モリのいる場所のレビュー・感想・評価
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美しい映像が素晴らしい世界
役者を見れば素晴らしいに違いないと見に行った。予想を裏切らないモリ役の山崎努と妻、樹木希林。
小さな庭の虫や石を何時間も見つめて動かないモリの世界、それを素晴らしいカメラワークが表現していて見入ってしまいます。さりげなく寄り添って微妙なツッコミを入れる樹木希林の会話も楽しい。そして、姪っ子の役の池谷のぶえの演技は2人を凌ぐほどの面白さがあった。
残念なのはラストシーン。
これで何を伝えたかったのか少し考えてしまった。
モリの小宇宙が放つマイナスイオンに癒される
癒されたなぁ
とてもキレイなマイナスイオンを浴びながら浄化された気分になる映画だった
実在した画家の熊谷守一と奥様が、豊島区にある自宅で暮らす日々を描く
モリの日常はとてもシンプル
午前中はちょっとした森のような庭で虫や花や動物を観察して過ごし
午後は寝てしまい
夜になると「学校」と呼ばれるアトリエにこもって過ごす
それは晩年を家の敷地から出たことがないと言われたモリの生活を描いたもので、
そこには、魚も鳥も虫も猫もいるし、花も咲いている
そんな庭はモリにとって宇宙であり、世界の全てである
正直なことを言えば
恥ずかしながら、私は、この熊谷守一のことを知らず
どんな画風の方なのかも分からなかったのだけど
この映画を観て、この方の絵がとても観たくなった
きっと、とても優しい絵を描く人なんだろうなぁと思わせる優しさが伝わってくる作品だったからだ
携帯電話もパソコンもポケベルすらもなかった昭和のころ
そこには、モリとモリの宇宙があって、人々はもっとゆったりとした時間の中で生活していた
モリは人嫌いの仙人だけど、それでも人の往来が絶えなかったのは
電話しかコミュニケーション手段がなかったからだろう
隣の家にアパートが建ち、モリの宇宙に変化が出始めた頃
モリは宇宙に帰っていったんだろうと思う
庭に日が当たらない新しい世界は、きっとモリには暮らしづらいから
宇宙に引っ越したんだろうと思った
日頃から、かなり電磁波に毒されている私は
身の回りの宇宙に気を配ることを忘れていることに反省しつつ
マイナスイオンあふれるモリと奥様の生活にかなり心が浄化されて帰ってきた
のんびりとした時間の中、マイナスイオンに癒されたい人にオススメの作品
ノンビリ
少々、やり過ぎ・・☆
☆☆☆★★ 《仙人》の様な生活を送っている有名画家(山崎務)と、そ...
☆☆☆★★
《仙人》の様な生活を送っている有名画家(山崎務)と、その妻(樹木希林)を中心とした人間模様。
仲が良いのか?悪いのか? 樹木希林の嫌味たっぷりな演技は芸術品。
こうゆう役をやらせたら、最早右に出る人は居ない。
原作は未読なので、よくは分からないが。作品全体が、どことなく【サザエさん】に於ける4コマエピソードを並べ、繋ぎ合わせた様な印象を受ける。
登場人物の1人である吉村界人の「また明日も来ていいですか?」とゆう台詞が有るので。一応は或る2日間に跨る話なのかなあ〜、とは思うのですが…。
ただ、池のエピソードに於ける結末や。表札と郵便配達人。加瀬・吉村コンビ等。様々な人達が入れ替わり立ち代り入って来るエピソードを観ていると。僅か2日間に亘るエピソードには、ちょっと見えないところもあります。
とは言え、池に住んでいた或る生き物との会話は…等を見るにつれ。つまりこれは、1つのお伽話として鑑賞する必要性を感じます。
どことなく漫才やコントに於いて、笑いと笑いの間に生まれる一瞬の【間】
それを意識しているかの様な演出は、この監督の持ち味でも有り。嵌る人には嵌り、嵌らない人にはとことん嵌らない気もする作品だったかな?…とは思いました。
2018年5月20日 イオンシネマシアタス調布/スクリーン2
また観たいです
タライと宇宙人のシーンは一体何?
表札
下手も絵のうちです。それ、人生もね。
ある一日のドキュメンタリ、というよりは、ある一日のファンタジー。いや、コントともいえよう。先に本を読んでいて、あの穴ってどういうの?、知らない男はどうなる?って興味津々で、これをどう映像化するのかってワクワクして鑑賞。
はたして、その期待値を軽々と超えた。絵描きの話なのにね、この老人一つも絵を描いてるシーンがないんだよね。もう、山崎努と樹木希林が何とも言えない。ずっとふたりの会話を隣で聞いていたい。これ以上の適役がいるのだろうか。「要らないそうです」にはぶったまげた。周りの人々も曲者ながらも善人ばかり。思いがけないお笑いも入れ込み、満足して観終えた。
このあと、千早町の熊谷守一美術館に行った。二階に、妻秀子が若かった頃の絵があった。タイトルは『某夫人像』とあった。つまり、このとき秀子はまだ人の妻で、のちに守一と再婚するわけだ。この絵の秀子の表情がとても可愛げで、本人が自分の気持ちに気がついていたかどうかはわからないが、秀子のことを好いていただろうとわかる。間違いなく、好きな人のことを描いた絵のオーラが出てる。そんな二人のおよそ60年後が、あの映画なんだなあって、微笑ましくなった。
映画っぽくない映画作品?
素敵な作品
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