シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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私は苦手派でした、、、
癒やしのファンタジーだと思って何の心の準備も無く見ていたら、、、指がちぎれたり、猫を食べたりで、私には少し衝撃的でした。
水中の’彼’に恋してしまう主人公の女性にも感情移入できませんでした。囚われた彼に同情するのならわかるのですが、愛情を抱くのはちょっと。言葉を発する事が出来ず、他者との意思疎通が困難であった彼女が、言葉が無くても通じ合える彼との出会いに嬉しがる気持ちは伝わってきます。でもだからといって彼と愛し合う関係になるのは理解出来ませんでした。
指をちぎられた男の異様な執着心も何だか気持ちが悪かったです。作品全体の雰囲気も独特で私には入り込みづらかったです。
否定的な事ばかり書いてしまいましたが、彼女の清掃員仲間の友人は優しくて良かったと思います。
大人向けのディズニー映画のよう。
きれいな映像と澄んだ音楽に包まれて、ピュアな主役が仲間と一緒に悪を相手に奮闘する。
予想通りの展開にもかかわらず、ハラハラドキドキ。
これだけでも良い映画を観た、と満足してしまう。
イライザの手話には心打たれる何かがある。
思っていたより、、
この映画はベネチア国際映画祭、アカデミー賞受賞作品であり見てみたが、思ったよりもストーリーは淡々としていたような気がした。最多賞作品の割には思っていたほど面白い作品ではないような気がした。映画好きの方たちにしか分からない面白さがあるのかもしれないが、自分的にはラブファンタジー映画ということで暗めの雰囲気でのラブストーリーを見ているような感じだった。
しかし、音楽、メロディを多く使い、ミュージカルのようなくらい映像の中に明るい音楽が挿入されることでラブファンタジーを表現しているのだろうと感じた。
自分内・恋愛映画ベストテン入り確定
<うろ覚え/思い出しレビュー>
去年か一昨年、観ました。
いやー、、、「パンズラビリンス」とどっち先に観たかもう思い出せないんだけど、とにかく、大好き。大大大好き。さすが「ぼくたちのトトロ」ギレルモ・デル・トロ。
ギレルモたんなので、まぁ多少やっぱりバイオレンス描写キツめではあります。でも、構成/音楽/展開/主人公や友人のキャラクター、、どれも個人的には申し分ないです。
サリー・ホーキンスって、ブルージャスミンでケイト・ブランシェットの姉妹役やってた人か、、、とか、悠長に言っている場合ではない(>_<) けれど、この作品の良さは筆舌に尽くしがたいものがあるのだよぅ。
"卵"っていうジェスチャーとか、しばらく真似してました(笑) ヒロインがねー、かわいいし、また中年というのも嬉しい(笑) "彼"のビジュアルも、キモいと格好いいのバランスが絶妙で、その技術に恐れ入る。悪役のキャラクター造形もしっかりしていて、営業マンの口車に乗せられて高級車買ったり、自己啓発本読んだり安定剤飲んだり、「ドSの皮一枚剥いだら、弱い人間」ていうことをちゃんと描いてる。
マイノリティ、神秘、人間の尊厳、そしてラヴ。
それらを真正面から気負わずてらわず、美しい音楽に乗せて描いてます。嗚呼。ギレルモたんに幸あれ。
出来不出来の差が激しい監督。
またもアカ賞に凡打。
「パンズラビリンス」で絢爛たる悲劇を最善の物語量で撮った監督とは思えぬ。
ベタでなく、浅さが駄目なのだ。
出来不出来の差が激しい監督と覚えよう。
「スプラッシュ」が在れば本作は要らぬ。
人魚
イライザは人魚だった。
そう思うと色々と辻褄があう。
川のなかに捨てられていたこと。
耳は聞こえるが声を失っていること
足に執着してること。(靴フェチ、タップ好き)
水(風呂)での自慰行為
首の傷はよくわからないが、
もしかしたら半魚人こそが彼女が赤ん坊の頃川から救っていてその時についた傷であるとは
考えすぎでしょうか。
彼はアマゾンで捕獲されてますが神がかった存在ならば
どこの水辺に現れても不思議ではないとおもう。。。
ティムバートンのような奇妙な世界感だけどもっと
エグくて好みはハッキリと分かれるだろう。
私は好きです!
幻想的な世界観と現実の狭間
「パンズ・ラビリンス」を鑑賞してギレルモデルトロ監督の世界観に惹かれこちらも鑑賞。
結果、個人的には「パンズ・ラビリンス」を超える良作であった。
明確な意味を以って表現できる言葉が無いことでこれ程までに想像を掻き立てられるのだと気付かされ、より一層世界に入り込んでいってしまった。
主人公が怪物に惹かれ始める理由が弱かったのが惜しい点ではあるが、その後の展開は素晴らしいものであった。
会話が聞こえない本作の意味はとても深いです
名作です!
長く長く語り継がれる映画になることと思います
心を鷲掴みにされました
物語は1954年の「大アマゾンの半魚人」のその後のお話しという形です
だから1955年に公開された続編「半魚人の逆襲」と同じですが、リメイクではありません
捕獲された半魚人が研究所につれてこられ、そこで人間の女性と心を通わせるところまでは同じですが、その後の展開が異なります
そこから先は1984年の「スプラッシュ」とほぼ同じです
しかし本当は「美女と野獣」の翻案だと思います
二人だけの舞踏会のシーンがあって監督が教えてくれています
だから冒頭のナレーションで王子と王女様のお話しだと言うのです
野獣はもちろん半魚人
見た目で人間を判断しているのは私達です
半魚人は醜い?
人種の違う人間は醜い?
身体障害者は醜い?
LGBTの人間は醜い?
