ムタフカズ

劇場公開日:

解説

「鉄コン筋クリート」「マインド・ゲーム」のSTUDIO4℃がフランスの映像制作会社ANKAMAとともに手がけ、日本版声優として草なぎ剛、柄本時生、満島真之介が参加した日仏合作のアニメーション映画。監督はバンド・デシネ(コミック)作家のギョーム・“RUN”・ルナールと、「鉄コン筋クリート」でキャラクターデザイン・総作画監督を担当した西見祥示郎。犯罪者と貧乏人が集まる街DMC(ダーク・ミート・シティ)で生まれ育ったアンジェリーノ(通称リノ)は、ガイコツ頭の親友ヴィンス、バカで臆病なウィリーとともに、日々をダラダラと過ごしていた。そんなリノに人生を変える出来事が立て続けに起こる。天使のような美少女ルナに一目ぼれしたリノは、その直後に遭った交通事故によって妙な幻覚を見るようになり、黒服の男たちや武装警官に命を狙われ、街じゅうを逃げ回る事態となるが……。

2016年製作/94分/PG12/日本・フランス合作
原題:Mutafukaz
配給:パルコ
劇場公開日:2018年10月12日

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(C)ANKAMA ANIMATIONS - 2017

映画レビュー

4.0概して清々しいノンストップ・バイオレンス・アクション

2023年7月17日
iPhoneアプリから投稿

南米の小国を舞台に繰り広げられる仁義なきバイオレンスアクション。ひたすら疾駆し続ける映像や入り組んでいるようで実は単純な物語はフランス的で、いっぽう過度に母性神話的な顛末や外連味控えめのリアルな所作にこだわり抜いたアニメーションは日本的といえる。両国の特徴(特長ではない)がいい塩梅に混じり合った良質な合作映画だと感じた。

とにかくサラッと見られるのがいい。ピタゴラスイッチのようにハイテンポに連鎖していくアクションとサスペンス。アニメーションならではの文法破りな演出(メタ字幕、タッチの大胆な転換)もほどよいスパイスとして機能していた。死のポップさもロバート・ロドリゲスあたりのメキシコ映画の楽しさを彷彿とさせる。

ただ終盤は物語にやや駆け足の感があり、それゆえ視覚的快楽がところどころ寸断されてしまっていた。ルナに過剰な意味づけをしてしまったのは完全に悪手だったと思う。一旦セクシュアルな対象として提示したものに母親像をダブらせるというのはかなりグロい。そしてそのグロさが速度を殺している。だったら最初から最後まで目的不明のファム・ファタールとして浮遊させておくほうがよかった。

結局ナチョスが何だったのか、リノはなぜ冬を乗り越えることができたのか、それらにろくすっぽ説明もないまま終わる投げやりさはリファレンス元であるジョン・カーペンター『ゼイリブ』を踏襲していて清々しい。しかしその清々しさを自ら顕示するようなラストシーン(月面に設置されたナチョスの基地から大量のUFOが放出される)は正直なくてももよかったんじゃないかと思う。

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因果

1.0出だしの生活描写は良かった!!

2020年12月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

出だしは鬱窟して暮らす様子が伝わって良かったです。ドンパチが始まって嫌な予感がしましたが、本編は良く分からず、入り込めませんでした。Xboxの海外ダウンロードゲームのような印象でした。日本語ナレーションは、「地デジ」という単語が頭をよぎりました。

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*.꒰ঌ𝔸𝕟𝕘𝕖𝕝𝕠໒꒱.*

3.0日仏合作アニメ

2020年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

日仏合作のバイオレンスアニメで、不思議な世界が広がる。
ゴキブリと仲のいい主人公は交通事故以来、不思議な力が身につく。
しかしCIAのような組織に狙われようになり、理由の分からない主人公たちは逃げるばかり。
殺人シーンはかなりリアルで、絵柄の可愛さとはアンバランスなのが楽しい。

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いやよセブン

4.0ポップなグロが良い

2020年1月9日
iPhoneアプリから投稿

犬の目抜かれたり、ネズミ潰れたり、(頭吹っ飛んだりもあった)あの絵でやられるととても良いですね!またちょっと新しい4℃て感じで。
そして木村真二の美術は相変わらずヨダレが出るほどに良い。

あとは子供が投げたハサミとか生ゴミ入ってそうなゴミ袋の落ちかたとか重いコンテナの重さとか、画面の重量感の全て描かれたものだってことに感動して悶える。

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Peinyo
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