劇場公開日 2018年5月25日

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友罪のレビュー・感想・評価

全224件中、161~180件目を表示

3.5どうすれば救われるのか

2018年5月30日
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鑑賞方法:映画館

難しい

 人を殺した人間には幸せになる権利がないのか?

 人が死んだことで罪悪感を抱えつづける人々の物語である。登場人物同士は互いの接点は少なく、抱える罪悪感の度合いもニュアンスも異なる。だから苦しみを共有することはできない。
 しかし自問する言葉は同じである。人を殺した自分なんかが生きていていいのだろうか?

 人間は自分の利益のため、自分の快楽のために人を殺す、或いは見殺しにする。時には過失によって、若しくは国家の命令によってそうすることもある。死んだ人は二度と返ってこない。人を殺す行為は常に取り返しがつかない行為なのだ。だからたとえ国のためという大義名分があっても、戦場から帰還した兵士はトラウマに悩まされる。

 では人を殺すことでどうして罪悪感に苛まれなければならないのか。良心の呵責やトラウマはどこから生まれるのだろうか。たとえば人を殺して食べる習慣のある共同体では、恐らく人を殺しても罪悪感はないだろう。原始的な社会にはそもそもタブーが存在せず、従って罪悪感もない。
 文明が進んで共同体内部での分業が確立していくと、人々が互いに殺し合うことは人口の減少に直結し、生産性の低下を招くことになる。それは共同体にとって不利益である。そこで共同体は人を殺すことを禁じる。禁忌というものは共同体においては厳格な罰則と結び付いて強大な抑止力を持つようになる。人の心の奥深くに根を張り、いつしか人を殺すことに激しい抵抗を覚えるようになるのだ。これが良心のはじまりである。
 しかし人間の中には禁忌にとらわれない精神の持ち主も現れる。共同体にとっては大変な脅威なので弾圧されたり差別されたり、または社会の同調圧力によって隅に追いやられたりするが、皮肉なことに共同体の次の指導者になるのはそういう人間である。過去の言動をどれだけ暴かれても、知らぬ存ぜぬと平気で嘘をつくこの国のトップを見ても明らかだ。ある意味で怪物のような精神の持ち主が共同体を牛耳っていく。

 怪物のような精神の持ち主でない普通の人々は、共同体の思惑に嵌まり、殺した殺されたの禁忌の相関関係で互いに追い詰めたり追い詰められたりする。それがこの映画である。悲劇だが、喜劇でもある。
 人の死はすべからく介在的にしか捉えられない。死の恐怖は未知なるものに対する恐怖である。死を恐れるあまり、死後の世界を思い描いたり、天国や地獄を想定したりする。死を支配する者、即ち共同体の中で生殺与奪の権力を有する者は絶大な支配力を持つ。
 本作品の登場人物たちは皆、支配される側の者たちで、非常に哀れである。共同体のパラダイムに物理的な面だけでなく、精神的にも蹂躙されている。しかもそのことに気づかない。そして同じパラダイムで互いに非難し合い、傷ついていく。
 いつの日か彼らにも、共同体のパラダイムから解放されるときが来るかもしれない。それが彼らが救われる日だ。その日が来るかどうかは、彼ら自身にかかっている。

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耶馬英彦

3.5重ーい重ーい

2018年5月30日
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「怒り」や「愚行録」「羊の木」にも少し似た感じ。
重ーい内容で所々怖くて直視出来ない所もあった。
話しが1つではないのがちょっと分かりづらいけど、瑛太が狂気的で怖くて、ほらこんな奴を世に出したらダメと思って観てたけど、最後現場での笑ってるかと思えば泣いてる表情がすごかった。佐藤浩市も良かった。
一生償って欲しいけど、最後生きてくれっていうので少し救われた気がした。でも良く考えるとそれもウーン難しいな。
マスコミがクズで腹が立った。

でもこの手の中では「怒り」が1番感動したかな。

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kyocool

3.5予告に完全にハメられた^^;;;

2018年5月29日
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鑑賞方法:映画館
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eigatama41

3.0簡単に感想は言えない

2018年5月29日
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暗く辛く重いテーマが突き刺さる。
良い悪いを簡単に言えない映画。
一つの事件を深くと思ってたが、複数の事件が絡む作品だった。原作未読だが、個人的には鈴木の過去と、マスダの過去の事件だけに絞って深掘りして欲しかった。何か深みに欠けたのはそこかも。

観客(読者)に、罪人は幸せになって良いのか?と質問されてるように感じるが、簡単には答えが出ない、出るわけない。実際に身近に起こった場合、その立ち位置によって答えは変わる。これは間違い無い。

瑛太の不気味な演技はリアルだった。

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映画鑑賞1000作

3.0瑛太の演技の気持ち悪さ(笑)

