聖なる泉の少女
劇場公開日:2019年8月24日
解説
ジョージアの神秘的な山村を舞台に、癒やしの泉を守る家族が織り成すドラマを繊細な映像美で描いた作品。ジョージアの山岳地帯で、村に古くから伝わる癒やしの泉を守る一家。息子たちはそれぞれ独立し、年老いた父は末娘ナーメに跡を継がせることに。ところが、ある日泉に異変が起こりはじめ……。監督は、これが長編4作目となるザザ・ハルバシ。2017年・第30回東京国際映画祭コンペティション部門出品(映画祭上映時タイトル「泉の少女ナーメ」)。
2017年製作/91分/ジョージア・リトアニア合作
原題:Namme
配給:パンドラ
スタッフ・キャスト
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2020年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
黒海の東の国ジョージア(グルジア)の映画は、いつも美しく、静かで、素朴な人間関係が物悲しい叙情を生む。
過去に観たどの映画もそうだが、今回は泉と少女が主役だけに、その世界は一層非現実的、まさに山深い中世世界はこんな処と思わせる場面が続く。
しかし、内容は過酷だ。
明治以降の近代化と称してあらゆる利便を我がものとしたと同時に、その喪ったものの大きさに、今や呆然として悲しむ我々の姿が、この映画では隠喩だが克明に描かれる。
2019年10月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
静けさで引き立つ映像美。
兄弟3人の歌、松明行列の歌、男たちが踊り、歌うところが好きです。
魚も彼女も何か解き放たれていくような最後でした。
2019年10月22日
iPhoneアプリから投稿
静謐な映像の中に、絵画が浮かんでくる。「真珠の耳飾りの少女」「雪中の狩人」「カード遊びをする人々」、映像の美しさは、息を呑むが、撮影技法は、やや凝り過ぎ。ストーリーは、多面性を持ちつつも、単純。因習的に、聖なる泉に囚われている少女は、その地から逃れることが可能かと思わせるエピソードもあったが、その可能性は消え去る。ダム工事の進展に連れて、川の水が白く濁り、その聖なる泉の水は、枯れて、少女に人生のやり直しが出来れば良いのだが、彼女には、多分、その容姿以外に、何も残っていない。
2019年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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予告でみた、幻想的なシーンが気になって鑑賞。
(最近、よくこのパターンで観る映画を決めている気がします…)
だったのですが、幻想的と思えたのは最後のシーンくらい。
湖。
映り込む背後の山々
そしてヒロインの姿
最後はいい感じで終わりました。
冒頭
死んでいるのかと思えた村人が、泉の水によって息を吹き返す場面
呪術をあやつる家に生まれた娘の不思議な話なのかと思ったのですが、
秘密の源、泉の水は枯れつつあったり
娘の兄3人はすでに村を逃げ出していたり
途中からは
いつの時代の話なのかな
とか
日本の田舎の言い伝えにもありそう
とか
そんなことを思って観てました。
土木工事現場や町の描写があるのですが
現代風の映像になるたび現実に引き戻されるような感じがして
それが残念な感じでした。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。