最初で最後のキス

劇場公開日:

最初で最後のキス

解説

イタリアの高校を舞台に、かけがえのない絆や未来を無知ゆえに破壊してしまう若者の残酷さを描いた青春ドラマ。「ミラノ、愛に生きる」の脚本家イバン・コトロネーオがアメリカで実際に起きた殺人事件をもとに執筆した小説を、自ら共同脚本を手がけメガホンをとった。イタリア北部ウーディネ。愛情深い里親に引き取られ、トリノからこの町の学校に転校してきたロレンツォは、個性的な服装で周囲から浮いた存在になってしまう。やがてロレンツォは同じく同級生たちになじめないブルーやアントニオと親しくなるが、自分たちを阻害する生徒たちに復讐を試みたことをきっかけに、運命の歯車が狂いはじめる。

2016年製作/106分/PG12/イタリア
原題または英題:Un bacio
配給:ミモザフィルムズ、日本イタリア映画社
劇場公開日:2018年6月2日

スタッフ・キャスト

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(C)2016 Indigo Film - Titanus

映画レビュー

2.0ポップな演出、ドロドロの現実

2024年8月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

オープニングから妄想と現実の区別が曖昧な演出が多く、何か楽しいことが起こりそうな青春劇を期待させる。
が、クライマックスはビックリの展開。
急展開。

ゲイであることを否定も肯定もせずに、自己表現にプライドを持つロレンツォ。
イケてる先輩と付き合っていて、その先輩グループと4Pしたと言ってのけるブルー。
亡き兄にコンプレックスを抱える自己表現が苦手なアントニオ。
はみ出し者の3人がお互いを拠り所にしながら徐々に歯車が狂っていき、最終的にはそれぞれの感情はまるで異なる場所にあるエンディングに辿り着くのはとてももの悲しい。

田舎の保守的な性質への否定やロレンツォの自己表現を容認するべきだという感想に落ち着くのは分かるが、個性を発揮することの危うさを私は感じた。
誰に譲ることもなく個性を発揮するのであれば、個性はぶつかり合い、傷つけ合い、ただの存在を主張するための椅子取りゲームでしかなくなるのではないかと思う。
ブルーは「誰かがもう少し勇気を出していれば」と述懐しているが、私には「誰かがもう少し相手へ配慮していれば」と感じた。
アントニオはロレンツォのことが好きだと焚きつけたブルー。
アントニオの気持ちを確かめることもしなかったロレンツォ。
ロレンツォがゲイであることを知っていながら一線を引かなかったアントニオ。
それぞれに失敗があったと思う。

最後のシーン、「こうであったら」という理想が描かれているようだが、あの場面に至ってもアントニオの気持ちは無視されていて、どうしようもない気持ちになった。

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昭和ヒヨコッコ砲

4.5かわいい

2021年6月1日
iPhoneアプリから投稿

かわいいと思ってた前半、引きちぎられた後半
しんど

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namakemono

4.0タイトルなし

2020年5月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

誰かを好きになるって、本当は単純で素晴らしく素敵なことであるはずなのに、その時属する環境とか年齢年代で抱えきれないほどの難しいことや重荷になったりする。
エンディングの別の可能性を見せられるからこそ、余計に切なくて悲しくなってしまう。
思春期って特別で、だからそこ仲良くなった3人。そしてだからこそ起こった悲劇。
何が正しいも悪いもない(女の子の、みんなの憧れの素敵な彼氏&友達は最低)、だから余計につらい。

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みーこ

4.0やり過ぎ感はあるが

2020年4月27日
iPhoneアプリから投稿

全般的に「やり過ぎ」感を感じるのは日本人だから?
イタリアの文化がわからない。でも、世界中でマイノリティへのいじめは少なからずあるんだなぁ、と。

はっきりカミングアウトはしていないが、それを否定もせず、堂々と明るく生きるロレンツォには好感しかなかった。笑顔が素敵。

ブルーがようやく昔の傷を乗り越え用と行動を起こしたところへの悲劇。
アントニオも苦しんでいだと思うけど。

あれだけ三密で、お互いの気持ちや悩みを打ち明けたりしてなかったのが不思議。
楽しいことだけを考えていたということか。深いところまで踏み込んでいなかったのか?
踏み込んでいたら、もっと違った道があったと思うが。ラストのように。

余談だが、色使いが綺麗。オシャレなものもたくさん。イタリアはいいなぁ。

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ジャーニー