blank13のレビュー・感想・評価
全128件中、81~100件目を表示
斎藤工の「生きる」
斎藤工監督作と知らず観ました。 だらしなかった父親の過去の善行が、その葬式の参列者によって語られるという構成はまさに黒澤明の「生きる」そのものであった気がします。映画をこよなく愛する斎藤工がオマージュ、またはリメイクとして意識的に似せた作品だったのではないでしょうか? いかにも低予算の小品でやや不自然ながらも、参列者の中心に佐藤二郎演じるお調子を据える事で、寓話の様な世界作りと飽きの来ない演出が見事だったと思います。また、佐藤も喋りまくりの熱演で答えていました。 正直、今まで斎藤工の事は映画通を気取った気障な役者という認識しかありませんでしたが、監督としてもなかなかの実力者であると再確認させられました。
いいお葬式でした
本当にいい葬儀。 屋上での2人の距離が13年のブランクそのもの。こんな短い上映時間で13年が走馬灯のように駆け巡りブランクを埋めていく。 そして葬式…何回もいいますがいい葬儀でした(涙) 時折入るメトロノームのような一定の効果音が秀逸です。
「松岡茉優、いい」
22本目。 松岡茉優が出てるのを知らなかったので、開始5秒で出て来た時は、「当たりだ」と思いました。 実際、当たりの70分です。 斎藤工の初長編作品と言う事で、気になっていたんですが、行って正解でした。 出演者が豪華で、今の映画界を代表するような人が、何人も出ていて、演技を存分に堪能しました。
独特な雰囲気
個人的には作風もキャストの方々もとても好き。 齊藤工さんの「海外映画祭を視野に入れていた」 との意味も良くわかった。 短いので、確かに物足りなさもありますが、その反面集中して見れました。 エンドロールのキャストの方々が、どこに出ていたかわからない方も。。。 もう一度見て、確認して見よう。
色々惜しい
斎藤工くんが、お忙しい中、なんとか作ったというような印象。本当にこのレベルで撮りたかったの?もう少し掘り下げなくて良かったの?
主題もキャストも映像も音楽もめっちゃいいのに、編集が残念。前半は良いなぁ、と思ってたけど、やっぱり全体のバランスが悪い。親子のキャッチボールシーンやたら多いし、それだけで親子の絆を表現?もっとあるでしょう。掘り下げてよ。参列者の語りのシーン、二朗さん大好きな俳優さんなんだけど、彼に任せすぎ。いい奴だったよね〜、て言わせちゃだめでしょ。そこは客を信じて感じ取らせてください。笑かしたいの?くぅーちゃんとか出してきて。そこに遺族の表情差し込みとか要る?笑かすなら憚らず笑いたいし。「思わず泣き笑い」という展開なら良かったのに。中途半端。取り立て屋が手を合わせに来たのも、実際の話なんだったらもう少しドラマティックにしてあげて。逸話の寄せ集めを淡々と並べ立ててそれだけでホラ感動してよ、て言ってるみたいでお粗末です。神戸さんは良かったんだけどなあ。工くんて、あんなに下手だったっけ?出ない方が良かった。高橋一生さん、神野さんは、表情から所作からすべてすごく良かった。ポスタービジュアルもすごくいいのに…惜しいです。。今後の作品がもしあれば応援したいです。
ブランク?
