寝ても覚めてものレビュー・感想・評価
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え?何?この消化不良な終わり方
この映画って優柔不断な女が元彼にそっくりな今彼と付き合っていたけど、元々未練があった元彼が突然現れたので元彼のほうに付いていったけど、結局今彼のほうが良くて今彼のところに戻っただけの話じゃね?
最後の最後にすごい大どんでん返しがあるのかなと思って期待していたけど、そのまま終わってしまい、口(くち)ポカーン状態でした。
この映画は結局何を描きたかったのか、全く理解できませんでした。
優柔不断な女の不気味さを描きたかったってこと?
いずれにしてもこの結末は無いわな、って感じです。
わざとらしい関西弁にカタコトの女優
序盤から聞き慣れない関西弁にすでにアウトだった。
違和感すごい。関西弁ってこんなだっけ??みたいな。
言葉に慣れようとしてるうちにストーリーに、置いてかれた感はある。完全についていけなかった。
ストーリーについても、共感できるところがなく、
朝子のとんでも行動に失笑するしかなかった。
何度、ビンタされろ。と思ったことか。
麦のとこから帰ってきた朝子が許しを請うシーンにいたってはなんでこの子はずっとカタコトみたいな、単語だけの喋り方なんだろうとすらおもったし、全体的に褒めたいところがない。
あえて、褒めるところをあげるとすれば
唐田の顔がかわいいとこ、、かな、、、、、?
でもそれも後半は狂気でしかなく、理解の範疇にない
彼女に嫌悪すら感じた。(失笑まじりだけど)
これがこの映画のねらいなのだとしたら、★5だし、
キャスト、演出、原作、全てにおいて完璧だとおもう。
このふたりのこれからは泥沼でしかないだろうな。
ああ、これが観客のたどりつくべきゴールなのか
唐田えりかさん
私、東出さんも出演していた『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』が大好きなんです。
それで、主題歌のバックナンバーさんの『ハッピーエンド』も好きになるわけです。
それでそれで、そのPVに出演していた唐田えりかさんも応援したくなっちゃうんですよね。
そんなわけで、この映画は絶対に観ようと決めていて、思ったよりは公開規模が大きかったので無事に鑑賞する事ができました。
それでですね、そのPVでの唐田さんの印象は笑顔がかわいいなと。と、同時に他の表情が何か深みがないような・・・。
そして、この映画での序盤での彼女の印象もその時と同じ様なものでした。
なのですが、映画が進むに連れて、彼女のその表情が、何を考えてるかわからない、かと言って計算高く何かを隠してる感じもしない、どこか上の空の朝子になりきってる様に感じられ、徐々に引き込まれ、話にのめり込む事が出来ました。
唐田さん、はまり役だと思いました。
さて、終盤の朝子の一連の行動、女性でも共感されてない方も多いみたいですが、おっさんの私は正しかったんじゃないかと思いました。
(正しい、間違えてるって話じゃないかもしれませんが)
もし、あのままレストランに残ったら、今まで通りの幸せに包まれていたでしょう。
でも、亮平の向こう側にずっと麦を感じたままになってしまった気がします。
彼女の性格から、それは器用に消化できなかったのではないでしょうか。
そして、麦と一時を過ごした事によって、逆に麦の向こう側に亮平の優しさを感じられたのではないかと。
今までも優しさには気づいていたでしょう。
でも、あると分かっていても自分で改めて感じられた事で、ちゃんと歩き出せたのだと思います。
麦を越えた向こう側に、亮平の愛情を確かめられた朝子の最後の決断。それはもう、許してもらえるかどうかは重要じゃなく、遅くなっても進みべき正しい道が見えたのではないかと。
一方、亮平の方は普通に考えれば許せないでしょう。
でも、もしかすると、いつか行ってしまうかもと抱えていた不安を、それでも戻って来たという事実が上回る日が来るかもしれません。
最後、同じ物を見て違う感想を述べた二人。
でも、同じ物がしっかり見えていると思ったのは、私だけですかね?
