祈りの幕が下りる時のレビュー・感想・評価
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まったく共感できない。 自分勝手でサイコパスな親子。 駄目だこりゃ。
いろいろ、無理やりなストーリーだが、娘に自分を殺させる犯罪をさせる親。
駄目だこりゃ。
阿部寛さん、松島奈々子さんのツートップは勿論、他の俳優さん方が素晴らしい
ただし、落語の人とその上司を除く。
安定の阿部さん、鬼気迫る演技を見せる松島さん。
良い父親の小日向さん、腹に全てを抱えて往生する山崎さん、
そして女の子の子役二人。(特にも青年期の演技は現在の役柄の若かりし頃を再現すらしている)
端的に言えば、ほぼ全ての俳優陣が素晴らしい。
本作は殺人方法のトリックというよりは、殺人にまつわるミステリー。
最後に特段どんでん返しがあるわけでもなく、試聴しながらなんとなくあー多分こうなんだろうなーとわかる感じです。
下手な役者のヒューマンドラマなど見られたものじゃないでしょうが、本作にはその心配はありません。
演技力だけでぐいぐいひっぱられます。
それだけに、捜査一課?のシーンは辟易するというか、興醒めしてしまいます。
本作の方針として、おそらくエンターテイメントに振っていると思うのでそういった観点からのコメディリリーフ的な役回りなのか、それとも他の俳優を引き立てるためなのかとも思いますが、それにしても無駄に叫んだり、不適にニヤリ・・いや擬音で言えばニチャアと笑うシーンなどほんと勿体無い。
それらを廃してもうちょっと重厚な演出であれば、歴史に残る名作になり得たのではないかとすら思います。
東野圭吾の中でもいちばん好きな加賀恭一郎シリーズ。やっぱりこのシリ...
東野圭吾の中でもいちばん好きな加賀恭一郎シリーズ。やっぱりこのシリーズがいちばんいいなと改めて思う。
春風亭昇太だけがちょっと…それまでの空気が遮られるような感じがして残念だったけど。
親子の絆を見る悲しく切ないストーリー。涙なしでは観られませんでした。
恭一郎の気持ちにも一区切り終える作品。最後の晴れたような表情は良かったです。
【”親とは子のためになら、存在を消せる。嘘は真実の陰”。心に沁み入るミステリー映画。”新参者”シリーズのテーマ”人は何故、哀しき嘘を付くのか”を見事に描いたシリーズの掉尾を飾る作品である。】
ー 昨晩、「麒麟の翼」を鑑賞し、作品レベルの高さに驚いた。
で、本日、今作を鑑賞。
非常に心に沁みるとともに、読んでいた”新参者”シリーズを見事に映像化したモノだと思った作品である。-
◆感想
・本を読んだ時には、やや分かりにくかった多くの人物(変名多数あり)の相関性が、捜査本部の黒板で示される事で、非常に分かり易くなっている。
ー この手法は、多くの映画で踏襲されている、-
・このシリーズの主人公、加賀恭一郎の(阿部寛)の複雑な家庭環境が本作で明らかにされるシーンの描き方も、巧い。
ー そして、彼が同じ刑事であった父親(山崎務)との前作で描かれた確執の理由も明らかになり、彼と哀しき過去を克服し、人形町の老舗劇場・明治座で”曽根崎心中”を上映する程の演出家となった浅居博美(松島奈々子)との関係性が分かるシーンの演出も良い。
因みに、”曽根崎心中”を演出するという点も、陰ながら効いている。-
<ミステリーとしての謎解きと、様々な事件関係者の哀しき嘘や過去、そして心の謎が炙りだされていく後半のヒューマンドラマとしての展開は、見事である。
加賀恭一郎の母親(伊藤蘭)も、彼が幼きときに疾走し、浅居博美のアル中の母親(キムラ緑子)も博美が幼きときに、父(小日向文世)を置いて、出奔している。
この二人の関係性も、作品構成上上手く描かれている作品である。>
■映像化された作品を観て思った事。
・音尾琢真は、矢張り良い俳優である。
善人でも、悪人でもどんな役でも熟す。
この俳優が出演している作品は、ほぼ外れがない。
・浅居博美の若き日を演じた、桜田ひより、飯豊まりえさんも良かったなあ・・。
切な過ぎる本格派ヒューマン・ミステリー
本作は、新参者シリーズ最終作であり、邦画の良さが詰め込まれた、重厚で濃密なヒューマン・ミステリーである。只の謎解きミステリーで終わらず、事件関係者の人間性にフォーカスした切な過ぎる人間ドラマになっている。
東京葛飾区で発生した女性殺人事件。松宮(溝畑順平)を始めとする捜査一課の刑事たち、日本橋署の加賀恭一郎(阿部寛)が捜査を進めるが、真相究明は難航を極める。それでもなお、二人の刑事、加賀と松宮は気の遠くなるような膨大な捜査資料の中から、粘り強く、執念の捜査で手がかりを探し出し、真相に迫っていくが、そこには想像を超える真実が待ち受けていた・・・。
