ウインド・リバーのレビュー・感想・評価
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社会の闇を描いた映画でもある
最後に「ネイティブアメリカン女性の失踪者に関する統計は存在しない」と。
ネイティブアメリカンの移住区(正式にはなんと呼ばれてるかわからないけど、強制的に住まわされた土地)で事件が起こる。
寒さと孤独しかない土地で起こる事件。
本当にこんな事件が起こっているのかもしれない。
基本的にはサスペンスだけど、ネイティブアメリカンとアメリカン。今では区別すること自体が難しくいけないかもしれないが、厳しい土地に強制的に連れてこられたんだなあと。
ネイティブアメリカンに敬意を感じる映画でした。
アメリカの闇…
正直、アメリカの先住民族“ネイティブ・アメリカン”の人達の置かれている状況など、表面的にしか知らなかったけれど…本当に酷い話だと思った。
でも、どこの国でも そうやって争いを繰り返し、勝者の影に追いやられ苦しんでいる人達が沢山いるんだよなぁと改めて思った。
何も出来ない土地に押し込められ、今までに沢山の女性達を含めた人達が行方不明になっている。
きちんと取り締まる警察もなく有耶無耶にされ、諦めるしかない。
アメリカやカナダには、今でもそういう土地(保留地)が沢山あるらしい。
この作品では、そこに焦点を当てている。
野生生物局のコリー(ジェレミー・レナー)と、FBIから派遣された捜査官ジェーン(エリザベス・オルセン)が、犯人を探すべく立ち上がる。
作品とは 全然関係ないかも知れないけれど、ANTHRAXの「INDIANS」って曲があって、その頃はサビの所しか良く解かんなかったけど(笑)、LIVEでもメチャクチャ盛り上がって…でも、今考えたら 哀しい曲なんだなーって…。
彼女は雪の中裸足で10kmも走った
彼女は死の直前10kmも裸足のまま走った
それは彼を助けるための懸命の走りだった
失った悲しみが癒えることはない
ただ強いて言えば苦しみに耐えられるようになるだけ
でもその苦しみから逃れては本当に彼女を失ってしまう
だから苦しみから逃げずに耐えるのだ
主人公の言葉の重みがしみじみと全編にわたって染み渡る作品
犯人はみな成敗されるのではあり気持ちとしては折り合いがつくとはいえ、見る人にとっても悲しみと苦しみを共感せざるを得ない
ネイティブアメリカンの厳しい境遇とその現実について考える。こういう人が大勢いると考えると他人事ではない。
この映画にはそのヒントがある
・死因が寒さによる窒息であれば他殺と診断できないのでFBIは捜査にこない
・ネイティブアメリカンの女性の失踪が発生している
・ネイティブアメリカンの父親は自身に死に化粧を施していたが親から聞いたものではなく独自のもの。ネイティブアメリカンの伝統も失われている
・ネイティブアメリカンの居留地は寒さの厳しい場所しかなく厳しい環境を強いられている
・そうした環境を抜け出したいが麻薬の売人などに向かう若者もいる
浮ついた感じがなく
雪山というロケーションが印象に残るサスペンス。トリック云々ではなく事件そのものを見せる内容。浮ついた感じがなくまじめに見れるし良いです。
しかしまあ、これは、この作品に限ったことではないが、1事件に対して解決時の惨劇が遥かに上回ってしまう、あれって果たしてどうなのか笑一件落着みたいにしてるけど、ずいぶん殺したよ、と。
これって映画ではよくあるし、べつにいいんだけど、今作はまじめな内容だったぶんその違和感がすごかった。。アクションかバイオレンスなら悪役一掃する場面はスルーできるが、あの銃撃戦の死者数は全米トップニュース級だろ。ブランコの横で座ってられんと思う笑
パッケージだけで何となく見ていいレベルじゃない
初めは普通のサスペンスなんだと思ってキャッチコピーとパッケージのカッコ良さから何となく見始めたら止まらなかった。
皆ネイティブ・アメリカンに触れた深い感想を書いていて自分の無知を恥じた。
あれほどの閉鎖的な土地にいたらピートのように頭狂ってしまうのだろうか。
でも犯した罪は心のそこから軽蔑し許せない。クズオブクズ。あいつがちょっかい出さなきゃ何も起きなかったのにあのバカっつらが本当クソ忌々しい。
コリーの娘を亡くしたことを受け入れる姿勢がこの世にたくさん居る「遺族」の一つのあり方だと思った。復讐に駆られるのでなくその感情と戦うことで亡くした娘に心の中でいつでも会える。何という強さ。
私は映画通でもないしマーベルもあまり見ないので役者さんの前イメージはまったくない状態で見た。
裸足でマイナス20度の雪原を10kg走った被害者。彼女も強者。戦士。
どんなに苦しくて怖くて辛くて痛くて悲しかっただろうか。彼女は10kg走ったよ・・10km・・・
犯人は100m。100倍走ったよ・・・
日本にいて平和で彼らからしたら極楽浄土のような場所に住んでいると(勿論私の計り知れない苦労をしている人が日本にも溢れていることは重々承知だけど)何故あんなちょっとしたきっかけで殺し合いになるんだ。
同僚じゃないか。なんであんなに銃が溢れてるんだ。なんで人はあんな簡単に狂気になるんだ。
エミリーの真相がわからないことが物凄くリアル。今回のケースのようにわかる場合は稀でわからないまま悲しみと対話して生きていく親が沢山いるんだろう。
見応えがあった。
ピートのクソ野郎!
