蝶の眠り

劇場公開日:

蝶の眠り

解説・あらすじ

中山美穂が5年ぶりに映画主演を務め、韓国ドラマ「コーヒープリンス1号店」のキム・ジェウクと共演した大人のラブストーリー。「子猫をお願い」のチョン・ジェウンが監督・脚本を手がけ、フランスの作家マルグリット・デュラス晩年の恋を描いたジャンヌ・モロー主演の映画「デュラス 愛の最終章」をモチーフに、アルツハイマーに冒された女性作家と韓国人留学生の年の差を超えた純愛を描いた。

50代の人気作家・松村涼子は、自身が遺伝性のアルツハイマーに冒されていることを知る。涼子は「魂の死」を迎える前に小説以外の何かをやり遂げるべく、大学で講師として働きはじめる。そんなある日、学校の近くの居酒屋で韓国人留学生の青年チャネと出会い、成り行きで執筆活動を手伝ってもらうことに。作業を進めるうちに、次第に惹かれ合っていく涼子とチャネだったが……。

主演を務めた中山美穂が2024年12月に急逝し、本作が最後の主演作となった。2025年5月にリバイバル公開。

2017年製作/111分/G/日本・韓国合作
配給:シグロ
劇場公開日:2025年5月23日

その他の公開日:2018年5月12日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)2017 SIGLO, KING RECORDS, ZOA FILMS

映画レビュー

5.0凛として

2025年6月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

当時は鑑賞できなかったが、再上映ありがとうございます。中山美穂さんの凛とした美しさと迫力ある演技に感涙!素晴らしかったです。改めて、ご冥福をお祈りします。

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DnaH

4.5熟女ミポリンの魅力大炸裂!\(^o^)/

2025年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

癒される

カワイイ

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共感した! 1件)
コーヒービート

4.0中山美穂さんの訃報を聞いて・・・。

2024年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

訃報を聞いて、衝撃を受けてしまいました。
特にファンとかでは無いけれど、
「毎度お騒がせします」で、14歳で鮮烈なデビュー。
なんて綺麗な子なんだろう、と思っていた。

訃報を聞いて「世界中の誰よりきっと」を聴いた。
中山美穂&WANDS・・・WANDSも好きだったなぁ、
凄く好きで、何回も何回も聴いたものだ。
岩井俊二監督の「Love Letter」
とっても好きだった。
映画の中の素敵なミポリン、最高でしたね。

さてこの「蝶の眠り」
韓国人監督のチョン・ジェウンさんで日韓合作映画です。
主演の中山美穂は若年性アルツハイマーを発症した作家。
犬の散歩や原稿のパソコン入力を手伝う韓国人留学生の
チャネ(キム・ジェウク)との心のふれあいとチャネの献身愛を
美しい映像と素敵なインテリアや中山美穂の数々の素敵な衣装が
印象的な清潔感あふれる抒情的に映画です。

壊れていく自分を見せたくないと療養施設に入所した
涼子を作家になったチャネが逢いに行くシーン。
もう言葉を失くした涼子がそれでもチャネを憶えている。
チャネの慟哭が美しく哀しい。
突然の訃報は、
「明日が必ずくるとは限らない・・・」
そんな人間の残酷な運命を突きつけられますね。
ご冥福をお祈りします。

コメントする 3件)
共感した! 10件)
琥珀糖

4.5自分の中で葛藤する太極図

2024年11月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しさを拭えないのは、生理的な部分への嫌悪感だろうか。
実際にいる歳の差婚やカップル
美人小説家 × アルツハイマー + 若い外国人
この作品の中には様々なモチーフが登場する
この美人小説家が手掛ける恋愛小説はその中でも一番大きな象徴だろう。
また、色という概念 本と本棚は先生の象徴だろう。
その今までは無造作に並べられていた小説の数々を、若い韓国人アルバイトに並べさせる。
すでにアルツが発症していて、彼女の人生を彩る色をグラデーションに配置するのは、人生の流れやその時々のアップダウンを感じる。
やがて二人の着る服の色が真っ白に統一されたのは、そこでひとつになった、つまり光の三原色を表現しているのだろう。
さて、
居なくなった犬 トンボ
ご主人様の病気を理解し、去ったのだろうか?
犬の失踪の象徴は、彼女の記憶を意味しているのかな?
また、自宅に置いてあった大型シュレッダーもまた、記憶の削除を意味しているのだろう。
その最大の問題である記憶の喪失を、大切な万年筆を忘れることでスタートさせたのは、なかなかいいプロットだった。
大学で彼女が生徒に対し「小説は使用説明書ではない」と激しく叱責するシーンがある。
それは、この物語そのものが理屈ではないと言ったように聞こえた。
言葉にならない感覚
言葉にできないから、情景に託す。
それについて説明してはいけない。
説明すれば、それ以上のことを想像することなどできなくなってしまう、のだろう。
先生の情熱の根幹にあるのは恋愛
それが死んだ離婚
年齢
このことは少なからず先生のアルツハイマー発症に関係しているのかもしれない。
そして最後は割とお決まりのドラマ仕立て。
あの描写については難しいとしか言えない。
どうしても取って付けた感が否めず、特に先生が無意識に取り出したボイスレコーダーという設定は難しかった。
物語に何度か登場していたことから、伏線だとはわかっていたが、登場のさせ方は問題ありと言わざるを得ない。
しかし、
表現としてこの作品を否定することはできないように思う。
この作品の大きなテーマにあるのが、恋愛というモチーフを通して人間性を描き続けた作家の根幹にあった「純愛」だったのだろう。
この作品のタイトルは韓国語で「赤ちゃんの眠り」を意味するようだ。
やはり純粋さはこの作品のテーマなのだろう。
この純愛のために動物との愛があり、作品にかける真剣さがあり、歳の差があってこそ表現したかったことだったのだろう。
この否定できない生理的なものがまるで韓国国旗の太極図のように感じられる。
その視点で認めざるを得ない作品だった。

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