劇場公開日 2018年10月13日

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日日是好日のレビュー・感想・評価

全307件中、21~40件目を表示

3.0女優はいいが

2024年1月1日
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プライア

4.0「道」を観てから観るといいかも

2023年12月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

「日日是好日」はお茶を通してある女性の人生の起伏を魅せる映画だ。

何の気なしに、母の勧めるままに、お茶を始める二十歳の典子。多分、お母さんにしてみれば「ただ者ではない」武田のおばさんの、佇まいの欠片でも、娘の人生の財産になれば良いな~、みたいな軽い提案だったんじゃないだろうか。
「真面目で不器用な」典子は、従姉妹の美智子と違い、好奇心や積極性で自分の人生をグイグイ切り開いていく様には思えない。
親心から来るさりげないアシストだ。

真面目が功を奏した形で、典子は少しずつお茶の楽しさに目覚め、人生の浮き沈みの傍らにいつもお茶があった。
美味しいお茶と、季節の移ろいと、自然と五感がもたらす感動が、典子の人生の道筋を確かに彩っているのだ。

さらにこれは一つの「世界」を極めようとする映画でもある。

些細なきっかけで始めたことでも、続けていくうちに朧気ながら輪郭が掴めてくる。茶碗、掛け軸、お菓子のしつらえに、一体となった「世界」が見える。
現実の枠を飛び出すような、心に広がる壮大な「世界」を感じる瞬間。その静かな高揚が、典子の表情や仕草から伝わってくる。

作法を意識せずとも所作をこなせるようになっても、亭主の意匠を感じられるようになっても、油断はならない。
間違えたり、雑さが抜けなかったり、精進に終わりはない。長い長い道のりだ。

そしてお茶の精神とは、「一つとして同じお茶はない」ということだ。またご一緒しましょう、の約束が叶わないこともある。
人との出会いも、季節の巡り合わせも、幾筋もの道が折り重なった産物だ。その日は一生に一度しかない日なのである。

ここまで書いて気がついた。
この映画は「道」を見立てたお茶室だったのだな?
フェリーニの「道」、茶道という「道」、そして典子さんの人生という「道」。3つの道が重なりあい、響きあう監督のしつらえだったのか!
フェリーニの映画を掛け軸に、典子さんの淹れてくれたお茶を楽しむ。
是非とも心までポカポカするような、温かいお茶をお供に観賞して欲しい。

結構な御点前でした。

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つとみ

4.0日本人の感性の磨かれ方

2023年11月20日
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知的

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parsifal3745

5.0日本の細やかな感性で

2023年10月7日
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知的

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yumeko

4.0すごくいい作品、大満足です

2023年10月1日
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25年間の春夏秋冬を優しくしっとりと描いた秀作

お茶をたてる時のお湯の音
木々を打つ雨の音
柔らかく部屋の中まで照らす陽の光
素敵な器に入った個性的な和菓子の数々
脳を刺激する掛け軸の字や絵とダイナミックな筆圧
温かそうで今にも畳の匂いがしてきそうな綺麗な和室
等々が全編通して五感を気持ち良く刺激してきます

黒木華さんの自然で悩める主人公の好演も良かったですが、やはり本作は樹木希林さんが素晴らしかった

先生だけども「私もいつまで経っても上手にできないのよ」なんてたくさんの生徒の前で言っちゃう所や生徒に作法の意味や必要性を聞かれても「そんなこと聞かれてもねえ、知らないわよ、考えるもんじゃないの、感じなさい」みたいなことを言われます、とにかくすごく自然体で余裕、大きい、大きすぎる
でもって所作が綺麗、静かに流れるような動きは到底 一朝一夕では成し得ない技、苦労と努力を重ねてきた大女優の貫禄を目の当たりにし圧倒されました

掛け軸の解説をしてくれたりするのも良かったし、こういう有意義で幸せな時間を過ごせると本当に心が豊かになるだろうなと思いました

”日々是好日”、毎日毎日 来る日も来る日も同じことを繰り返し過ごせるのは喜ばしいこと、人間それが一番幸せなんだろうな、と樹木希林さん演じる先生が語るくだりが一番グッときました

ジュリーの「土を喰らう12ヶ月」や富司純子さんの「椿の庭」と同系列のしっとりとして五感を刺激してくる名作群の一本です

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Jett

4.0すぐに分かることと時が経って分かること

2023年9月28日
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泣ける

知的

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lapis

5.0考える前に、先人の知恵にゆだねる

2023年9月16日
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知的

幸せ

これは原作がでたときに、
本屋さんで手にとってひきこまれて
その場でほとんど読んでしまい、
その後も心に残っていた本なので、
今回の映画化は
とてもたのしみだった。

