感している自分がいた

コメントする 1件)
共感した! 3件)
moto

4.0うつろいゆく日々に気付ける幸せ

2018年11月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

エッセイスト森下典子の自伝的エッセイを映画化。
大学生・典子が、なんとなく始めた茶道の魅力に少しずつ
惹かれ、やがてそれを人生の一部としてゆく様子を綴る。

...

まずは、主人公を演じた黒木華がすごく良い。
1993年から2018年までの25年間を演じているが、
キャッキャッと笑う大学生の頃から物腰が
少しずつ落ち着いていく感じがリアル。
些細な失敗や劣等感が積み重なり、自分が誰より無価値
に思える場面の感覚には、思わず胸が苦しくなった。

そして今年9月に亡くなった樹木希林は……
僕はいつも彼女の演技をどう説明したものか
と困るのだが、彼女はそれそのまま銀幕の裏側で
実際に呼吸している人物にしか見えないのである。
いつもユーモラスなのに、茶道の時の
ピンと張り詰めたような厳かな空気が凄い。

従姉を演じた多部多華子も良かった。
快活で楽しいが、ピシッとする所はピシッとしていて、
なるほど生き方にも悩みにも典子が憧れる素敵なキャラ。
あとは鶴見辰吾……いつも柔和な表情で、愛する娘を
優しく見守るお父さん、メチャクチャ良かったです。

...

さて、ここらで早めに不満点を書いてしまおうか。

まず、主人公にとって最も大きな挫折として描かれた
恋人との別れを、モノローグのみで説明した点。
恋人との様子をわずかでも映像で見せてくれて
いればよかったのだが、かなり唐突に映画の
トーンが変わったように感じてしまった。

もう1点は、終盤の梅雨音のシーン。
あの心象風景はややエモーショナル過ぎたと思う。
主人公の胸中と現実の所作とのコントラストが
激しすぎて、不整合を起こしていたように感じた。

...

しかしどちらの不満点も、繊細な映画だからこそ
感じられる微妙な匙加減の部分だと思う。

繊細という言葉の意味は「細く小さく優美な様」らしいが、
この映画は小さな所作、細かな音にまで気を配る
茶道の作法そのものが見所となっていて面白い。

袱紗(ふくさ)という布を折りたたむ動作だけでも、
たたむ順番・持ち手・角度とンまぁ細かい細かい。
体の角度、足の運び方、お茶器を持つ指先の形、
水のすくい方に落とし方……お茶を呑むまでに
いったい何十の手順を踏むのかと軽くクラクラ。
一見無意味に思える作法もかなり多いのだが……
(先生も「とにかくそうするものなのよぉ」
 みたいな説明しかしてくれなかったり(笑))

意味があるのか?と思えるほど些細な所作を、
きっちりきっちり、いくつもいくつも、
来る日も来る日も、何度も何度もこなし続けるうち、
普段気付かないような、微小な差違が視えてき始める。
感覚が細やかになり、あらゆるものが新鮮に見えてくる。

梅雨と秋雨の音の違い
湯と水の立てる音の違い
掛け軸の文字の形から“見る”風景
茶碗の色や手触りを指で目で感じる楽しさ

何気ない日常のなかの小さな変化を愉しみ、慈しむ。
毎日が同じように思えても、世界は少しずつ変わっている。
一日として同じ日はない。今日という日は二度とない。
今日当たり前のように接したものや人でも、
明日には二度と逢えなくなるかもしれない。
その日その日の変化を、その日その日の出逢いをいとおしむ。
大切でない日などないと思えば、毎日は彩り豊かなものとなる。
日日是好日。

...

