祈りの幕が下りる時のレビュー・感想・評価
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重く悲しい親子の愛の物語。
父・娘、母・息子の寄り添えぬ愛がとても切ない。松嶋菜々子さんのもの静かな演技が鋭く光る👍 目で語れる女優さん。赤い壁の部屋で恭一郎と博美の2人が対峙する緊迫シーンはカメラカット含めExcellent !!!
今の世にリアリティのある不幸な生い立ち
昭和にはこういう犯人の不幸な生い立ちに感情移入させるタイプの映画が良くあったが、今では同じ様なリアリティを出すのが難しくなっている。そんな中で感情移入出来るリアリティが出せているのは非常に素晴らしかった。
練られた設定と役者の達者な演技があってこそ。
これはすごい
原作は拝見してませんが名作です。
これを涙なしで観られる人はいないのでは...と思うほど、
役者さんの演技が刺さります。
私が映画を観たり本を読んだりするのは、日常を離れて自分とは違う世界、違う人生を疑似体験する為です。
エンドロールが流れ始めた時、涙を拭きながら溜息のように「すごい話だ...」という感嘆がこぼれました。
それは脚本・監督・役者さんの力が三位一体となり見事な世界を築き上げていたからで、そうでなければこうも軽々と視聴者を物語の中に引き込む力は生まれないでしょう。
私だけでなく、数え切れない人々が感動の溜息をついたかと思うと...
この作品の素晴らしい余韻に改めて納得します。
映画館で見なかったことを後悔
テレビドラマを見てなかったので先に映画を観ると不完全燃焼になるかな?と思い映画館での鑑賞を見送った事を激しく後悔するほどの名作で号泣させられました。
最近の東野映画は原作未読だと私的にあたりハズレがあるのですが、この映画は素晴らしかった。
原作もさぞかし泣かされるんでしょうね。
容疑者Xは原作を読んでから観たので映画の足りない部分を頭で補助しながら見れたのでより素晴らしかったですが、原作未読なのに、こんなに犯人の気持ちが伝わり泣かされるとは思いもよらずです。
伏線の回収、物語の展開、事件の真相、全てが見事で素晴らしい名作でした。
そういうことだったのか!
「加賀恭一郎」シリーズの最終話。
すっきりと終わっているけれど、加賀さんが好きすぎて続きがみたくなる。
途中で登場人物が交差して、え??どういうこと??となったけれど、終盤ですっきりと種明かしをしてくれるのが良いところ。
蒸発したお母さんが作った借金で苦しんできた父娘。
父娘の絆は深く、お父さんを助けようと足を踏み入れたところで恐ろしい目にあいそうになり、思わずその男を殺してしまうところから始まり。
娘を守るために、その現場の証拠隠蔽。自分は自殺したことにして、他人の名を使って生き続ける。
ただ、ただ、娘の幸せを願い守るためだけに。
娘と親子の関係に感づいた人は殺して秘密を守り続けてきた。
でも、もう逃げきれず疲れ果てた父は自殺を図る。
ホームレスハウスで焼け死のうと企てるが、「焼け死ぬという死に方だけは絶対に嫌だ」とぼやいていた父を見るに見かねて娘が父を絞殺する。
その後焼死体となって見つかることで、事件は迷宮入りかと思いきや…
加賀さんの手により、全部が繋がり、しかも自分の母親までも関係していた。
娘(松嶋菜々子)は加賀さんに幕を下ろして欲しかったのだ。逃げ切ろうなんて思ってなかったんだろうな。
父娘の愛が故の連続殺人事件。
酷いことだけれど、なんだか観ているこちらも最後にホッとさせられてしまう…そんな作品。
他のシリーズも見たくなった!
見終わってから新参者シリーズということがわかり、他の作品も見てみたくなった!
阿部寛演じる捜査官はやはり味があり、溝端淳平との組み合わせも、お互いを引き立てていた。内容は東野圭吾原作という折り紙つきの内容。邦画サスペンスはひねり過ぎて難しすぎる内容や、古さがでてしまうことがあるが、程よい謎の深さがよかった。
東野圭吾の映画です。
主人公加賀の家族、浅井の親子関係が事件によって深く複雑に絡みあっていきます。事件の推理にも引き込まれますが、親を子を子が親を思う愛情の深さに痛みを覚えました。
なぜこんなにも不幸な偶然が続くのか、そして加賀が刑事という偶然。
いろんな偶然が幾重も重なり、終わりを迎える作品だなと思いました。
個人的には決していいシーンではありませんが、松島奈々子が母親に会うシーンが印象的です。
親は子供のためなら自分の存在を消せるようです
前半は少し退屈に感じたが、後半は原作を見事に再現できていて面白かった。博美役は大人も子供の時もどちらも凄い良かった。親子の愛を感じることが出来たが、切なすぎる内容だった。
人生はたまらんものだ。愛は知らない方がいい。
今日は息子の卒業式で焼鳥を食べながらこの映画を。
焦げた人間の映像はキツい。ビールで飲み通す。
後半は涙10回。我慢は無理。
逆らえない、逃げられない、どうしようもない偶然で人は不幸のどん底に落ちる。悔やんでも恨んでもどうしようもない。
邪魔なのは"愛"だ。邪魔でもあるし、心の武器でもある。これさえ自在に操れさえすれば、人生はスムーズに、不幸に見舞われずに済む。でも、"愛"はとてつもなく厄介だ。拭っても、振り払ってもまとわりつく。