2018年5月29日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

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みーさとぅ

2.0辛い映画だった

2018年5月29日
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救いはほんのちょっとだけ。

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juzendon

3.5償いの線引き・・・

2018年5月29日
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難しい

怖い

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totocinema1973

3.5それぞれの心の闇

2018年5月28日
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鑑賞方法:映画館

殺人、自殺、事故死、病死・・・様々な生と死の狭間を描いた心の闇の物語。このような作品をダイレクトに投げかけられ、受け取る観客は相当の覚悟を強いられます。
それらを表現する役者たちの迫真の演技は見応えあります。音楽も良いし映像も上手く見せています。ただ脚本が良い題材のワリに腑に落ちない展開になっているのが残念。これは監督のせいなのかどうなのか?
登場人物が多く相関関係が複雑。加えて次々と切り変るシーンによって先を読みにくくしているところが、非常に興味深い作りに感じて最後まで画面に惹きつけられました。
ただやはり瑛太と生田斗真の話に徹底して絞れば良いのですが、話を広げすぎて共感できる部分が薄れてしまっています。佐藤浩市のくだりは強烈に心に突き刺さりますが、富田靖子のくだりは中途半端なままで、これならばまるっといらなくても・・・。
結局、解決しないまま投げっぱなしのシーンや疑問だけが残るシーンが多くなり、不完全燃焼の感は否めません。題材が面白いだけにいろいろな部分で惜しい作品です。

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むっしゅ

2.5原作の方が…

2018年5月28日
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toyo

5.0素晴らしい作品です。

2018年5月28日
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過去の罪に 被害者と加害者 またその家族の 苦悩を描いた 今を生きる勇気 素晴らしい作品です。これは、何度でも観たいです。

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おのきゅん

4.0人間の心

2018年5月28日
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とても心揺さぶる映画。
罪は罪、しかし人間はいつだってやり直せる。
いまの時代の風潮は、ONかOFFしかない、でも人間の命って人生ってOFFには出来ない。
そんな人生の辛さ、儚さ、人を思いやる気持ちが溢れていました。

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リューティー

2.5被害者加害者を扱うなら他の作品のほうが

2018年5月28日
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被害者、加害者、人間の業(ごう)や性(さが)、贖罪、葛藤、などを取り扱う映画作品では、「さよなら渓谷」「そこのみて光輝く」「容疑者Xの献身」が今までで心に残った。

出演者の演技が上手いなーと思ったが、決定的に、人間の哀しみや心の動きが感じられず、かつ、事件性もなく、響かなかった。

脚本が雑で、細やかさに欠けた。

期待してたのでちょっとガッカリ。

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なりっくま

3.5本題があいまい

2018年5月28日
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他に書かれてる方いますが主役2人以外の脇役の方達のストーリーもチラチラ使っていてほぼ最後の方まで主演誰だっけ?となりかけた。

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リョウタ

4.0生きる地獄

2018年5月28日
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難しい

原作は既読だが細かいところは忘れていた、それでもかなり脚色されているように思う。全ての出演陣が熱演だったが、瑛太が演じた鈴木の解釈はあれで良かったのだろうか、あれじゃまるで異常性が改善されておらず、それを社会に送り出すのはいかがなものかと思われる。しかし殺人を犯した者は死刑にしてあげないと、犯人とその家族も被害者家族も全て不幸にしてしまう、死刑反対なんて犯罪者にとって何の救いにならず周りのものまで地獄の苦しみを与え続けることになる。久々に社会派ドラマを見たという感じだ。

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kohei1813

3.0自分の価値観を見直す話。

mさん
2018年5月28日
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m

3.0真の人間ドラマ

2018年5月28日
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人間の苦悩がリアルに描かれており、
想像をはるかに越えていた。

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バウンティ・ハンター

3.5瑛太の演技がすごかった。 同居人のクズ先輩の大げさすぎる口元のダラ...

2018年5月28日
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瑛太の演技がすごかった。
同居人のクズ先輩の大げさすぎる口元のダラしなさ、いい歳して中学生並の喧嘩っ早さに出てくる度若干うんざりしながらも…。
犯罪に伴うそれぞれの立場を描いていて、言葉にできない思いが胸を打った。

しかし、生田斗真演じる益田にまつわるエピソードは弱いのでは。
まるで少年Aと同じ罪の重さかのように扱われているが、それならば佐藤浩市の息子役のほうがよほど罪としては間違いなく重い。
が、佐藤浩市周辺の話しも映画の中では比重が大きすぎたのではないかと感じた。「被害者/加害者の家族、加害者/新しい家族の幸せ」それぞれを描くには必要だったが、ボリュームが増えすぎたような…。
「怒り」のようにそれぞれのストーリーがうまく交差していた、とは言えないかな。

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ちか

1.5当然『それでも、生きてゆく』とは違うよね。

2018年5月28日
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瑛太が主演で少年Aの話ということで、テレビドラマの『それでも、生きてゆく』を連想したのがきっかけで見に行きました。
あのドラマがとても素晴らしいものだと思っている私には、そもそも比較するのがいけないのでしょうが、この映画にはため息しか出ませんでした。

「こんなに題材を盛り込んだんだよ、面白いでしょ?」
と見せつけられているような、厚かましさを感じました。
大事な、我々が考えることによってやっと価値が上がるようなことも、全部役者が喋っちゃうから、陳腐な映画に思えて仕方ありませんでした。
実力のある役者さんたちが不憫に思えてしまいました。

この監督の作品で、好きなものもあるので、たまたま今回はフィットしなかったんだなと割り切ることにします。

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ハクタカ

4.0彼らに安息を、赦しを

2018年5月28日
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悲しい

知的

難しい

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近大

3.0不完全燃焼

2018年5月28日
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凛子