レビュー
加害者としての我々、というか俺たち
こんなにシンプルなのに深く染みる
高評価なのも納得です。 エリザベス・オルセンも素晴らしい演技でした...
これは現代版のレヴェナントだ!
静寂の中に隠されたヤバい真相。
『ウインド・リバー』鑑賞。
*主演*
ジェレミー・レナー
エリザベス・オルセン
*感想*
アベンジャーズでお馴染みのホークアイとワンダが出てるので鑑賞。実話モノの映画は割りと好きなので、期待してました。(^^)
ガチのサスペンスなので、前半はゆっくりスローベースで話が進むので、やや退屈でしたが、後半からの展開に胸が締め付けられた。
ベテランハンターを演じたジェレミー・レナーが渋くてカッコ良いし、FBI捜査官を演じたエリザベス・オルセンが可愛かった。
BGMがほとんどないので、静寂なので何度も眠たくなったけど、話は完全にはわからなかったけど、背景が重たいし、考えさせられました。。。静寂の中にあんなヤバい真相が隠されてたとは。。
ゾッとする!
終盤だけ良かった!!
「プリズナーズ」や「白い沈黙」のようなサスペンスを期待しましたが、会話主体で進むので台詞ばかりで退屈に感じました。終盤、酔っぱらいに絡まれて、やっと待ち望んだ不穏な空気なりましたが、総じて物足りなかったです。
気分が凹む・・・
『ボーダーライン』シリーズが好きなので、同じテイラー・シェリダン脚本でとても楽しみにしていました、監督も務めたんですね! やはり気分が良くなる映画ではないですが(笑)、この人の脚本の映画の雰囲気が好きなんですよねえ。 車が一列で走っているのを空から撮っている場面は『ボーダーライン』シリーズっぽい撮り方でしたね。 エリザベス・オルセンが寒くて着替えをする場面で、Tバックっぽいのをはいてるのが一瞬観れたのはもうけもんでした(笑) あの場面だけで『この映画を観る価値が上がった』と思いました、映画の内容を考えると、バカみたいなレビューですが・・・
極限の世界
何が起こるか分からない無法地帯
よくある、殺人もののサスペンスかなーと思っていたら、とんでもない。
予備知識なしで本作を鑑賞したため、事の重大さは後にわかりました。
夜間には気温-30度にもなる極寒の地に、ネイティブアメリカンが2万人程生活しているらしく
(というか、昔侵略してきた白人たちに追いやられたらしく)仕事もない、治安も悪い、楽しみが
何もない過酷なウインドリバーで起こった殺人事件。
雪深い森の中で裸足の少女の遺体が発見される。
-30度の気温で走ると、空気の冷たさで肺が凍り出血。肺に血がたまり窒息するのだそうだ。
一番近い人家からは5キロ以上離れており、少なくともそれ以上の距離を裸足で走って逃げ途中で力尽きたとのこと。
考えただけでも恐ろしい話なのに、実際ウインドリバーでは、毎年多くの女性が行方不明、またはレイプ被害にあっており、その被害件数は把握されていないということが、現実に起こっているらしい。この地域は、日本でいう広島くらいの広さがあるのだが、その中に警官はわずか6人。
いつどこで犯罪が起きても、自分で自分の身を守らなければならいない。
アメリカの格差社会を改めて目の当たりにしました。
作品全体に、いつ何が起こってもおかしくない緊迫感、寒く、重苦しい空気感が常に漂っていて
サスペンスとしては面白かったです。
少女が、なぜ逃げなければならなかったのかの過程も描かれていましたが、リアルで痛々しかった。
こういう作品がきっかけとなり、世の中が少しでもいい方向にむかえばいいなとか
いろんなことを考えさせられる作品でした。
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