ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ

劇場公開日:

ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ

解説

パキスタン出身の男性コメディアンとアメリカ人女性のカップルが、結婚に向けて文化の違いによる数々の障壁を乗り越えていくさまを、実話をもとに描いたコメディドラマ。人気テレビシリーズ「シリコンバレー」にレギュラー出演する俳優クメイル・ナンジアニと、ナンジアニの妻である脚本家のエミリー・V・ゴードンが、自分たちの体験をもとに脚本を共同執筆。ナンジアニが自ら主演し、エミリー役は「ルビー・スパークス」のゾーイ・カザンが務めた。製作にジャド・アパトー、監督に「ドリスの恋愛妄想適齢期」のマイケル・ショウォルター。パキスタン出身でシカゴに暮らすクメイルは、アメリカ人の大学院生エミリーと付き合っていたが、同郷の花嫁しか認めない厳格な母親に従い見合いをしていたことがバレて破局。ところが数日後、エミリーは原因不明の病で昏睡状態に陥ってしまう。エミリーの両親は、娘を傷つけられたことでクメイルに腹を立てていたが、ある出来事をきっかけに心を通わせ始め、クメイルもエミリーが自分にとって大切な存在であることに改めて気づいていく。

2017年製作/120分/G/アメリカ
原題または英題:The Big Sick
配給:ギャガ
劇場公開日:2018年2月23日

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映画レビュー

4.0本人の主演・脚本で難しい題材をサラリと綴る。

2018年2月28日
PCから投稿

笑える

知的

幸せ

ジャド・アパトーが描いたスタンダップコメディの世界となるとセス・ローゲンとアダム・サンドラーが共演した『ファニー・ピープル』(邦題:最高の人生の終り方)を思い出す。あれはロサンゼルスが舞台で、こちらはシカゴだが、若者たちが互いに皮肉を飛ばし合いながら、面白バトルを繰り広げながら切磋琢磨していくコミュニティの姿は共通している。

ただしこちらは実話がベースで、また別のアングルも加わってくる。人種間、文化間のギャップや偏見、男女の恋愛、家族との複雑な関係性、そして突然やってくる難病と、どれか一つをとっても一本の映画になるモチーフだ。

ところが、それらのすべてを扱いながら、すべてを軽やかに、常温の中でさばいていく演出と演技が素晴らしい。主演や脚本を実話の当事者が務めるという、言わば思い出再現ドラマなのだが、自意識の強さは感じない。このニュートラルでナチュラルな語り口はなかなか得難い魅力である。

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共感した! 2件)
村山章

4.5大病どころか、観る者に最高の笑顔と元気をもたらす最高の処方箋

2018年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

ジャド・アパトーが得意とする、スタンダップコメディの世界を舞台にした作品。とはいえ、今回のアパトーは監督ではなく制作側に回り、しっかりと若い才能をサポート。何よりもこんなに面白くて感動的な経験をした人が身近に見つかったなら、絶対に手放してはいけないし、アパトーのように「まずは脚本を書くんだ!」と奨励すべき。そう確信させるほど、この映画には宝石がたくさん詰まっている。

人間関係、愛情、家族、笑い、病気、人種、文化。これほど多種多様なテーマが入り乱れると空中分解してしまうリスクもあったはず。しかし本作には半実話という強度がある。当事者ならではの情熱がある。立ち止まった時には、現場にいる彼らの中に答えがある。この物語を伝えようとスタッフやキャストが一体となりスクラムを組んで突っ込んでいく様子が目に浮かんでくるようだ。大病どころか、観る者全てを元気にする、人生の処方箋のような映画の誕生である。

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共感した! 3件)
牛津厚信

5.0異なる文化圏の2つの家族。 両親は厳格なイスラム教徒だがクメイルは礼拝をすることは皆無。 両親が息子にはパキスタン人と結婚して欲しいという気持ちもわかる。

2024年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

動画配信で映画「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」を見た。

2017年製作/120分/G/アメリカ
原題または英題:The Big Sick
配給:ギャガ
劇場公開日:2018年2月23日

クメイル・ナンジアニ(クメイル・ナンジアニ)
ゾーイ・カザン(エミリー・ガードナー)
レイ・ロマノ(テリー・ガードナー)
ホリー・ハンター(ベス・ガードナー)
アヌパム・カー(アズマト・ナンジアニ)
クメイル・ナンジアニ脚本

パキスタン出身でシカゴに暮らすクメイルは、
アメリカ人の大学院生エミリーと付き合っていた。

クメイルは、パキスタン人の花嫁しか認めないな母親に従い
見合いをしていたことがバレてエミリーとは破局した。

数日後、エミリーは原因不明の病で昏睡状態になってしまった。

エミリーの両親は、娘を傷つけられたことでクメイルに腹を立てていた。

しかしエミリーの入院病棟で、
クメイルと彼女の両親は心を通わせ始める。

クメイルもエミリーが自分にとって大切な存在であることに改めて気づく。

異なる文化圏の2つの家族。

両親は厳格なイスラム教徒だがクメイルは礼拝をすることは皆無。

両親が息子にはパキスタン人と結婚して欲しいという気持ちもわかる。

原因不明の難病は映画の脚本としては反則技じゃないかと感じたが、
冒頭からラストまで観客をぐいぐいと引っ張る脚本が秀逸だと思った。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

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ドン・チャック

4.0自主上映作品的佳作

2023年3月19日
PCから投稿

AFI 2017ベストフィルムの一本です。
少数派米国市民の誇りと悩みを丁寧に描いているところが好感度大です。
主人公のお姉さん、She Saidのカッコイイ女性記者でした。
これより贔屓に。

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越後屋

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