人の愚かさ狡さを客観視するための映画
はっきり言って、あまり好きな話ではない。
でも表現として引っかかる所はある映画でした。
まず、この映画が好きになれなかったのは何故かと言えば、主人公の朝子に全く共感できなかったから。
ぼーっとしてるような、地味めな女の子だけど、一度決めたら頑固だし脇目も振らず、人の助言も聞かず、突っ走る人。あと、何考えてるのか全然わからないような人。
正直同性から見て全く魅力的に思えなかったけど、男の人はたぶん、こういう人好きなんだろうなあって思いました。実際二人の男の人に愛されるわけだし。
むしろ、亮平や麦でさえも、それぞれ全く違う男だけれど、人として全然魅力的に見えたような。
ここまでけなしてしまったので、気になったところを挙げます。
・朝子が好きだった写真家の方、あれ何だったのかなって気になりました。
捉えられていたごく日常の風景、もしかしたら朝子には手に入れられない憧れの姿だったのか。
「朝子」という名も、目が覚める/醒める朝という意味ならば深い。彼女が夢を喰らう「バク」によって、やがて目を覚ますことが必然であるとわかるわけですから。
そう考えると「亮平」って、割と普遍的な、何の変哲もない名のように思う。彼は朝子との関係において、絶対に物語の主人公となれない運命を背負っている、ということなのかな。
でも惚れたが最後なわけで。朝子はある意味ファムファタールなのかも。
・亮平と同棲するようになってから飼ってたねこ、「寝子」にしては全く寝てるシーンがなくて、むしろ動的な姿が多かったのは意図的なのか。
むしろ朝子の方が、冒頭の縁側のシーンで眠り始めてからほぼ「眠り」続けているような、そんな生き方を浮かび上がらせるためのねこちゃんだったのか。(とりあえず捨てられてなくてよかった…)
・白眉のシーン、実は渡辺大知くんと田中美佐子さんなんじゃなかろうか。
最後になって寝たきりになっていた男友達と、自分の過去の秘密をこっそりと、女同士だけにバラす友人の母。
朝子が「眠って」いた間の数年間、非情にもその年月は世界を確かに変えるには十分だったと、目線と僅かな口角の動きで仄めかす渡辺大知くん、あっぱれです…!
周りの友人役の伊藤沙莉さん、山下リオさん、瀬戸康史さん、みんな芸達者だし、それぞれの役の歩む人生の変化は静かにその年月の経過を示していて素晴らしかったけど、一番印象的だったのが大知くんの役でした。
お母さんの秘密は、人の歪さ、汚さ、狡さ、人生思い通りにいかなくても生きてていいんだ、と思わせてくれ、ラストシーンに繋がるキーポイントだったと思います。
それでも朝子がしたことは許されるべきではないと私は思うけれど、息子の前で話さなかったお母さん、「大事なものは大事にすればいい」とさらっと言えるお母さんは、重要な人物だと捉えました。
まさに「おとなは秘密を守る」
・劇中で、こんなにも震災について触れられるとは思わず驚きました。
徒歩帰宅の道中、垣間見える亮平の人柄に納得しつつ、もしかして亮平は麦と顔が似てることに加え、震災がなかったら朝子と決定的には結びつかなかったのかも?と思うと、何とも皮肉。
実際にも、震災が結んだ縁、或いは切れてしまった縁というのはいっぱいあるのでしょう。
(この辺りに関しては、『嘘を愛する女』『最高の離婚』でよく描かれているように思います。)
・ラストの川についての会話、好きでした。
家を買うときは「いい眺めだ」とか「ここの景色好き」だとか言っていたけど、いざ修羅場を経たら、「澱んだ色の汚い川」でしかない。
川が氾濫したら真っ先に沈みそうな危ない場所、その淵に立って生活していくことを選んでしまった、二人らしい場所に皮肉にも落ち着いていたわけだ。
そして、朝子はそれでもその景色を「綺麗」と言える。この解釈が難しいけれど、やっと目が覚めた彼女はしぶとく生きていけるんだろうな…と思わずにはいられなかった。
tofubeatsさんの主題歌「RIVER」が全てを物語っています。
良い映画だった!
