アランフエスの麗しき日々
劇場公開日 2017年12月16日
解説
ビム・ベンダースと長年の友人ペーター・ハントケの「ベルリン・天使の詩」以来5作目となるコラボレーション作品。ハントケの原作戯曲をベンダース初となる全編フランス語による会話劇として映画化。パリのシルエットが見える小高い丘の一軒家。涼しい風が木々を揺らすある夏の午後に、テラスでテーブルをはさんで語らう男と女。性的体験、子ども時代、夏の本質、そして男と女の違いなど……2人の対話は、時には激しい決闘のような言葉の応酬にも突入しながら、ふと訪れる長い静寂の時間を挟み、さまざまなテーマを縦断する。そして庭に向かって大きく開け放たれた扉の奥にある書斎には、タイプライターを前にした作家がひとり、庭を見つめながら座っていた。「ヒポクラテス」レダ・カテブと「愛のめぐりあい」ソフィー・セミンが語らう男女を、映画オリジナルのキャストである作家役をイェンス・ハルツが演じ、ミュージシャンのニック・ケイブがゲスト出演する。
2016年製作/97分/G/フランス・ドイツ・ポルトガル合作
原題:Les beaux jours d'Aranjuez
配給:オンリー・ハーツ
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2017年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
冒頭に映し出されるパリの街並みは、静止画かと思われるほど美しいが、その一方で若干の冷たさすら感じる。徐々にカメラは郊外へと移り、一軒の屋敷の庭先へ。タイプライターに向かって作家が紡ぎ出す「愛について」のあれこれの言葉を、目の前に立つ創造上の男女が演じていくという趣向。彼らは恋人?友人?それとも何かのカウンセリング?やがて二人は作家の創造という範疇を超えて、自発的に言葉を語り始める。
再現映像もなく、ただ言葉だけで延々と語られる会話は時に抽象的で、耐え難い。が、ヴィム・ヴェンダースは代表作『ベルリン・天使の詩』でもナレーションの詩を背景に、天使たちが彷徨い続ける絵をつむぎ出していたのを思い出す。本作もまた、その声の響き、詩や戯曲のような言葉たちが、俳優の表情、そして庭先の木々や陽光とともに穏やかに談笑し、跳躍しているかのよう。決して万人受けではないが、ヴェンダース好きには見逃せない実験作。
2021年12月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
冗談のような構成w
自分でコラージュしたらステキになりそうなフィルム
ヴィムヴェンダースが好きでも真面目に付き合うには忍耐がいるわぁw
現代音楽やフリージャズ、モダンアートに感動するにはパッと見じゃ感動出来ないのと同じで
我慢して我慢して絶頂に到達する感じw
ほの青く光るジュークボックスと
オオミズアオのような色したお水とポット
そして夏のリンゴ
ジュークボックスの歌と
ピアノの前のシンガー
あたしも詩を詠むよ??いいの??www
2021年4月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
初夏を感じられるフィルムは良かったのですが、会話が高尚すぎて、ついていけなかったです。そもそも、日本で愛や性愛について会話することはほぼないからなあ。10代からフランス映画で勉強してますが、心がついていかない笑
2、3回見て概ねセリフの流れを理解してから画面に集中するのがよろしいかと。
フランス語がわからない自分がうらめしかった。
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