アバター ウェイ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
全481件中、221~240件目を表示
技術は進む
映像は凄いけど…
水も滴るキャメロンの『家族に乾杯』
ジェームズ・キャメロンの作家性といえば"強い女性"だが、本作ではもう一つ、“水”へのこだわりが半端ない。監督デビュー作の『殺人魚フライングキラー』こそ黒歴史扱いだが、CGIを初めて活用した『アビス』以降は、正に「水を得た魚」状態。
本作は彼のフィルモグラフィーを集約した内容。敵がパンドラを襲う件なんかスカイネットのそれだし、沈んでいく戦艦の上を登場キャラがはいずり駆けまわるシーンなんかはモロ『タイタニック』。ストーリーはディズニー資本になったせいもあるのか、前作の敵が蘇ってきたりテーマが"家族”だったりと、なんか構成が『スターウォーズ』サーガっぽくなっている気が…某ラジオ番組のパーソナリティが「『北の国から』みたい」と評していたのは言い得て妙で、他に例えるなら鶴瓶ならぬ『キャメロンの家族に乾杯』といったところか。そもそもキャメロンは「ストーリー云々よりも映像観て!環境保護問題に目を向けて!」という方に重きを置いたと思われる。
通常スクリーンで観たせいか映像の凄さはあんまり感じなかったけど、画作りに尽力しているなというのは伝わったし、3時間越えのランニングタイムは鑑賞前こそ辟易したが、中だるみせず観られたのは立派。むしろ2時間45分だった前作の方が長く感じたほど。
でもやっぱり「このシーンいるか?」と思う箇所もあったし、削れるところは削ってほしかったもの。
タイトルなし
IMAXの3Dで鑑賞。
兎に角凄い。エンドクレジット以外、全ての映像が観る人を楽しませる事に全力を注いで作られたような作品。序盤、前作で死亡した大佐が唐突に復活した事で嫌な予感もしたが、そんな事はどうでもいい。本当にIMAXで観る事ができて良かった。
息を呑むような美しい自然やスピード感満載のアクションがてんこ盛り。3D効果も凄くオープニングで目の前に舞っている塵を払い除けそうに成って恥をかくところだった。また良し悪しとしては判らないが2回ほど並行感覚を失っている時も有った。
前作は宇宙人の顔が皆仏頂面で馴染めなかったが今作は子供達の愛嬌ある造形で俄然感情移入しやすくなった。あまり知りたくなかったがモンキーボーイを気に掛けるキリをシガニー・ウィーバーが演じていた事に驚いた。
お兄ちゃんが撃たれたシーンは前作のシガニー・ウィーバーと全く同じパターン。なかなか弟達に追いついて来ないから撃たれている事がバレバレだった。
俄然、次回作にも期待するが夫婦のどちらかが命を失いそうな気がしていて公開しないでほしい気持ちが少しだけ有ったりもする。
前作がきっかけで3D映画がブームになったが、少し長めのブーム止まりで結局は定着しなかった。今作をきっかけに映画は3Dが標準の世の中に成って欲しい。
比類なき映像体験
前作に引き続き「IMAXレーザー3D」での鑑賞。
このシリーズについては、
それだけの入場料を払う価値があるとの認識。
「3D」は「IMAX」で観るのがベストと勝手に思っている。
幾つか他の劇場にも足を運びはしたものの、
どうにも輝度が足りず薄暗い。
その点、この方式は明るさの面でも素晴らしい。
さて本編。
過去から繰り返されて来た侵略とレジスタンスの歴史を
時代と場所を置き換えただけの展開で
物語り的には極めてありきたり。
そして『ジェームズ・キャメロン』が監督する全ての作品を貫く「愛情の発露」
(デビュー作〔殺人魚フライングキラー(1981年)〕は微妙)も変わらず。
大団円への犠牲は払われてしまうにしろ、
ある意味、お約束の展開。
とは言え、この監督、
実はアメリカをさほど好いてはいないんじゃ?と
思わせるシーンやエピソードが随所に。
「パンドラ」に侵攻する「スカイ・ピープル」の「海兵隊」は
{西部劇}で先住民に襲い掛かる「騎兵隊」そのもの。
それに相対する「メトカイナ族」の反応にしても同様。
また、太平洋に犇めいていた鯨を
鯨油を採るためだけに激減させたのも
やはり同国だろう。