実は冒頭の10分間は半分寝ていたのだが、いつの間にか引き込まれてしまった。
レビューは賛否両論あるみたいだけど、まあ人それぞれでしょう。私は描かれている対象よりも描き方に関心がある方で、この作品では次のような点が印象に残った。
結局何がテーマかというと、好きな男に去られた女が別の男に出会って愛し合い、しかし突然戻ってきた元の男に心が揺らぐということ(顔がそっくりなのは話を単純化しているだけ)。その揺らぎの描き方がなんとも言えない。
セリフが棒読みと感じるのは、意図的に淡々と進めることで逆に抒情性を高める効果を狙ったのではないか。劇中のチェーホフを演じるマヤはその反証として描かれている。この世界の片隅にを思い出したという人がいたが、私もそうだった。それはこの淡々とした抒情性が理由。
一番心に響いたのは、亮平と過ごした5年間の朝子の変化が明瞭かつさりげなく描かれていたこと。
生理的に共感出来ない恋愛観😓
初 濱口作品でしたが、淡々と始まり、市川準のような撮り方なのか?と観ていましたが… 全体的に一本調子。
特に主人公二人の演技、演出に共感が持てず。
悲劇のヒロイン的な顔をして、周囲に迷惑をかける確信犯的な朝子の生き方。そしてラストの一度ふった亮平の家の近くで、雨の中ずぶ濡れになりながら猫を探し、こんな可哀想な私を見て的な演出が理的にダメ。そこへ予定調和に亮平が現れちゃう…。
全体を通し朝子の描き方が〝おとなしいお人形の様な女の子なのにやる事が大胆〟的な監督のファンタジーを、女性目線にすり替えている印象を受けました。
こんな結末の男女の関係があっても良いとは思います。
ただそれには朝子の深い心の変化を観せてもらわなくては伝わって来ない。
朝子に共感が持てるか持てないかで大きく印象が違ってくる作品かと思いました。
主人公二人以外の演技はとても良かった。
男女の恋愛観の違いを考えさせられました。
キャッチコピーにもある"愛に逆らえない。"まさにそれに物語は集約されています。
現実にいたらぶっ飛ばされてもなにも文句言えないし、言わせない。と男性諸君からしたら思わざるを得ない、そんな展開なのですがこれも男女の恋愛観の違いなのかな、と。
その違いをパソコンのファイルになぞらって、
女は「上書き保存」で、
男は「名前を付けて保存」
などと言ったりしますが、この話を観て、女性の恋愛観は「上書き」がゆえ最初のベースは永遠に残り、必ず心の奥底の大切なところに残り続けるんだよなぁ、と思わされました。
そのあたりが「名前を付けて保存」で別管理(言い方はアレですが)している男性と違う部分なのかもしれませんね。
そう考えると、後半の衝動もまぁわからなくは…ないか…と納得できました。
愛は盲目。すべてを狂わせるってことですね。
作品としては全体の構成は魅せ方は上手いところに加え、脇役が光っていましたね。
脇役の面々がこの作品のよさを際立たせているといっても過言ではないでしょう。
「ハッピーアワー」に続き、安定した質の作品を生み出しているので、引き続きこの監督さんには注目していきたいと思います。
いろんな愛のかたち
分かるよ〜
朝子の気持ち。
若い時の憧れやら情熱やら色々と入り混じった、生々しい感覚。
大人になった今、またそれが現実の物になるのなら...
そりゃあ、我を忘れて突っ走ってしまうさ。
ただね、若気の至り的な、
あんなにフワフワした男は駄目だよ〜
若い内は良いけどさ、
将来、絶対幸せにはなれないでしょ!!
どんな過去でも、何も言わずに真っ直ぐ自分を見てくれて、いつでも抱きしめてくれる相手の方が、断然良いに決まってる。
頭では朝子も分かってたハズ。
きっと急に現れた過去の憧れ(麦)に酔ってしまった感じなんじゃないかな?
車中で目覚めて現実に戻った時、やっと間違いに気づいたんじゃないかな…
原作とか読んでないので、ただの個人的な感想ですが、久しぶりに少女漫画の世界感に入れてとても楽しかったです。
あんなイケメン2人に愛されるなんてめちゃくちゃ幸せでしょう笑
東出君の朝子を取られた時の顔!怖かったー
大阪の家に来た朝子を見た時の怒顔はちょい嘘くさかったのよね。
たぶん心の底では嬉しかったんじゃないのかな…妄想膨らんでしまう 笑
この前の「菊とギロチン」も良かったけど、
今回は性格の違う2役をやられてて、
とても素晴らしかったと思います。
超展開
面白いことは面白いのだが、他のレビュワーさんが「腐女子の妄想そのままのシナリオ」と言われていた通りの超展開でよくわからなかった。
朝子の感情の動きがよくわからないので、額面通り解釈すると「女とは、チャラい男が大好きな生き物である」ということにしかならないのだが、それでいいのだろうか?
男は過去の女をいつまでも引きずるけど、女って過去の男をいつまでも引きずるもんですかね?新しい恋が見つかったら、過去の男なんて生ゴミの日にでも出すみたいに綺麗さっぱり忘れてしまうもんかと思ってたけど。
役者は良かったのではないか。東出昌大はチャラ男と真面目男の演じ分けがよくできていたし、唐田えりかは完全に棒演技だけどそういう役だし、脇役については申し分なし。
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