貧者は醜い?
執拗に監督は問うてきます
魔女にかけられた呪いを、あなたは解いてあげられますか?と
イライザは声帯を傷つけられて話せない女性です
だから聾唖ではなく、耳は正常に聞こえています
なのになぜ、本作では殆ど聞き取れないほど人の声だけが小さな音量なのでしょうか?
それを疑問に思ってくれといってます
彼女は本当は聞こえているんだよ
何故だ?どうして声だけが聞こえないの?
そこに気づかなかったら、自分が無自覚にしている差別にも気がつかないんだよ
監督はそう問いかけています
言葉には意味はないのです
問題は行動なのです
聞こえなくて良いのです
口ではいろいろなことを言える
でも行動であなたのその立派な考えを示すことはできるのですか?
建て前だけじゃ無いんですか?
そう監督から問われていると思います
半魚人とイライザのラブシーンをあなたはどう感じたのですか?
半魚人も知性と心を持つ人間だと言うならば、イライザみたいに行動で彼を受け入れることはできるのですか?と
愛の形は様々です
愛の形 = Shape Of Love
本作のタイトルはShape Of Water
だから半魚人とのラブシーンのあとイライザがバスの窓の水滴が様々に形を変えて流れる様を指で追うシーンがあまりにも美しいのです
アマゾン川はもちろん淡水です
なのに半魚人は塩水でないと衰弱してしまうのでしょう?
なぜ海に帰すのでしょう?
もともと半魚人は海に棲むのならなぜアマゾン川で捕獲したというのでしょう
アマゾンなんて結局のところ方便にすぎなかったのです
イライザは人魚姫だからです
ディズニーアニメの「リトルマーメイド」です
その物語でもあったのです
人魚姫のアリエルは魔女から魔法で足を貰い、声を失います
だからイライザは声を話せないのです
人魚姫は人間になったものの、三日以内に王子様とキスしないと魔女のものになってしまう
だから、イライザはあんなにはやく半魚人とセックスしてしまうのです
分断化された社会はアメリカだけでなく、世界中、日本でも同じです
言葉狩りで私達は声を奪われていっています
果たしてそれで差別は無くなるのでしょうか?
会話が聞こえない本作の意味はとても深いです
映像も見事でした
デジタル撮影とはとても思えないほどの、豊潤な映像が撮れています
撮影と照明の技術も卓越していたと思います
オクタヴィア・スペンサーは、いつもながら見事な演技でした
そしてなにより、イライザ役のサリー・ホーキンスの造形に魅せられてしまいました
あまりにキュートで心を奪われてしまいました
彼女の配役が本作を成功に導いています
なんだかなあ
こうゆう類の作品いつもは結構スッて世界観入り込めて泣いちゃうけど
今回はそれがなかった
3本立て続けに映画見たからか集中力が切れてたのは事実
女性のカチューシャや服装がお話が進むにつれて鮮やかになっていく感じは好きだったけど
なんか彼との絆ってゆうか関係が深くなっていく過程雑じゃない?
魔力?で傷治せるのも場合によって治療スピード変わるんかいってなっちゃった
指ヤラレた男の執着心も謎
美しくノスタルジックな大人の童話
まず、傑出しているのは映像の美しさだ。街並み、部屋の内装、音楽、衣服、車の全てが冷戦時を忠実に再現している。「グランドブタペスト・ホテル」のような色彩的、美術的な美しさで目を楽しませてくれる。物語も「美女と野獣」に冷戦時のノスタルジーとアダルティーな要素を足したようで見応えがある。ヒロインは常に敵の不潔男に狙われているので、サスペンス的な緊張感が常にあり最後の最後まで続きが気になった。普通の恋愛映画は退屈する私でも、これは最後まで楽しんで見られた。映像が美しい映画が好きな人におすすめ。
ラブストーリー
純愛ラブストーリーだったとは
予想もしていなかった。
宗教、身分、人種差別を越えて
言葉が通じないもの同士が、
互いに心を通わせて惹かれていく物語。
普段感情を剥き出しにしない主人公が、
体で、手話で、守りたいんだと必死に主張しているシーンは、ただひとつの守るべきものを見つけたからだ。
愛を知ったからだと思う。
深い海の中で、2人の愛が確かに存在する。
水がないと生きていけない彼は、
やわらかいその空間の中で、彼女をそっと抱き寄せる。
最後のシーンがとても印象的で、
広い広い海の中で、静かにゆっくりと流れる水の音がいまにも聞こえてきそうだ。
退屈はしなかった
でも感動も特に無い。
半魚人を美しいと感嘆するセリフを何度か聞くが、そうか?別に美しくはないなぁと思ってしまう。
主人公は周りに迷惑かけて、支えられて、なのに自分には何も無い、誰もいないって、周りの全く見えていない人という感じで好きになれないなぁ。
ディズニー的な映画に食傷したら、ぜひどうぞ。
アマゾン奥地に棲息していた異形の知的生物と、生まれて数十年、ほんとうに幸せ薄かった女性との恋物語です。
難しい設定ではありますが、観る者みんなを納得させ、充分に楽しませてくれる作品に仕上がっていました。
観ていて、おやおやっと感じたのは、エンディング近くです。
きっとカタキ役のケガを治療してあげて、良かったね、仲良くなれたね、おめでとさん、となるんじゃないかと予感させながらも、こういうディズニー/ピクサー映画的な、あるいはキリスト教義の押しつけ的な、昨今の甘っちょろい映画作りの王道に背を向けたこと。
硬派に、おや、そう来たかと思わせる意外なストーリー展開で、終わってみれば、たしかにこのエンディングでなければならないと思わせるツボに収束できていて、一種異様な感動を覚えました。
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