日日是好日のレビュー・感想・評価
全303件中、261~280件目を表示
心が洗われる映画
ほっこりした
「ほっこりした」というのが、観終わってすぐの感覚でした。
森下典子さんの24年間のお茶体験&半生を綴ったエッセイを映画化。
20歳の大学生から44歳社会人まで、主人公女性を黒木華が好演。
エッセイが元だけに、ちょっとしたエピソードはあっても、全体を貫く大きなストーリーがあるわけではありません。
大事件が起きて解決したり、大恋愛からの結婚だったりといった、うねりはありません。
日本の四季折々の景色に沿って、穏やかで優しい時間と景色が重ねられていき、主人公の歳も重なっていきます。
茶道を通じた女性の自己の確立というか、自分探しというか。
年齢的な成長というよりは、人としての心の在り方が豊かになっていく様を描いています。
その主人公の姿は、私を癒してくれ、心が温まったような。
私は茶道に関する知識は全然ありませんでしたが、茶道っていいなと思わせてくれました。
そして、妙な幸福感に包まれた気がしました。
また、なんといってもこの映画の肝は、先日亡くなった樹木希林さんです。
主人公の悩みや苦しみに対し、言葉で具体的回答を出すのではなく、お茶とさりげない心遣い、立ち居振る舞いで導く茶道の先生という、存在感が必要で、難しくも重要な役を演じ切っていました。
亡くなったのは本当にもったいと改めて思いました。
追悼 樹木希林
お茶を知らない方は、より味わい深い
お茶の世界を全く知らない私。
最初の「ふくさ」が云々・・・のお茶のお稽古エピソードは、ちょっと退屈でした。別に知らなくてもいいじゃんって。正座も大の苦手だし。
だけど主人公典子が少しずつ慣れてきていく様は、こちらも何となく疑似体験敵レベルUPに重なっていくあたりから。
徐々にのめりこんでいきました。
なるほどなー、お茶ってこういう世界なんだなあと。
たしなんでいる方も、かつての自分を見ている感覚かも。
人生と茶道。季節が変化とともに、経験を重ねていく。
同じですね。
先生役の樹木希林さん。季節ごとの着物も素敵だし、典子たちに話しかける言葉が、ずっしり来ました。いやー、圧巻。
ネタバレになるので書かないけど、心にメモしておきました。
「一期一会」。お茶の言葉とは知っていたけど、この作品でなるほどとうなづきました。そういう事だね。
劇場で観てもそん色ない作品でしょう。まあ正直女性向けかも。
普通がいちばん幸せ。
日本人でよかったと思う映画
日日是好日の宣伝で樹木希林さんが、自宅にも小さな茶室をできることなら作りたいなぁと思う作品になりました。と、おっしゃっていた通りで、我が家にも茶室が欲しいと思うようなストーリー。畳の上で気持ちを研ぎ澄ませ、四季折々に目を向けそれを各々が心で感じ、気持ちを整えて生活を豊かにしたい欲求に気付かされました。日本人であることが誇らしくも感じる作品。礼儀正しい日本人と世界からは言われますが、私たちは礼儀正しく生きることに心地良さを感じるのだと思いました。樹木希林さんがそれをうまく表現し、本物の茶道の先生のように振る舞い、こんな茶道の先生に習ってみたいと思うお芝居でさすがでした。
黒木華さんも、自分に置き換えながら共感しながら見ることができ、映画館では涙もあり、クスクスとした笑い声もあり素敵な映画でした。
すごく楽な気持ちになりました
眠らずいけた
全303件中、261~280件目を表示