形をくりかえして心を入れる。
それは、先生もそうとしか
教えようがないのだと思う。

私は学生時代、能楽を
やっていたけれど、
舞や謡などは理屈抜きに繰り返して
覚えるしかない。

自然に動けるようになってはじめて
自分なりの解釈などを
すこしづつ入れられるようになる。

その頃茶道を習っていて、
能の舞の姿勢や足運びと、
お茶のお運びの姿勢が
よく似てることに感動した。

あるとき、ふっ、と
腑に落ちる瞬間がある。
もちろん、全てではないけど、
典子が掛軸をみて滝をかんじたように、
水や雨の音をききわけたように。

それは不思議な快感だ。
そしてそれは、無心な繰り返しの中で
初めて得られる。

「こんなことしてなんの意味が
あるんだろう」とか、
「何の役に立つんだろう」
という前に
素直に繰り返す姿勢は美しい。

「稽古」とは古いことをなぞることだ。
ひたすら体に覚えこませる。
そうしてはじめて見えてくることがある。

まず形を作って、そこに心を入れる
自分が、自分が、という個性の主張、
自由という言葉に
かえって縛られてやしないか。

我、というのは尖った形だ。
尖ったところをすこしづつ
丸くしていけば動きやすくなり、
色々なものが
見えてくるのかもしれない。

茶室は狭いけれど、
精神を解き放つことができれば、
大いなる宇宙である。

人智を超えた大きな営みの流れに、
自分を合わせることができるのかも
しれない。

心静か、ということは
なんと幸せなことか。

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らいぴゅう

2.5肩の力の抜けた

Kさん
2023年7月4日
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名演技と名言の数々。すぐにわかるものは通り過ぎれば良い。お茶は深い。

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K

4.5好きな映画

2023年5月18日
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茶道を描いた映画を千利休ぶりにみた
これは心温まる日常の描写が良かった

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Hisashi

3.0なんでなんで

2022年12月14日
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知らないものを受け入れていく
描写が自然で良かったです。

難しい作法は難しく
理解しにくいものは理解できず

それでも続けていれば
見られるもの、感じるもの、受けいられるもの

ただ受け身になるのではなく

一つのセリフが印象的でした
『工夫しなさい』
傷つけるような厳しい言葉でしたが
それでいて暖かく感じられました。

結構なお手前でした。

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ワン

0.5自己満足

2022年12月4日
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作者の自己満足という風に感じてしまった。
自分が本当に何をしたいのか分からない、自分だけ前に進めない感じがする。そんな人生だけどお茶のお稽古で変わってゆく。そんな話。

観る年代によって感じ方は違うのだろうけれど、典子と美智子、2人ともものすごく普通で、そこら辺にいる若い女の子といった感じ。一緒じゃないとお稽古嫌だ、とか2人で目を見合わせて笑う感じとか。

その後歩む人生も、特に周りと違うことは訪れない。悩みも、何もかもが言ったら悪いけど普通。
他のお茶に通う生徒たちも皆同じ。特に着物を着てたくさん集まっているシーンなんかは皆同じでちょっと異様。

日本文化を、お茶を美化しすぎていないだろうか。いや、主人公がお茶という世界に入ってゆく自分に酔っていないだろうか。

そんな生徒たちの中で、お茶の先生の樹木希林だけ違う雰囲気で違う世界に生きている感じがした。

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カメレオン

4.5整った!!

2022年11月16日
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泣ける

知的

幸せ

お茶を通して、季節を感じ、心が整うのを感じました。
24年もの間お茶を習うことにより、様々な人物や出来事との出逢いと別れを経験し、自分を見つめ直すことで、自分にとっての大切なものが何か、次第に心が豊かになっていくのを感じました。

水の音、お湯の音、季節による雨の音の違いなど、日常ではあまり気に留めない事柄を、心を落ち着かせ、一度立ち止まってみたり考えてみたり、現代だからこそ必要な生き方を感じ、"毎日が良い日"と思うことが出来る日々にしていきたい。と感じる映画でした。

何か1つをずっと続けていくことは容易くはないけど、生きていく中で、自分の自信に繋がっていくと思い、とても大切だと感じました。

黒木華さんと樹木希林さんの信頼関係も素敵でした。
樹木希林さんの遺作ですが、他の映画も見たくなります。
黒木華さんも、落ち着いていて、良かったです。

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みーち

5.0日本人の極意!!

2022年11月12日
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知的

幸せ

萌える

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𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞

4.0凛とする

2022年10月8日
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鑑賞方法:VOD

笑える

悲しい

アマプラで視聴。
なんとなくで通い始めた茶道教室。茶道を通して、礼儀作法や五感を味わうことの楽しさを学んでいく。
お茶を通して、掛け軸や茶碗からイメージを膨らませたり、風や雨音を感じたり。忙しない生活の中で、ゆっくりとその瞬間を味わうことも今の世の中に求められているのかもしれない。
不器用で真面目な主人公、そして面白い先生。このような関係性が素敵だなと思った。
お茶の様子を見ていると凛とした気持ちになり、背筋が自然とピンとしていた。