東野圭吾はいつもどうしてこんな、拭えず振り払えない"愛"ばかりを描くんだろう。素晴らしくもあり、最悪の罪の源でもある"愛"を。
この"愛"のためなら、罪も罰も、いかほどでもないのかも知れない。一片の後悔さえないのかも知れない。
"愛"は、底知れない、広さの行方が知れない。"愛"なんか知らない方がいい。浅はかな自分のままでいい。でも、こんな娘がいたら狂うだろう。なんでもしてやるだろう。血縁は人という生き物の存在意義。生物のDNAは理性を吹っ飛ばす。拭えない。振り払えない。親子の縁だけはどうしようもない。
写実、演出、申し分ないです。特に最後の手紙を手にした時と演者達が一斉に頭を下げたシーンの被った映像。
たまんない。いちいち、たまんないよぉ。
未だに思い出すだけで考えさせられる
観た後もしばらくぽかーんと上の空…
公開当初に映画館へ行ったけど、それから1年経った今もずっしりと記憶に残り、いい意味で具合が悪くなる作品(好きな映画だけど内容が重すぎてダメージが大きい)
父娘愛に号泣…
後半鼻水かんじゃってすみませんなほど涙…
ひよりちゃん…
私も子供がいるからか涙が止まらない
人はなぜ嘘をつくのか
一つの嘘から偽りの人生を歩むことになった
全ては娘のために。
娘もお父ちゃんの為にあんな事したくなかっただろうに。
悲しすぎて思い出すだけで心が痛い
大好きな加賀恭一郎シリーズの完結、最高傑作でした。
加賀との接点も交え東野圭吾らしい複雑かつ巧妙なストーリーで終わるにつれて面白くなる終始釘付け
まだまだ続いてほしかった、、
飛んだ前髪
能登の断崖絶壁で前髪が飛んでいきそうになるコッヒー。
物語の核となる人間関係が面白いミステリー。日本橋署の刑事・加賀恭一郎(阿部寛)の亡き実母を伊藤蘭が演じている。事件の重要な人物である浅居博美を演ずる松嶋菜々子の夫は反町隆史。伊藤蘭の夫は水谷豊、さらに学校の先生を及川光博が演じていることから、人間関係の複雑怪奇な線を解き明かすと同時にTVドラマの『相棒』にも絶妙に繋がっている。鑑賞中は、被害者女性、アパートの住人、舞台演出家の浅居、加賀の母・田島百合子、そして名前をコロコロ変えている百合子の恋人の関係を考えつつ、この裏の相棒関係をも線で結んでしまい、若干混乱してしまいました。
東野圭吾原作の新参者・加賀恭一郎シリーズの『麒麟の翼』に次ぐ劇場版2作目。東野圭吾作品としても“当たり”の作品だと思います。泣けるミステリーの最高傑作というコピーもあながち嘘ではなかったことに満足。その中でも親子の絆、「お父ちゃん!」の言葉に涙無くして観ることが出来ません。特に先日観た『咲-Saki-阿知賀編』でも主演を演じた、博美の14歳時代の桜田ひよりがとても良いのです。彼女はなぜか『相棒』にもゲスト出演しています。
日本橋をめぐる12の橋がカレンダーに書き込まれていたことに疑問を持つ捜査陣。捜査一課の松宮(溝端淳平)がその謎を解こうとしているときに、加賀がその橋をすらすら答えることで捜査が進展する。実母が関係していることが分かり、加賀も捜査陣に加わり、日本橋の写真調べを地道に続け、松宮たちも被害者の住む滋賀県を捜査する。浅居博美とその母親が事件に関連あるのじゃないかと疑われるが、父親は26年前に自殺しているため行き詰る。加賀の母親が恋人とデートする場所、そして博美が剣道大会で優勝した加賀に会いに来たという事実は??事件の謎は俺!俺なのか・・・
昔の松嶋菜々子は大根だと思っていましたが、『家政婦のミタ』辺りから見方が変わりました。俳優ってのはどんどん成長していくもんだな~と改めて思い知らされました。阿部寛は相変わらずだし、小日向文世は髪の毛が気になってしまったし、山崎努はメイクが大変だったろうな~と想像できる。そんな中、一番光ってたのは桜田ひより。泣かされました。
タイトルなし
劇場未観賞だったので、WOWOWの放送で観賞。
小日向さんに泣かされた。
加賀恭一郎の過去が事件に関わるかのような劇場予告編だったが、少しニュアンスは違った。
捜査過程で加賀が窮地に立つのかと勝手に想像してしまってたのだが。
テレビドラマ「新参者」から始まったこのシリーズは、阿部寛の加賀恭一郎が原作小説のイメージにぴったりでハマリ役だったが、本作で終了とのこと。
原作シリーズは加賀恭一郎が学生時代から始まるので、もっと早く阿部寛でドラマ化してくれていれば全作映像化できただろうに、残念。
本作の原作は未読だが、東野圭吾の人情サスペンスの泣かせ所を抑えた脚本なのだろうと思う。
画的にも、ロケーションやセットで劇場版らしいスケール感が出ていた。
ただ、結局事件の真相は加賀の推理によるもので、状況証拠によって犯人に自供させる『コロンボ方式』だから、台詞による説明が多くなる。
ハリウッドや韓国なら、原作になくてもアクション(バトルとかチェイスに限らない“動き”)を織り込んで映画的エンターテイメントに仕上げただろうから、その点でもう少し工夫が欲しかった。
「人は嘘をつく」はシリーズ横串のテーマだ。
嘘をつかなければならなかった犯人の事情が凄まじい。
不幸から逃れようとしても不幸が重なる、それが摂理なのか。
結局この父娘は幸せにはなれなかった、悲しい物語。
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