一方ではブランクでも、他方はブランクではない…、つまり、ささやかな笑いや愛情に包まれている、そんな2つが合わさった時の、心の揺れや葛藤が良く出ていたと思う。抑制的な演出や演技、そして画面は決して退屈ではなく、かえって心の移り変わりを印象付け、引き込まれる感覚だった。ミーハーで大変恐縮だが、松岡茉優さんがキレイでびっくりした。
笑える。そして、泣ける。
期待せず観たが、想像以上。途中からガラリと雰囲気が変わり、不思議な感覚にとらわれる。葬儀の参列者たちが、各々故人を語るシーンでは、笑いを堪えるのが大変な箇所も。…と思ったら、泣ける話になっていたり、結構忙しかった。70分という短かさで物足りないのではという不安もあったが、逆にダラダラとし過ぎることなくまとまっていたので、良かった。
心にじわじわ。
全体的に台詞が少なく、画で訴えかける。 斎藤工さんの、映画が好きな気持ち、作品に込めた気持ちが出ていて、とても良かった。 細かいところが違うけど、自分の家と似ていて見終わった帰り道、無性に泣きたくなった。 ソフトが発売されたら、買って見直すかも。
自主制作映画
いい意味で自主制作映画のような映画でした。映画が好きな人が作った映画なんだろうなぁと。役者陣の演技もそうですが手のひらを返したかのようにいい感じに滑りまくる後半が特に見ものでした。 細かなメッセージも結構面白かったです。
白黒だから
ギャンブルまみれ借金まみれの親父が家を出て残された母親と息子が二人、13年後に余命僅かでみつかり胃がんで死んだ親父の告別式での話。 彼女の説得で数回お見舞いに行った次男とのやり取りを交えつつ、告別式で家族は知らないぐずぐずな人々が、親父の人の良さを語って行くストーリー。 どこまで実話かわからないけど、この作品よりもっともっと永いblankを持つ自分にはリアリティを感じられず。 ドラマとしての温かさとコントとしての告別式の様子はベタながら面白かった。
出演者が豪華
俳優陣が豪華。これだけ揃ったらつまらないはずがないってくらい集まってる。
それで脚本もいいのね。原作が良いからだと思うんだけど。
前半シリアスタッチで進んでって、タイトルが出て「ここでエンドロールかなるほど」と納得したんだけど、そうじゃなくて、ここから調子が変わんのね。佐藤二朗でてきて喜劇調にすんの。それで笑ってると良い話で締められて「うまいな」と思うね。
演出もけっこう良いなと思った。オープニングの蝉が燃える画とか映画っぽいし。ただちょっとうますぎる気がしたんだよね。逆にあざとくなっちゃうっていう。
死んだ後の人の価値
良かったのか、悪かったのか。よく分からないけど、見てよかったと言える。 隣の寺の立派な葬儀と、しみったれた公民館の葬儀と、比べても意味はないが、最後に良かったと言ってもらえれば幸せな生涯かもしれない。 2018年4本目。
短い割りによかった
70分と短いので内容が薄かったという意見も分からなくないですが、その時間内で過去、現在、13年の間の父のことがだいたい分かるし、私は音楽の使い方も含めてよかった。葬儀シーンは佐藤二郎さんにやられた。よくみんな笑わずに見てられたなあ。
役者たちの演技が素晴らしいからこそ・・・
リリーフランキー演じる父ちゃんは
金を借金しまくり、やくざのとりたてに
怯える 母ちゃんに2人の息子
あげくに父ちゃんは蒸発し
母ちゃんは仕事を3つ掛け持ちし
朝昼晩働きづくめ・・・
そして蒸発した父ちゃんが死んだ・・・
葬式にやってきた父ちゃんの知り合い
(葬式に来る人はほとんどいない・・・)
そこで彼らが父ちゃんについて語り始める
でも 私はどうもこの父ちゃんに共感できなかった
確かにいい人だった
しかし いい人であるがために
家族を大変つらい思いをさせてしまったのだ
そこがどうも納得がいかなかった
もう少し ああそうか
家族をひどい目に合わせてしまったが
こういうことをしたのだから
そうかそうかというところまで
私の心に届かなかった
これも原作ものだそうだが、本を読めば
少しは共感できるのだろうか
しかし その中で息子を演じる高橋一生の
子どもの頃の思い出が キラキラと
とても良き思い出があると言うことが
救われる
父を思う高橋一生良かったです
作品自体も時間も短いので、もっと尺があれば
もう少し深みのある作品になったのかな?
今書いて思いました
そう作品自体がもう少し深みがあったら
良かったのかな?
私の好きな斉藤工が監督だと言うことで
よく撮れていたと思います
これからも監督としても 役者としても
期待します
ただ お兄ちゃんのエピソードも欲しかったなと
思いましたが斉藤工がお兄ちゃんなので
監督も兼任なのでそれは 無理かなと思いました
高橋一生の子ども役の子 かわいかったです
お母さん役を演じた女優さんも良かったです
そうそう 出演した役者陣みな良かったです
それだけに もう少し何か心に響くものが欲しかったです
全128件中、81~100件目を表示