三時間を超える長尺のため、中途
トイレに向かう人も常よりも多数。
度毎に画面が遮られてしまうのは
どうにも嬉しくない。
制作サイドは、この辺りのこと、
何も慮っていないのだろうか。
なんとなれば、映像の美しさは間違いないものの、
全体が冗長で、そこまでしつこく流す必要があるのかと首を傾げ、
次第に異星の環境映像を見せられている気にもなってしまう。
一方でそれらを構成するクリーチャーの造形は素晴らしく、
既視感はありつつも、どこかしらプラスアルファはされており、
銀河の何処かに在る実在の星で
そこの民族を使い、動物もハンドリングして撮ったのではないかと感じるほどのリアルさ。
とりわけ水中でのシーンは、過去の映画作品に比しても
カメラの動きといい、アングルといい、水の質感といい、
群を抜いた出来。
あくまでも「映像体験」や「没入感」を求めているで、
ストーリーは二の次三の次で良いのかも。
最新の技術を貪欲に吸収し、
それを適切にアウトプットする監督の姿勢には
変わらず感嘆。
この作品のシリーズ化は勿論歓迎も
〔ターミネーター:ニュー・フェイト(2019年)〕のように、
世情を読み違えないようにはして頂きたい。
NHKの動物ドキュメンタリーorリゾート旅番組
として、最高の映画でした!
IMAX で観ましたが、めっちゃ映像綺麗で、全部本物にみえる!もう映像技術ってとんでもないですね!
ずっと海の一族の生活をゆっくり見せてくれてよかったのにな〜と思いました。
話としては、正直イマイチ…
あんなに生命の神秘や、全てが繋がっていて一つなんだ!みたいなこと大事にしてるはずなのに、やたら殺すしそこに痛みが全くないというか…
ナビもやられたらやり返すし、大佐のクソ野郎もひたすらクソのまんまだし、なんの成長もないし、ただただ戦ってるだけで、なんだかな、と思ってしまいました。
続編あるっぽいラストだった気がするので、多分続編はあのクソ野郎が改心してスパイダーと家族になってナビとわかりあうのでしょう…きっと…多分。
だけど、あんなけ長いならそこまで描けたんじゃ?
都会の金持ちが上から目線で田舎文化に憧れる、
そのくせ、捕鯨やらイルカ漁は野蛮だからと批判する、好きな文化は守って嫌いな文化は皆殺し。そんな嫌だ味が、ちょっと匂う、そんな映画でした。
NHK総合とかの動物ドキュメンタリーとか好きな方にはオススメです!!
余計なものがない
4Dで鑑賞
期待外れでした
圧巻映像に親子愛とタイタニック感を添えて
異星人となった男が
地球人の侵略から家族を守る話。
高校3年のとき、センター試験前日なのに
初3D映画ということでわくわくしながら
映画館に行った1作目からもう13年か、、
長いようで短かったなあ、、
今作を観る前に1作目を予習しました。
今観ても1作目の映像美はすごかったです。
とても13年前の作品とは思えないぐらい!
そして今作、映像美がパワーアップしてました!
もうなんでしょう、リアル以上って感じです。
海を舞台にして正解ですね。
海の中のゆらゆらした感じ、
海水などの細かな流れがしっかりできていて
wow...って感想しかなかったです。
IMAX3Dで観て正解でした!
登場人物が泳いでるだけのシーンでも
楽しむことができました!
ストーリーは、地球人とパンドラ人の
争いという軸はそのままですが、
今作は主人公の子どもたちも出ていて
家族愛がメインで描かれています。
惑星が変われど家族を想う気持ちはどこも同じ。
パンドラが舞台ということを忘れました。
この映画のすごいところはエイリアンが
主人公なのにしっかり感情移入できるところ。
しっかり泣けました!
アクションも海を活かしたものになっていて
見応えがあります。
個人的には1作目のほうが
迫力があった気がします、、
ラストはタイタニック感満載でした。
キャメロンさんですもんね、考えすぎかもですが。
アバターは前作もそうでしたけど、
王道ストーリーに鉄板キャラのラインナップなので
面白いは面白いんですがそれ以上の感動がない。
今後もシリーズは続いていくみたいですが
この感動をずっと維持できるのか、、
楽しみです!
膀胱の限界への挑戦か?