前半は、昭和の匂い溢れる息詰まる古典的なミステリーになっている。試行錯誤しながら、日本全国を駆け巡り、難解な事件の核心に迫っていく刑事たちの泥臭い執念の捜査がテンポ良く描かれていく。推理力冴え渡る加賀と、若々しく敢然と真相に挑んでいく松宮のバランスが良い。日本各地の景観が美しく、殺伐とした雰囲気を和ませてくれる。前半は、見応えある本格派のミステリーに仕上がっている。
後半は、一変して、事件関係者の過去、人間性にフォーカスした濃厚な人間ドラマになっている。人間ドラマなのでストーリー展開が遅くなるは否めない。分かり易いストーリー展開だが、説明過多であり、もう少し観客の想像力に委ねても良いのではと感じた。その分、後半は、豪華俳優陣の名演技を堪能できる。主役の阿部寛は、らしい演技で作品の雰囲気を作っている。何と言っても、女性演出家・浅居博美役の松嶋菜々子の演技が出色である。表情の変化だけで心の動きを表現している。特に目の表情が素晴らしい。ラストで魅せる怒りの演技の眼力には圧倒される。定評のある、反論を寄せ付けない自信に満ちた迫力ある台詞、スキのない佇まいに更に磨きがかかっている。今回の役柄は彼女のために用意された役柄だと思える程ピッタリはまっている。
本作は、日本各地の美景、哀切感あるBGM、刑事たちの執念、情緒的な人間ドラマからなる、新参者シリーズのラストを飾るのに相応しい邦画らしいヒューマン・ミステリーである。
深い。
小日向さんと桜田ひよりがめちゃくちゃ良い。飯豊さんがちょっとなぁ。
伏線回収というか、出てくる人の感情に納得させられる。後半すごく良い。めっちゃ泣く。
難しくて止めながらみた。
ストーリー 98点
配役 95点
音楽・映像 90点
全体 95点
歳を重ねていると、より琴線に触れる作品と思いました。
原作関連作未読。予備知識一切無しでした。
関連作を知っている方がキャラクターの理解が深まったと思いますが、観ていなくても特に問題は無かったかなと
観終わった後、ここまで心に響く、刺さる映画はあまり記憶にありません。
作品自体が軽くなってしまうので、泣けたとか言いたくないんですが
ただ心が揺さぶられました。
子の立場、親の立場の両視点が存在するので
人生経験を重ねているとか、子供がいる方が感情移入しやすい、のかも。
10代の私が見てたら果たして、同じように感じていたかはわかりません。
音楽、演出も良かったけど、何より素晴らしいのは俳優女優陣でしょうか。
阿部寛さん、3枚目の役が好きだったんですが、この映画観た後だとそうは言えないですね。
松嶋菜々子さん、ちょーきれいなのに加えて、要所で見せる表情。いいですよね。
本当にみなさん素晴らしいんですが、小日向文世さんが私の中ではMVPです。思い出しただけでもぐっときます。
映画自体は先述したように序盤ややこしいです。人間関係の把握に多少時間がかかる。
今何を調べてるの?と自分の中で整理しながら見ていました。
恐らく原作はもう少し捜査やトリックも焦点あてていたのだろうと思います。
映画化にあたり、そういった面は出来る限り削っているように見受けられました。
これは後半に監督が見せたかったであろうドラマを考えると得策だったと個人的には思います。
推理物、という観点では強い作品ではありません。
ですが原作はそのあたりも描写されているのだろう、と想像できます。
素晴らしい映画に巡り合えました。
この作品を作り上げて下さった皆様、ありがとうございます。
隠れて生きる人生は…
あまりこの様な映画は観ませんが観てみたら
う~んジメジメしたところが得意ではないです
悪くはないのですが皆コジつけみたいに感じてしまいまた説明ばかりで疲れました
もう少し軽い感じに作られたら良かったと思います
最後まで救いなく終わった感じでエンドロールに杏ちゃんと香川さんが出てきて心が少し明るくなったかな
殺された方にも人生あるんだぜ
日本橋を飛び出して、加賀恭一郎の母親ともリンクした事件で、今までとは毛色が違う。
どちらかと言えば、浅居親子メインの物語。
嘘を突き通す為に殺す選択しか無いって人生はまさに地獄かも知れんけど、殺された方にも人生あるんだぜ。
娘の人生を想う父親の気持ちも痛い程分かるけど、
親子共々、罪を償い生きていく幕引きもあったのでは?と思ってしまう。
焼死も辛いけど、絞殺死も辛そう。
過去の殺人は立証しようも無いし、未成年だったこともあり、博子の罪は父親殺しって事?
