「このクソみたいな世界で生きるということ」ウインド・リバー 雪村さんの映画レビュー(感想・評価)
このクソみたいな世界で生きるということ
作中、胸糞悪いシーンもあるけれど、そんな事はまるで関係ないように世界はただそこにあって、その捉え方は美しい。
静かで強かなコリーをジェレミー・レナーが熱演。
もはや対等な立場に上がる事すらままならぬよう、土地と金を与えられ、"殺された"人々がいた事も事実なのだろう。
ネイティブアメリカンの権利は弱く、文化も淘汰されていく。
その流れが抗いようのない事だと感じつつも、1日1日を確かに生きることで今は失われゆく種や文化も、確かにそこに存在している証明になる。
未来のことは誰にもわからない。
ただ来たる未来で過去を恥じぬよう、今日という1日を重ねていく。
コメントする