最初で最後のキス
劇場公開日:2018年6月2日
解説
イタリアの高校を舞台に、かけがえのない絆や未来を無知ゆえに破壊してしまう若者の残酷さを描いた青春ドラマ。「ミラノ、愛に生きる」の脚本家イバン・コトロネーオがアメリカで実際に起きた殺人事件をもとに執筆した小説を、自ら共同脚本を手がけメガホンをとった。イタリア北部ウーディネ。愛情深い里親に引き取られ、トリノからこの町の学校に転校してきたロレンツォは、個性的な服装で周囲から浮いた存在になってしまう。やがてロレンツォは同じく同級生たちになじめないブルーやアントニオと親しくなるが、自分たちを阻害する生徒たちに復讐を試みたことをきっかけに、運命の歯車が狂いはじめる。
2016年製作/106分/PG12/イタリア
原題:Un bacio
配給:ミモザフィルムズ、日本イタリア映画社
スタッフ・キャスト
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2020年5月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
誰かを好きになるって、本当は単純で素晴らしく素敵なことであるはずなのに、その時属する環境とか年齢年代で抱えきれないほどの難しいことや重荷になったりする。
エンディングの別の可能性を見せられるからこそ、余計に切なくて悲しくなってしまう。
思春期って特別で、だからそこ仲良くなった3人。そしてだからこそ起こった悲劇。
何が正しいも悪いもない(女の子の、みんなの憧れの素敵な彼氏&友達は最低)、だから余計につらい。
全般的に「やり過ぎ」感を感じるのは日本人だから?
イタリアの文化がわからない。でも、世界中でマイノリティへのいじめは少なからずあるんだなぁ、と。
はっきりカミングアウトはしていないが、それを否定もせず、堂々と明るく生きるロレンツォには好感しかなかった。笑顔が素敵。
ブルーがようやく昔の傷を乗り越え用と行動を起こしたところへの悲劇。
アントニオも苦しんでいだと思うけど。
あれだけ三密で、お互いの気持ちや悩みを打ち明けたりしてなかったのが不思議。
楽しいことだけを考えていたということか。深いところまで踏み込んでいなかったのか?
踏み込んでいたら、もっと違った道があったと思うが。ラストのように。
余談だが、色使いが綺麗。オシャレなものもたくさん。イタリアはいいなぁ。
2019年10月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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冒頭は、シーンの切り替えが速かったり明るい曲とシリアスなシーンの高低差が激しすぎて、何を感じればいいのかよくわからなかった。
だけど、見終わってから全てのシーンがすごく意味のあるものだったんだって府に落ちた。
最後に向けての積み重ねだったのかなって。
10代は、危うさや残酷さが美しく見える唯一の時代だと思う。
最終的にこの映画はそう思える数少ない名作だと自分は感じた。