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Timmy

5.0勝手に持っていた大森監督のイメージ

Mさん
2022年10月1日
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から、ずいぶん遠い作品。
原作も読んだが、映画、原作ともすばらしい。「にちにちこれこうじつ」の意味が少しはわかったような気になる。
この映画を見た後、禅の言葉に興味を持った。
「日日是好日」とともに「聴雨」(雨を聴く)という言葉が好きになった。
雨の日には雨を聴く。雪の日は雪を見る。夏には夏の暑さを、冬には冬の身の切れるような寒さを味わう。

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M

4.0素敵ですね

2022年8月24日
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鑑賞方法:映画館

 日本には、素晴らしい歴史がある。淡々と日本の美しい四季を感じた久しぶりの映像でした。視覚、聴覚、時には嗅覚で感じる日々の何気ない生活。悲しいかな、忘れたいました。樹木さん、黒木さん、素敵ですね。
 大森監督やりますね。美しい映像とさり気ない人間の日常を、この時間で纏めたのは立派ですね。有難う御座いました。

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ロッキー

4.0日本の原点が心に沁み込んでくる

2022年8月13日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

幸せ

日本人であることを強く意識できる極めて日本的な作品だった。全編を通して、物語のワンシーン、ワンシーンが自然に心に沁み込んでくる。観終わって心地良い余韻が残る。本作は、茶道を学ぶ女性の半生を通して、生きるための心構えを我々に教えてくれる秀作である。

本作の主人公は、大学生の典子(黒木華)。彼女は、大学生になっても自分の本当にやりたいことを見出せず満ち足りない日々を過ごしていた。そんな彼女を見かねた母は、彼女に茶道を勧める。彼女は戸惑いながらも、従妹の美智子(多部未華子)とともに、茶道教室に通い始める。そして、次第に茶道の魅力に惹かれていく・・・。

派手な作品ではない。しかし、典子たちが茶道を学ぶことは日本の原点を学ぶことに通じていて、我々観客も日本の心に触れることが出来る。茶道教室の先生役の武田のおばさん役の樹木希林の佇まいが素晴らしい。茶道の達人でありながらも、驕るところは少しもなく、典子たちを優しく、時にコミカルな雰囲気で茶道の世界に導いていく。樹木希林の佇まいは凄いというよりは、無駄がなく自然であり水の流れのように周りに溶け込んでいく。人生経験に裏打ちされた、泰然自若とした落ち着きがある。典子たちに語る台詞の一つ一つが、味わい深く人生訓のようだ。特に印象深いのは、形から入って、心は後から入れるものという言葉である。最初は真摯に学べ、考えるのはその後だ、と理解できる。我々が人生において様々なものを学ぶ時に忘れてはならない名言である。

典子は大学卒業後も定職に就かず、バイトをしながら茶道教室に通い続ける。その間、典子の身には様々な事が起きる。そのたびに、武田のおばさんは、優しく典子に寄り添う。そして、典子は、茶道教室に掲げられていた“日日是好日”という言葉の本当の意味を理解し人生を歩んでいく。

本作は、静かな作品だが、茶道を通して日本を強く感じることのできる秀作である。

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みかずき

4.0茶道を通して、淡々と場面は展開していく。 時には楽しく、焦り、傷つ...

2022年6月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

茶道を通して、淡々と場面は展開していく。
時には楽しく、焦り、傷つき悲しみ。けれど、毎日が良い日。同じことを繰り返すことが幸せ。
黒木華と樹木希林の感情の時間を感じることができる演技。とても良かったです。
日々を思い、すごく心に響く映画でした。

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よっしー

4.0現代人へのプレゼント

2022年6月17日
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鑑賞方法:VOD

幸せ

 現代に疲れた人々へのプレゼントのような映画だ。
 今の社会は全てがはやい。効率を求めて無駄をはぶく。快適さを求めて自然にあらがう。
 劇中では、就職活動というテーマを通してそれが語られる。主人公の様に迷いが多かったり、思いを直接言葉にできない人間に対して、企業は魅力を感じない。新人を育てる余裕もない。現代社会は、論理的で処理能力が高く即戦力になる人物を求める。
 濁流の様な流れに乗れない人間に対して現代社会はあまりに冷たい。

 この映画はかつての日本人が大切にしていた時間の感覚や人の育て方を思い出させてくれる。何かを覚えようと焦ったり、意味ばかり求めなくてもいい。自然に合わせて人間の暮らし方を考え、それを楽しめばいい。

 大丈夫、ゆっくりでいい。周りに合わせなくていい。

 美しい映像と役者達の所作が、そう語りかけてくれる。
 眠くなったら途中で寝ても、いい映画だったと思えるような、癒しを与えてくれる映画だった。

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くうちゃん

4.0雰囲気を楽しむ。

2022年6月4日
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鑑賞方法:VOD

寝られる

前半の雰囲気はすごく良い。
後半はなんかあるんじゃないかと思ったけどいい意味でも悪い意味でもなにもない。
樹木希林、黒木華、多部未華子、すごくよい。

ストーリー 82点
配役 96点
音楽・映像 90点
全体 86点

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り