聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのレビュー・感想・評価
全146件中、141~146件目を表示
こいつはただものじゃない
ジャンルで言えば、ブラックユーモアなホラーといったところか。しかしそんな簡単では無い。悪趣味だし摩訶不思議な映画で観る人を選ぶだろう。ミステリアスだが、肝心な《何故そんな事が可能?》は最後まで解決せず、《何故なんてどうでも良い。重要なのは主人公はどうすんだ?》に置き換えられグイグイと引き込まれる。
音楽もカメラワークも不快感満載で、油断してたら悪趣味極まりないシーンが...。俳優陣の演技もぶっ飛んでる。
確信したのは、この監督はド変態だ!
しかし、この高揚感と達成感は何だろう?俺もド変態なんだろか....
やばいけど最高
試写会にて。やばい。やばすぎる。
常にヤバそうな雰囲気が漂っている。そんな中でも主人公の背中を追うようなカメラや、天から見下ろすようなカメラ、そして地から見上げるようなカメラなど、とにかくカメラワークが冴えているのが目立つ。そのおかげで映画に釘付けになってしまっているのも事実。
ここは笑っていいのかというような異様なユーモアが散りばめられているのも癖になる。ニコールキッドマンが○○○してるのはびびった。
そして、なんといっても謎の青年、マーティンが出てくるシーンになると流れる厭な音楽が素晴らしい。心理的な不快感をただひたすら煽ってくる。それが画面の中で行われるどうしようもない不条理と見事にマッチしている。その、安全地帯から見つめる素晴らしさ!
ストーリーもさすがカンヌ脚本賞というようにかなり良くできていると思う。難解ではあるが、中盤、丁寧に青年が何者なのかを説明してくれており(その説明自体が難しいのだが)それを理解できればとても面白いと思う。自分は元々このような悪趣味な映画が好きなので大ハマりでした。正義を具現化し、鹿という神格化されている動物をあるものにたとえている。芸術性もあり、純粋に楽しめる要素もある。そのバランスがとても良かった。
聖なる鹿殺しというタイトルだけでもそそられる本作。見て損することはないと思うのでとにかく見て欲しいです。
高級腕時計では人の命を埋め合わせできない
楽しかった〜
これは好みが分かれるとこかもしれないけど
私はかなり好き〜
心臓外科医のスティーブン(コリン・ファレル)には眼科医の妻 アナ(ニコール・キッドマン)と2人の子供キムとボブがいる
とても平和で幸せな家族なのだけど、ある日突然、ボブが歩けなくなってしまう
どんなに精密検査をしても、その理由が解明できない
実は、ボブが歩けなくなったのには理由があった…
ある医療ミスが引き起こす死亡事故と、殺された家族の深い悲しみ
どうすれば、その悲しみを埋め合わせすることができるのか
事故を起こした相手に同じだけの悲しみを与えれば、わだかまりは消えるのか
そして、少年のある祈りが神を動かすことになる
そこから見えてくるのは人間の命の重さ
親が子供たちの命を選別するのが、あまりにリアルで衝撃だった
ここには綺麗ごとも正論もない
もしも、我が家だったらどうなるか。
どうするかと考えたとき
スティーブ一家と同じことをするかもしれないと思ったら
背筋がゾッとする
だから、命は軽く考えてはいけない
少なくとも「高級腕時計」で命の埋め合わせができると思うよう人には天罰がくだっても仕方ないと思う
いろいろ考えさせられる映画だった
神の視点
カンヌ映画祭で「ある視点」の脚本賞を取った作品
怖いです・・・兎に角怖いです・・・スリラーです
神の視点ということで描かれているようなので
聖書の神の教えからちょっと見てみました
罪から来る報酬は死です。
しかし、神の下さる賜物は、 私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。
(ローマ人への手紙 6章23節)
聖書の教えからこの部分を当てはめると
この映画の主題は神の罪に対する罰でありその結果ということになる
全知「主の目はあまねく全地を行きめぐり、自分に向かって
心を全うする者のために力をあらわされる。」(歴代誌第二16:9)
これが映画の中で出て来る人間の心の表出を
神は全て知ってるよと指示(さししめ)してるということになる
映画の本筋に流れる神の教えが随所に盛り込まれていて
その他にもシーンごとにギリシャ神話から
引用されているのだろうと考えられる事柄がたくさんあります
娘キムがイピゲネイアについて書いていてとても優秀と出て来る
この辺はアルテミスの神話に繋がると現してるのかな
出演者さん皆美しいんですよ
演技も素晴らしい
特にマーティン役のバリー・コーガン
『ダンケルク』のジョージとはまるで別人ですよ
そのポーカーフェイスが怖い、青い瞳さえ不気味に思える
不穏な音楽、背筋が凍りつきそうな息が止まる効果音
美しいはずのクリスマスキャロルが恐怖になる
最初から最後まで身を縮めて見てました
縮みあがるというのはこれのことかという感じで疲れました
神からの視点なので残酷なことが人間によって行われてるのですが
それは全て神の采配なので逆らえない・・・なんですかね
そうやって考えてこの映画を見ないと
ただひたすら気分の悪い映画で消化出来ず
心の奥底に残るような嫌な思いを抱えてしまいます
あなたなたらどうしますか?と
この映画のリーフレットで問いかけらているのですが
こんな選択をしなければいけないなら
私は100%死を選ぶ他の二人を救ったらその後すぐに死を選ぶ
いや全員の死を願うかもしれない
自分の罪の為に他の命を犠牲にするなら
そして残される者たちに重荷を背負わせることになるなら・・・
でもこの映画のラストはごくごくありふれた家族のシーンで終わる
救われた人たちということで神の成すことに従っただけなのか?
それとも神ですら争うのに人間ごときが神の所業に抗うことは出来ないのか?
面白いと評価する人が多いようなので
残酷なもの平気な人にはたまらない作品になるのかもしれません
私は神の視点で見る事が出来ない
the Kiling of a SACRED DEER
因みにGoogle翻訳は聖なる死の殺害と出ました
美と恐怖の両立
怖いの好きな方是非どうぞ
ユーロライブ試写会にて
じわじわと来るマイルドなホラー
マイルドなホラーという感じでしょうか?不安を掻き立てるような音楽とカメラワークが物語を結末に向かって盛り上げます。沢山の意味が隠されている様な題名とストーリー。テーマは復讐と罪悪感からの狂気でしょうか?
バリーコーガン演じる少年の不気味さ、ニコールキッドマン演じる不安げで疲れた感じの妻、狂気に向かって行くコリンファレルなど俳優陣が良かったです。
業
予告編から完璧で幸せな家族がバリー・コーガンの呪いにより不幸な目にあう話??
と思って観たけれどそこまで単純でもなかった。
終始音楽はもちろん、日常生活までも不気味に感じる演出は凄い。
観終わったらなんとなく胸焼けするような気分になるけれど、結末がすごく気になるし見応えはあった。
1番怖いのバリコじゃなかったよ…。
人間て怖いね。
全146件中、141~146件目を表示