寝ても覚めてものレビュー・感想・評価
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《感謝と愛情は別》 「何だ!待ってたんじゃん!」 ☆☆☆★★★(1...
《感謝と愛情は別》
「何だ!待ってたんじゃん!」
☆☆☆★★★(1回目)
☆☆☆☆(2回目)
本日9/13日に2回目の鑑賞。最後の方にレビューを補足しました。
原作は未読。簡単に。
《長い期間に渡って心を閉ざしていた3・11に今こそ決別を》
麦を追って見る事の出来る、人工物に閉ざされた世界は。あの当時の全てを無に帰す様な、寂寥感溢れる記憶を呼び覚ますだけだった。
対して、「汚ったね〜!」川なれど。今、目の前に拡がる川には。生きている充足感・躍動感に満ち溢れていた。
ラスト直前、逃げる亮平を追いかける朝子。
この時のロングショットで、同時に発生するのが。雨雲を追いかける太陽光が、まるで2人を追いかける如くの【希望の光】
この奇跡的なワンショットは忘れ難い。
以下、とりとめもなく。
終盤になり、唐突に現れる麦。
今や、薄気味の悪い人物を演じさせたなら。東出昌大の右に出る俳優は居ないんじゃなかろうか。
山下リオのポジションが、年々田畑智子に近付いて行ってる気が…(u_u)
伊藤沙莉のおばちゃんぽさはデビュー当時から終始一貫(・∀・)
是非ともキムラ緑子のラインを突き進んで欲しい…って。これ以前にも書き込んでたかも💧
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2回目の鑑賞
冒頭から恋の花火が打ち上がる。だがその花火から放たれた煙には、不穏な空気が淀んでいた。
終盤、一旦終わった恋の炎。それを再び動き出させたのは、スルッと逃げて行くボールだった。
これはシンメトリーに彩られたストーリー。
顔は同じでも、全く人格の違う男を好きになってしまった女性の物語。
出会いの始まりに感じた自然体。一方で、あり得ない出会いに対して。単純な怖さから逃げていた亮平との距離間。彼のその優しさに触れ、次第に惹かれて行くのを感じてしまい。思わず走って逃げてしまう。
この2つのエピソードが、同じ写真展でも有り。印象的に画面に映る、双子の女の子の写真。
思えば、この双子の写真こそが朝子の心の中を炙り出していたのかも知れない。
題名の『寝ても覚めても』には、2つの意味が込められているのだと思う。そしてそれは、この作品に登場する男女の関係からも…。
女は『寝ても覚めても』その男が《忘れられない》
男は全ての合点が言った時から、『寝ても覚めても』(その事実が)《頭から離れられない》
【麦】とゆう名前には当然、動物の【獏】が掛かっているのは明白なのだと思う。
伊藤沙莉は登場するなり、「パクっと食べるのは夢だけにしとき!」と言うし。麦と2人で逃避行する車中で、女は「今までしあわせな夢を見ていたのかも知れない」と言う。
だから女の名前は朝子なのだろうか?朝になり、夢から覚めた事で一旦冷静になって慎重に…。いやしかし、彼女は恋愛に対して、本能の赴くままに行動してしまう。
田中美佐子の過去の恋愛模様も。彼女が取った行動との対比だった。
映画を観ている間。まだまだ色々な関係性を、意識しながら観ていたのだけれど。何分にもメモを取ったりはしないので。忘れてしまった部分もアレコレ。自分の記憶の悪さに悲しくなって来る。
あ?そうそう!「感謝と愛情は別」とメールして来た春代
「何だ!待ってたんじゃん!」と言った麦。
そのたった一言に。一発で自分の心の中を抉られてしまった事で、彼女は突拍子も無い行動に出てしまう。
《寝ても覚めても》忘れられず。心の何処かで望んでいた麦との再会。
しかし…。
長年の夢が叶ったのに。その【悪い夢】を食べてくれる伏線が作品の中には有ったのだった。
彼女が勤めていた喫茶店の店名は…。
⁂ 1 ウミミラクル だったのだ!
今年を代表する作品。何度でも観ます!
⁂ 1 先日、未読だった原作本をペラペラっと覗いていたら。喫茶店の名前は ウニミラクルだった_| ̄|○
2018年9月2日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/スクリーン10
2018年9月13日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/スクリーン3
これが今風?
