劇場公開日 2019年8月24日

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聖なる泉の少女のレビュー・感想・評価

全12件を表示

3.5【”癒し手・・。”幽玄なる自然と、信仰と風土が醸し出す静謐な雰囲気がジワリと来る作品。聖なる泉に棲む真白き鯉と、少女が”聖なる泉の守り手”になる決意をする姿が印象的な作品でもある。】

2023年12月7日
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鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

■ジョージアにある山深い村。
 そこには人々の心身を癒やしてきた聖なる泉があり、ある家族がその水による治療を代々行ってきた。
 今は家族はそれぞれ独立しており、年老いた父親は娘のツィナメに後を継がせようとする。彼女はその使命に思い悩むのだが、徐々に自らの使命を自覚し、聖なる泉の守り神である、白い鯉を自ら湖に戻すのである。

◆感想

・今作の様な幽玄な作品は個人的に好きである。故に、今作の様な作品にドラマティックな展開を求めてはいけない。
 只、観る側はその幽玄なる世界観に浸れば良いのである。

<今作は、聖なる泉を守って来た父と、白い鯉に対し、最初は何で私が継ぐの?と思っていた少女が、その崇高な行為に目覚めていく過程を静謐なタッチで描いた作品なのである。
 今作の、スピリチュアルな雰囲気も愉しみたい作品でもある。>

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NOBU

5.0『誰の心が怖いの?どの男が怖いの?』

2023年9月23日
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マサシ

3.5ジョージア映画で観る、今や失った世界

2020年10月17日
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鑑賞方法:試写会

黒海の東の国ジョージア(グルジア)の映画は、いつも美しく、静かで、素朴な人間関係が物悲しい叙情を生む。
過去に観たどの映画もそうだが、今回は泉と少女が主役だけに、その世界は一層非現実的、まさに山深い中世世界はこんな処と思わせる場面が続く。
しかし、内容は過酷だ。
明治以降の近代化と称してあらゆる利便を我がものとしたと同時に、その喪ったものの大きさに、今や呆然として悲しむ我々の姿が、この映画では隠喩だが克明に描かれる。

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kthyk

4.0映像の美しさ

2019年10月25日
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鑑賞方法:映画館

静けさで引き立つ映像美。
兄弟3人の歌、松明行列の歌、男たちが踊り、歌うところが好きです。

魚も彼女も何か解き放たれていくような最後でした。

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Momoko

4.0静謐なもの悲しい話

2019年10月22日
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静謐な映像の中に、絵画が浮かんでくる。「真珠の耳飾りの少女」「雪中の狩人」「カード遊びをする人々」、映像の美しさは、息を呑むが、撮影技法は、やや凝り過ぎ。ストーリーは、多面性を持ちつつも、単純。因習的に、聖なる泉に囚われている少女は、その地から逃れることが可能かと思わせるエピソードもあったが、その可能性は消え去る。ダム工事の進展に連れて、川の水が白く濁り、その聖なる泉の水は、枯れて、少女に人生のやり直しが出来れば良いのだが、彼女には、多分、その容姿以外に、何も残っていない。

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Moriki

2.0もっと、ジョージアという国がわかる作品なのかと思ったのですが…

2019年10月14日
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鑑賞方法:映画館
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もりのいぶき

3.5聖き水を愛した少女

2019年9月22日
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鑑賞方法:映画館

難しい

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突貫小僧

3.5グルジアの幽玄な自然と静寂に圧倒される

2019年9月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ジョージア(グルジア)のトルコにほど近い南西部の小さな村。霧に包まれた森や湖、その神秘的な美しさと静寂が幽玄な世界に導く。

「癒しの手」を持ち、人の傷を癒す聖なる泉を守る父とその娘ナメ。父はナメに後を継ぐことを望んだ。三人の兄は、キリスト教の牧師、イスラム教の聖職者、無神論の教職者となり、父の後を継ぐことはなかった。

ナメは恋をして普通に生きることを願った。そして村の近くでは発電所の建設が始まり、泉に異変が起ころうとしていた。

古くから受け継がれてきたグルジアの自然や文化への憧憬と、それを侵さんとする文明の接近を言葉少なに映像で語る逸品であった。

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エロくそチキン

5.0映像がきれいで音がきれい

2019年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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to

3.0ジョージアムービー

2019年8月30日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

自然、信仰、環境破壊、ヒューマンドラマに少しのラブロマンス、少しの台詞に無音楽での90分、
ナーメ役Mariskaさんのカモシカの様な肢体を観られただけで満足。

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褐色の猪

2.545分の短編映画であれば佳作

2019年8月26日
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鑑賞方法:映画館

古くから続く信仰の終焉。すぐそこに迫る環境破壊。
必ずしも個々のシーンの内容を理解できたわけではなかったが、テーマは分かる気がする。

だが、例えば、父親が椅子に座るシーンを長々と映すのが、“映画”なのか?
45分の短編映画であれば、印象深い佳作だったろう。
しかし、どうでもいい映像によって、かなり希釈されてしまっている。

そもそも、映像で何かを遠回しに暗示したり、注意深い鑑賞者のみが意味をキャッチできるような映像の出し方は、自分の好みではない。
映像の形でしか表現できないものは別だが、平凡な話を深遠に見せかけているだけだと思う。
最後のシーンは、キリストのように水面を歩く奇跡だったのだろうか?
それすらよく分からないくらい、良くも悪くも、しっとりした空気感を最優先したシネポエムであった。

人間ドラマとしても、掘り下げが浅い。
泉を守る父娘でさえ、街へパンを買いに行き、車に乗って移動する生活とは無縁ではない。
公式サイトにあるような、「今日の物質文明に異議を投げかける」のならば、父娘の生活の全体像をリアルに示してこそ、真の問題に触れたことになるのではないだろうか?
一方、この映画が、非現実的な“おとぎ話”の、美しい映像化に過ぎないとすれば、自分としては観に行って失敗だった。

自らの内在的な要因から魔力を失う巫女の話なのか、環境破壊という外在的要因で涸れる泉の巫女の話なのか、はたまたその両方なのか? 茫洋としており、自分にはよく分からない映画であった。

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Imperator

4.0日経4

2019年8月23日
iPhoneアプリから投稿

シンプルを極めた映像が美しい。

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longdrive