これまで、真相究明する事で事件関係者の心のデトックスをしてきた加賀恭一郎は、今回はついに自分のデトックスを完了。
そしてついに日本橋署を去る事に。
演者の事情諸々あるのでしょうけど、せっかくならTVシリーズ全員出して欲しかったな。
特に鯛焼き屋の女の子の成長は見たかったな。
知らんけど。
ずっと説明されてる感じ
とにかく複雑な事件と親子の話をずっと聞かされてる感じ。
映画だというのに映像の意味ない。
何を言いたいのかも分からないし親子愛なんて見飽きてます、話に深さ無し。
この映画の親子愛(?)で泣ける人、純粋すぎわろた。
割り箸で殺害したのは笑いました。
劇的な展開もなく、ずーっと暗い。溝端淳平なんだったのか笑
東野圭吾という人の
狂気。
これは原作がいいんです。そして演者さんが良かった。特にあの子役の女の子は素晴らしい、一瞬呼吸を止めるほどの切なさだった。
読書家には結構辛辣に言われてる作家さんですが、本当に悲しい話を書かせると心えぐるんだよね。。。そしてあの作品の分量からして超人的な作家だと思う。あ、作家さんの感想書いてどーする、、、。
映像は絵画の使い方や色の使い方が安っぽくも見えるところもあるんだけど、概ね結構功を奏してたようにおもいます。
ミステリー映画の名作
原作は読んだことがないが、この映画の内容からして相当に秀でた作品なのだろう。脚本・演出もよく練られていたし、演技では巧みに自分の表情を変化させていく松嶋菜々子が特に素晴らしかった。松嶋が登場する地点で大方の人は松嶋が事件のキーパーソンだと予想しただろうが、そこからの伏線の回収が想像以上で引き込まれた。「父親の娘への想い」と「息子の母親への想い」のダブルパンチでお父さん世代かつ介護世代の私には重く響いた。展開がわかっていても何度も見返したくなる作品
素晴らしい日本映画を観させていただいた。また今日からいろいろと頑張れそう。
人気シリーズだけある
面白かった。飽きずに見られました。
阿部さんの抑えた演技が良い。音尾さんも少しだけ出ていたけど印象に残りました。あの目の嫌らしさとか。
浅居博子の父親は良い人に描かれていたけど、バレそうになると次々殺しちゃってサイコだと思う。危機に陥ったとき間違った選択を繰り返してきたことで、結局最後は娘を守れなかったという解釈もできるが。
暗い
事件に絡む人間関係がややこしい、ややこしい。
ちょっと目を離したらわからなくなった。
途中からは親子の滅茶苦茶な犯罪の連打。
泣きましたと書いてる人もいるが私は全く感情移入できなかった。
まずは借金取から逃げる、子供が正当防衛で済むかもしれないのに死体遺棄しちゃう、他人に成り済ます、気づき始めた人々を殺していく。娘もいくら父思いでも殺す事はなかろう。
とにかく、一瞬たりともまともな考えにて正しい判断ができない親子に呆れるばかり。
綺麗事のようになっているけど、ほんとにドラマでももうちょい何とかならないものか?
救いようがない。
役者がみんないい
特に14歳の博美ちゃんが素晴らしい。
新参者のドラマは面白くて見てたのは覚えているけど、どんな話が有ったかと言われるとあまり覚えていない。
それでもこの映画を見るのになんの問題もなかった。
親子の愛情とか、人との繋がりとかじんわり来るけど、泣けはしなかった。
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