女の一生
劇場公開日 2017年12月9日
解説
フランスの文豪ギイ・ド・モーパッサンが1883年に発表し、これまでにも何度も映画化されてきた「女の一生」を、新たに映画化。男爵家のひとり娘として生まれ、17歳まで修道院で教育を受けてきた清純な娘ジャンヌは、親の決めた子爵ジュリアンと結婚し、幸せな人生を送るはずだった。しかし、ある時、乳姉妹だった女中のロザリの妊娠が発覚。その相手は夫のジュリアンだった。それ以降、ジュリアンの度重なる浮気や母の死、溺愛する息子ポールの裏切りと、ジャンヌの人生には数々の困難が待ち受けていた。監督・脚本は「母の身終い」「ティエリー・トグルドーの憂鬱」のステファヌ・ブリュゼ。
2016年製作/119分/G/フランス
原題:Une vie
配給:ドマ、ミモザフィルムズ
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正直原作読んでないと、ついていくのはつらいだろう。映像はきれいだったが、この映画を作ることに今日的意義があるのかな?運命に翻弄される女の人生と言えば言えるが、結局この主人公って子ども産む以外は何もしてない(できない)。19世紀前半の貴族社会ってそんなモンかなとも思う。
2019年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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フランスの文豪モーパッサンが1833年に書いた長編小説が原作。
ノルマンディの自然にあふれた映像の中で、ヒロインが不幸と不運に見舞われていく姿は痛々しくも切なくて、重苦しい雨、風の音、厳しい冬の寒さやらが、不幸の連鎖を強調しているように思えました。ただ、内容的のわりにはドロドロした愛欲はさほど感じられず、ジャンヌは神に答えを求め、過去の回想にひたり、ひたすら不幸に「耐える」姿は、ある意味純粋すぎて危うい感じ。
日常の生活がしばらく映し出されたかと思うと、いきなり、場面が変わったり、回想シーンが挟まれたりで、それなりの想像力が要求されるかも。
原作は読んでいないのですが、フールヴィル伯爵が夫人の不貞に怒って、夫人とジュリアンを死に追いやってしまうところは、映画ではわずかのカットで知らされるのみ。原作はもっと衝撃的らしいです。結局、ジャンヌは伯爵に真実を告げる手紙を送ったのか、神父が真実を告げたのか。
当時、神父がこれだけ、人の人生に首を突っ込んでいたのかと思うとぞっとします。ジャンヌが「フールヴィル伯爵が苦しむので(夫と夫人の不貞を)伝えられない」と言っているのに、神父は「真実を嘘で隠すのは神の名誉を傷つけること」「黙っていることは同罪」などといって、ひたすら、伯爵に真実を伝えることをなかば強要していました。「真実なくして神の慈悲はない」などと言われると、当時はそれに従わざるを得なかったのかもしれませんが、人間の幅もない神父にそんなことを言われてもねえ……。
ハッピーエンドではないけれど、最後の赤ちゃんを抱くシーンが希望の光だったかも。自分は子供好きではないけれど、玉のような赤ちゃんの顔を見ると涙が出そうになりました。
また、過去に夫と不義を働いたとはいえ、乳姉妹のロザリの存在が心強かったです。息子が手紙で何度も無心し、その度にお金を送り続けるジャンヌに、冷静な態度で「困った時だけお金を送れと頼んでくるのはおかしい」と指摘して、ジャンヌを諭すところなどもロザリの強さと優しさを感じました。
(余談)
てっきり、邦画だと思って録画して見てみたら、なんとフランス映画だった……。(苦笑)
過去に何度も映画になっていて、日本でも何本か映画化されているので、間違えてしまったのかも。
邦画の『女の一生』(1967)、岩下志麻主演で「すごい」と某サイトのレビューで読んでしまったのですが、このフランス映画の美しさを壊してしまいそうなので(あくまでも想像)、しばらくは邦画は見ないでおこう。
2019年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
モーパッサンの有名な小説「女の一生」の何回目かの映画化。
夫の浮気、母の死、息子の家出、借金苦など次から次へと苦難に見舞われ・・・。
今、映画化しようと思った理由が知りたい。
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人生への期待が大きいと結局は
転がり落ちるだけになってしまうのだろうか。
でも、誰だって若さゆえ期待をする。
ただ、桁外れの期待は禁物なのだろう。
まぁ女性は産むのにも関わらず、長生きだし
これが男の一生にはならないのは解せる。
だけど男運が悪かったね、この女性は…
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