キリ、どこかで見たことあるけど、、、乃木坂の久保史緒里かな?ハリウッドデビュー?
IMAXレーザー3Dで鑑賞です。
ほぼVFX?3D向けで、、映像体験としてかなり凄かった。前作は普通のIMAX3Dメガネで飛び出なかったので、逆に感動したよ。いくらお金をかけるとこれが出来るのか、そんなことまで考えてしまいます。まさに圧巻。リアルよりリアル。
ストーリーも面白く、予想通り、、と思ってたらちょっと違って楽しめました。
ちなみに、敵まで青い必要ありますかね?出来れば赤くして欲しいよ。水色がありなら、せめて紺色くらいにしてくれるとわかりやすい。
日本人のおじさんだからか、外人さんの区別がつかない、、、とまでは言いませんが、同じ顔(見えてさすがに分かりにくい。
最大の問題はやっぱり200分ってところですよね。
最後まで集中して見られる人っているのかね。私は途中であと何分なのか気になって時計みたくなる衝動と戦いました。
今後アバター3、4と続くと思いますが、もっと長くなるのかな。途中休憩欲しいね。
クライマックスはやっぱりトイレですね。開放感と快感。スッキリしました。
今度は海猿だ!感動vs尿意。
海の世界
評価すべき作品だが、今後の続編への疑問も
歴史を遡れば、汽車がカメラの方に走ってくるだけの映像が最初の映画である。そこには物語もキャラもない。ただ映像が動くことそれ自体への驚き。それで言うとキャメロンが毎回更新しようとしていることはある意味本質的な「映画」体験だとも言える。
彼の目指している作品の方向性から、彼の映画の話が弱いのは織り込み済みである。タイタニック以降、キャメロンは「一般大衆には複雑なストーリーだと情報量が多すぎるので映像に集中させるためにべタで行こう」と決めてしまっているんだと思う。(その読みが当たってしまったことで、彼の物語への工夫が無くなってしまったのは残念なことだが。)
では今回、その弱い物語を埋めるだけの圧倒的な映像表現を彼は10年の時間をかけて、開発できたか?今回もそのラインは超えられてはいるのではないだろうか。特に海中での浮遊感、臨場感は今までの映画では体験できない新しい感覚があり、明らかに前作を超えてきている。
今のキャメロンを見ていると、なぜか90年代のマイケル・ジャクソンを思い出す。80年代の栄光で得たあらゆるセレブ人脈や当時の最新技術をミュージックビデオや宣伝に惜しむことなく投入し、物量作戦でなんとか王座を死守していたマイケル。見てるこっちとしては「好きかどうかは置いといてなんだかとにかく凄いな。こんな金のかかったもの見たことない。」という印象になる。今のキャメロンもまさにそういう状況ではないか。一つの技術が抜きんでてすごい、というよりも総合力と物量に圧倒される。
が、同時に、ウェイオブウォーターはその方法論の臨界点が近づいてきていることも感じさせる作品だった。使っている金と時間に比例した「驚き」が作れているかというと、今回は前作からほんの少し進化したという領域にとどまってしまっている。
もう一つ気づいたのが、私はアクション監督としての彼の力量に魅了されてきたが、宮崎駿や、ジョージルーカスのように、彼の作り出す世界感が好きで彼のファンになったわけではないということだ。アバターの世界観は正直70年代のニューエイジカルチャーの思想やビジュアルそのままで、新しい世界観を生み出せてはいない。そこがこの作品がスターウォーズやブレードランナーのような作品になりえない大きな理由かもしれない。
とにかく以上のような理由から、私は今作を見て、次作以降アバターをあと3作も作る必要があるのかと疑問を持ってしまった。彼の年齢を考えれば、このままだとアバターで彼のキャリアが終わってしまう。それよりも様々なSF、アクション作品に取り組んでもらうほうが、ファンが求めているものが見られるのではないだろうか。
最後にもう一つ。前作同様、今回もキャメロンの「背の高い女性好き」フェチがすごい。わざわざキャメロンが若い時には憧れの女優であったであろうシガニーに少女の役をやらせて、その少女より背の低い人間キャラが恋心を寄せているっていう設定がもうなんだか・・。下手するとアバターが人間よりデカいっていう設定はそれだけのためなのかもしれない・・笑。
全481件中、221~240件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。