アランフエスの麗しき日々のレビュー・感想・評価

アランフエスの麗しき日々

劇場公開日 2017年12月16日
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万人受けはしないが、ヴェンダース好きには見逃せない実験作

冒頭に映し出されるパリの街並みは、静止画かと思われるほど美しいが、その一方で若干の冷たさすら感じる。徐々にカメラは郊外へと移り、一軒の屋敷の庭先へ。タイプライターに向かって作家が紡ぎ出す「愛について」のあれこれの言葉を、目の前に立つ創造上の男女が演じていくという趣向。彼らは恋人?友人?それとも何かのカウンセリング?やがて二人は作家の創造という範疇を超えて、自発的に言葉を語り始める。

再現映像もなく、ただ言葉だけで延々と語られる会話は時に抽象的で、耐え難い。が、ヴィム・ヴェンダースは代表作『ベルリン・天使の詩』でもナレーションの詩を背景に、天使たちが彷徨い続ける絵をつむぎ出していたのを思い出す。本作もまた、その声の響き、詩や戯曲のような言葉たちが、俳優の表情、そして庭先の木々や陽光とともに穏やかに談笑し、跳躍しているかのよう。決して万人受けではないが、ヴェンダース好きには見逃せない実験作。

ぐうたら
ぐうたらさん / 2017年12月31日 / PCから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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ジュークボックスがある書斎。

 文学的な実験作。それでもちゃんとしたペーター・ハントケという原作戯曲があるとのこと。男と女の会話劇には他人にとってはどうでもいいような内容が淡々と語られ、夏の午後の優しい風が効果音となって心地よい。

 最初は性的体験についてしつこく聞く男。この男は恥ずかしい話をして女をその気にさせるつもりなのか?などと思わせるが、次第にどうでもいいような話題に変化する。ある穏やかな一日の貴重な会話だったのだろうけど、作家にとっては男女に語らせるという単なる自己満足にすぎない。作家のつぶやきはドイツ語だったと思ったが、全編フランス語で語られる雰囲気はとても良かった。もしかして日本語で吹替えがあれば、心地よく没頭できたのかも・・・

kossykossy
kossykossyさん / 2018年12月5日 / PCから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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難しい…

現代の喧騒から解放される夏の日々が、楽園に思えました。

ヘチマ
ヘチマさん / 2018年3月1日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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面白さや楽しさは皆無

ゆったりとした映像と会話がほとんどを占める作品なので、はっきり言って退屈。受け身の姿勢だと、映画という名の拷問を受けているかのよう、言い過ぎかもしれないけれど…とにかく忍耐は要するわけで、それに耐え、積極的に何かを捉えようとすれば、想像のただ中に入り込むことができるかもしれない。自分も少しだけその一端を見たけれど、まぁ何せ未熟なもので…
自由な発想、思いつきそうで斬新な設定、物凄い創造性と可能性を感じる作品だと思ったけれど、おおもとの題材があまりにつまらない、自分自身まったく興味がない事柄ばかりだった。
良くも悪くも“巨匠”らしい映画だった。

SH
SHさん / 2018年1月26日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  知的 寝られる
  • 鑑賞方法:映画館
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あれ?

この監督、画が綺麗なのね。前作の《誰のせいでもない》は「おー」と思って、しばらく他の映画の画が綺麗じゃなくて気になったくらい。

それで、そこを期待して観にいったんだけど、なんか今一つだった気がする。どうなのかな?

オープニングがほぼ静止で街を撮って、少しずつアングル変えてくんだけど、その画がもう今一つだった気がすんだよね。

山の中で語り合うところの画は綺麗。いろんな色も「狙ってんなあ」って感じだった。

ストーリーはね。監督が「100%思いのままに撮った」って言ってる映画だから、僕には解んないの。

Scott
Scottさん / 2018年1月1日 / PCから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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創作や想像力の在り方について ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

今日の2本目は巨匠 ヴィム・ヴェンダース による『アランフエスの麗しき日々』。朗読調の男女の会話を主として織りなされる会話劇。

タイプライターに向かって創作をする作家(この作品世界の中ではメタな存在)は、目の前の窓の外に広がる、ラベンダーやバラが花盛りの庭のテーブルの左右に座る男女を夢想し、性愛や官能について語らせる。

学生の頃の自分だったら、背伸びしてこういう映画をおしゃれで好きになってたと思うけど、男女の語る内容は詩的に過ぎて、するすると空疎に頭から抜けていってしまう。映画という映像メディアを用いながら、まるであえてその視覚を用いずに表現しようとしているかのようだ。

この夢想の花園は作家の頭の中に広がっている。しかし、時折その外界に現実が姿を覗かせる。この庭は現代世界から隔絶されているかのようだが、双眼鏡で遠くを眺めると高層ビルが見えるし、飛行機の音も聞こえる。

結果的には、この映画では会話劇の会話が重要なわけではないのかもしれない。原作には登場しないという「作家」が今作の主人公のように登場するのは、この作品世界と現実世界とのギャップに苦しむ、懐古的な作家の姿を描き出したかったのかもしれない。

そう考えると、本作のテーマは、創作の在り方や想像力とは、ある様式がずっと続くわけではなく、常に移ろいゆくものだということのようにも思う。

2017年 通算51本目(目標まで2本)
感想:★★★☆☆

SungHo
SungHoさん / 2017年12月30日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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哲学的な会話が続く、、続く

日頃、自分がどれだけ非凡な会話をしているのかを思い知らされるヴェンダースの知的なセンス。

劇中での会話が単に下ネタを哲学的にしているだけでは!?と徐々に置いてけぼりを食らう展開に眉間のシワは消えずに苦悶の表情で最後まで鑑賞。

オープニングの"L・リード"はやはり良い曲だなと再認識させられるし"N・ケイヴ"の登場にも興奮しジュークボックスから流れる楽曲群にヴェンダースの音楽センスが光る。

全体的に何とも言えない穏やかな雰囲気に綺麗な景色とステキな庭園の中に緩やかな時間が経過し結末の無い男女の会話と一人の男がただ孤独に。

ヴェンダースを絶賛出来る作品とは言い難いが嫌いにはなれない気もするが二度は観ない筈!?

万年 東一
万年 東一さん / 2017年12月22日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  興奮 知的 難しい
  • 鑑賞方法:映画館
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