聖なる泉の少女

劇場公開日:

聖なる泉の少女

解説

ジョージアの神秘的な山村を舞台に、癒やしの泉を守る家族が織り成すドラマを繊細な映像美で描いた作品。ジョージアの山岳地帯で、村に古くから伝わる癒やしの泉を守る一家。息子たちはそれぞれ独立し、年老いた父は末娘ナーメに跡を継がせることに。ところが、ある日泉に異変が起こりはじめ……。監督は、これが長編4作目となるザザ・ハルバシ。2017年・第30回東京国際映画祭コンペティション部門出品(映画祭上映時タイトル「泉の少女ナーメ」)。

2017年製作/91分/ジョージア・リトアニア合作
原題または英題:Namme
配給:パンドラ
劇場公開日:2019年8月24日

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(C)2017 BAFIS, UAB Tremora

映画レビュー

3.5【”癒し手・・。”幽玄なる自然と、信仰と風土が醸し出す静謐な雰囲気がジワリと来る作品。聖なる泉に棲む真白き鯉と、少女が”聖なる泉の守り手”になる決意をする姿が印象的な作品でもある。】

2023年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

■ジョージアにある山深い村。
 そこには人々の心身を癒やしてきた聖なる泉があり、ある家族がその水による治療を代々行ってきた。
 今は家族はそれぞれ独立しており、年老いた父親は娘のツィナメに後を継がせようとする。彼女はその使命に思い悩むのだが、徐々に自らの使命を自覚し、聖なる泉の守り神である、白い鯉を自ら湖に戻すのである。

◆感想

・今作の様な幽玄な作品は個人的に好きである。故に、今作の様な作品にドラマティックな展開を求めてはいけない。
 只、観る側はその幽玄なる世界観に浸れば良いのである。

<今作は、聖なる泉を守って来た父と、白い鯉に対し、最初は何で私が継ぐの?と思っていた少女が、その崇高な行為に目覚めていく過程を静謐なタッチで描いた作品なのである。
 今作の、スピリチュアルな雰囲気も愉しみたい作品でもある。>

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NOBU

5.0『誰の心が怖いの?どの男が怖いの?』

2023年9月23日
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マサシ

3.5ジョージア映画で観る、今や失った世界

2020年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

黒海の東の国ジョージア(グルジア)の映画は、いつも美しく、静かで、素朴な人間関係が物悲しい叙情を生む。
過去に観たどの映画もそうだが、今回は泉と少女が主役だけに、その世界は一層非現実的、まさに山深い中世世界はこんな処と思わせる場面が続く。
しかし、内容は過酷だ。
明治以降の近代化と称してあらゆる利便を我がものとしたと同時に、その喪ったものの大きさに、今や呆然として悲しむ我々の姿が、この映画では隠喩だが克明に描かれる。

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kthyk

4.0映像の美しさ

2019年10月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

静けさで引き立つ映像美。
兄弟3人の歌、松明行列の歌、男たちが踊り、歌うところが好きです。

魚も彼女も何か解き放たれていくような最後でした。

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Momoko