流石に「茶道やるぜ!」と考えるまでには至らなかったが(笑)、
劇場を後にし、騒がしい雑踏の中を歩きながら、
風の音や鳥の声など小さな音に耳をそばだてようと、
少し歩速を落として歩こうとしている自分に気付く。
毎度誰かの言葉の受け売りで何なのだが、この時
詩人チャールズ・レズニコフの言葉を思い出した。

「大事なのは速く歩きすぎないことだ。
 時速三キロ以下のペースを自分に強いて
 初めて、見たいものが全部見えるんだ。」

本作ととても似通ったものがあると感じないだろうか。
今の世の中は何もかもがあまりに早過ぎて、
そのペースについていこうと必死のあまり、
大事なものの横を早足で素通りして
しまっているのに気付かない時がある。
だから、
ペースを落とす。息を整える。静けさを聴く。
立ち止まって、小さなものに目を向ける。
それだけで、重苦しく思えた世界が
少しだけ広く優しい場所に見えてくる。

心をすうっと軽くしてくれるような素敵な映画。
もしも暗い気持ちでおられるなら、是非。

<2018.11.11鑑賞>
.
.
.
.
余談:
樹木希林は本作で茶道の先生を
演じるまで、茶道は未経験だったとか。
えええええ……いや、茶道なんてサッパリ知らない僕が
言ってもアレだが、なんなんあの問答無用の説得力は。

今年9月に亡くなった彼女だが、
あと2作の未公開作が控えている。
彼女が企画した浅田美代子主演作『エリカ38』と、
ななんと初の海外映画出演となるドイツ映画
『Cherry Bloossoms & Demons』だ。
あと2作品、寂しいけれど、楽しみにしてます。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
浮遊きびなご

3.5普遍的なテーマが最後に効く

2018年11月11日
iPhoneアプリから投稿

正直お茶にもまったく興味ないし前半は大丈夫か、という感じだったのが、後半普遍的なテーマに移り変わって心は持っていかれた。
いろんな都合かと思っていた広いサイズの絵がないのも、つきあってる彼氏など省略して、一連の省略構成なんだと気づいたあたりからよかった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ONI

2.5樹木希林を見る映画

2018年11月11日
iPhoneアプリから投稿

期待を高くしすぎました。演出が好きでない。もっと素敵な作品になれただろうに、と思わざるを得ません。好みの問題ですが。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
空猫

4.5茶室と劇場が一体となる至福の時間

2018年11月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

萌える

茶室の中にゆっくりと流れる時のうつろい。しつらえやおもてなしという日本の美意識を感じることが出来るおだやかでしっとりとした空間と時間。この作品は観ている私達すら音を立てず、画面の中で起きる動きと音、あらわれる色やかたちなどに五感を研ぎ澄まさせることをじっくりと学ばせてくれる。こちらは、お茶の作法には、うとい門外漢。しかし、一つの世界を学ぶために必要な心構えが、その人の声や所作に表れることを擬似体験することが、どれだけ幸福な時間かに気付くことになる。どの世界でも慣れないうちは意識が先行し過ぎてぎこちなくなるのは当然ですが、その世界に没頭して無意識の先にあらわれる所作が自然と一体になる、自然体となった時の美しさに日本の侘びさびの一端が垣間見えるようでもあります。それらの発見によって日本人であることへの感謝の気持ちがじんわりと沸き起こるのが嬉しい。お茶を学び始めるところから、続けていきたいという24年間の心の動きを大仰な台詞ではなく、細やかな表情と所作で見事に演じてみせた黒木華さん。時を経て変化していく様がとても美しく、その声と言葉も本当に心地良く響いた。先ごろ亡くなられた樹木希林さんの気取りのない師匠像は弟子として学び続けたいと思わせるに充分な魅力に溢れ、今だ生き続けているのではないかと錯覚するほどのリアリティに心から感銘を受けた。この作品にとても心が惹きつけられるのは鑑賞する私達にも緊張と集中が求められ、最後に主人公の心とともに解放されて幸福な気持ちに包まれるからです。喧騒を離れ、ゆったりとした時と空間は映画館と一体となり自分を見つめる大切さを教えてくれる。これは本当に素晴らしい体験をするために劇場という大きな空間で見るべき映画だと感じます。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ロンロン