原作未読。主人公朝子と風貌そっくりの二人の青年(麦と亮平)の恋愛模様を描く。内向的で口数が少ない朝子は、周りの友人達から見ても「不思議ちゃん」みたいな人なのだと思う。だから彼女の何を考え、どう感じているのかを想像しながらこの作品を鑑賞していたのですが、後段の彼女の気持ちの揺れ戻しは一体どこから来たのか余りに唐突で訳が分からずじまい。朝子役のセリフが少なく棒立ちのような演技が多いのは作品の設定と理解するものの、それを補う演出上の工夫がもう少しあっても良かったように思いました。また私の生活圏である大阪市内が舞台の一つになっていて親近感が湧いたのですが、その一方で役者さん達の関西弁が、間違ってはいないのですが、普段の日常会話にしては少し誇張が効きすぎで不自然に感じた点も気になりました。
とても面白かった
あさこを中心とした登場人物を巡るドラマが、序盤に微かな予兆があるものの、唐突に見ているこちら側の世界にガチーンと接続するその衝撃。
彼女の取る行動の数々は全く身もふたもないものばかりだが、でもこうするしかないよねーと思わせる。話が進むにつれて本人の魅力が増して行くのが凄い。
東出君の演技も華があって良かった。
ヨーロピアンビスタの画にオッとなった。もっとあっても良いのに。
すごいシナリオ
傑作です。自分は「万引き家族」より断然こっち。
演技を担保するためにセリフをブラッシュアップしたという監督の言の通り、ともすれば通俗的な話を(未読ですが原作の力もあるのでしょうか)よくここまで研ぎ澄ましたと思います。ただの車中での会話や、お好み焼きパーティも皿洗いも画面の緊張感が凄まじく、油断も隙もあったものじゃない!
あと数作でカンヌくらいヒョイと取ると思います。文句なし。
女優陣が微妙
原作はどうかわからないけど、いまいちスッキリしない映画。展開はまあまあ引き込まれたけど、ラストは謎。なにが言いたいの?と思いました。東出くん、瀬戸くん、渡辺くんは良かったけど、それに見合わない女優陣の薄すぎる演技。あえてそうゆう演出にしてるのかわからないけど、映画にするならもうちょっと攻めた演技とか演出にして欲しかった。
共演者が支えている
信頼しているようにみえて実は儚さがつきまとう 過去の恋愛とかすれ違いとか、理解をしている顔をしていても、そう思い込もうとしても、簡単に揺らいでしまうようなこと、男性女性ともに持っているところなのでしょうか 原作がどう描かれているかみてみたいです 共演の伊藤沙莉さん、若いのに主役の近いところで存在感をみせてくれる役が続いていて、今後も楽しみです(9月1日 なんばパークスシネマにて鑑賞)
透明感溢れる彼女の純粋
一般的な見解は自己中の思い込みの激しい彼女の独りよがりな恋愛物語かもしれない。
でも何か許せる雰囲気が彼女が纏っている空気感から伝わってくる不思議な純愛ストーリー!好き嫌いの好みが分かれそうな危うさに魅力を感じさせる作品だと思いました。
激しく揺さぶられる傑作
「ハッピーアワー」の濱口竜介監督作となれば期待せずにはいられない。公開2日目に拝見した。
やっぱ揺さぶられます。中盤の幸せの光景に2度涙してからの信じられないような終盤戦。ジェットコースターにでも乗っかっちまったようで、ふらふらになりながら観た。私なんぞはとても受け止められそうにないアップダウン。これは凄いわ〜
今年の邦画のベストの一本だろう。
恋愛映画はこうでなくちゃ
こんな我を失う程の恋愛がしてみたいですね。唐田えりかはもっと大根役者なイメージがあったが、役に嵌ったからだろう、ミステリアスで身勝手で嫌悪感すら覚えるけど最終的には放っておけない魔性の女性を良く演じていた。(冷静に考えれば酷い女性なのだが、こういう女性に自分も含め男は弱い。)
東出昌大は無論だが、演技派の伊藤沙莉や渡辺大知に加え、素敵な女優さんになった山下リオが脇役で良い味を出していて、実に良い映画だった。
恋愛に対する膿を出してくれる作品
予告を見た時には泣ける映画なのかと思っていました。実際に観てみると、朝子と自分を重ね、その心情の移り変わりや良平への最終的な想いに、恋愛に対する教えや導きを感じました。
本当に愛する人は誰なのか。忘れられない人がいて恋愛が不器用になってしまっている人にはぜひ観ていただきたい作品です。
ハッピーエンドやバッドエンドと一口に語れる映画ではありません。各々の経験、考え方、感じ方でその幕引きは良くも悪くも映るでしょう。ですが、確かなことは、この映画は他の恋愛ものよりも純粋で爽やかでかつ重く軽んじてはいけないものだと言うことです。
うーん。
押しとどめた思い、乗り越えたと思っていた過去。新たに獲得した日常。
そんな大切な日常をいとも簡単に踏み越えてしまうこと。
「ハッピーアワー」もそんなお話だった気がする。
ただ、「ハッピーアワー」の方が正直、断然面白かった…。この作品もよいのだが。
女優さんがあちらの方が断然キラキラとギラギラとしていた気がする。
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