検察側の罪人のレビュー・感想・評価
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「終わりとは、新たな始まり」
最初に言っておこう。不条理をベースに映画全体が構成されているのかして、始めから終わりまで見終わったあとスッキリしない感が残る。例えて言うと「尿が出きっていない感じ」、「尿が残っている感じ」のような気持ち悪さを感じられる映画だ。気持ち悪さを感じられたならアタリだ。
さて、ラストシーンに何を見る?
天を仰ぎみて叫ぶ沖野。彼の叫びは何だったのだろか。断腸の思いが叫びの声となったのだろうか。はたまた、憤怒に震え叫びの声を上げたのだろうか。それとも一連の出来事を通じ―断腸の思い―憤怒―により共振・共鳴。それが、彼の心を揺らし、声を上げさせたのだろうか。
否、そうではないのかもしれない。
「……君が本当に救うべき人間を見つけて、力を注いでやってくれ。俺じゃない」最上の言葉で沖野は気づいた。人が人を裁くということ自体が罪である。己が罪人であることを自覚した瞬間ではなかったか。罪人沖野の誕生。と、みるならば彼のあの叫びは産声だったのではないだろうか。
「Waaa!」
以下参照:不条理演劇(ウィキペディアより一部抜粋)
不条理演劇では、登場人物の行動とその結果、時にはその存在そのものが、因果律から切り離されるか、曖昧なものとして扱われる。登場人物を取り巻く状況は最初から行き詰まっており、閉塞感が漂っている。彼らはそれに対しなんらかの変化を望むが、その合理的解決方法はなく、とりとめもない会話や不毛で無意味な行動の中に登場人物は埋もれていく。ストーリーは大抵ドラマを伴わずに進行し、非論理的な展開をみせる。そして世界に変化を起こそうという試みは徒労に終わり、状況の閉塞感はより色濃くなっていく。
映画館の明かりが点いたときの、この脱力感。
男性視点で制作された作品だな、というのが一番の感想です。
それはそれで悪いことではないのですが、予告が良かったので、期待が少し大き過ぎたのかもしれません。すっごく楽しみにしていた映画だっただけに、鑑賞後の「なにこれ」感は凄かった…。結局、最後は何が言いたかったのだろう。
そして内容も台詞もシーンもわかりずらい。いろいろ考えながら観てるときに、カメラワークがグルグルまわるので、少し酔いました。
一点、脇を固める俳優陣が良かったです。
粗筋をたどった映画
冒頭の講義シーンから引き込まれ、終始画面に釘付け。次どうなるの?という畳みかける展開に引っ張られ、見終わった直後は面白かったなぁという印象でした。
しかしこれはニノのいつもながらに優れた演技と、貫禄を見せるキムタクの演技に満足感を得ていた部分が大きく、見終わったあと冷静になって振り返ると、物語のすべてが唐突に始まり唐突にぶつ切りされる、すべてに中途半端に放り投げ、なんだか物語の粗筋を2時間かけて見させられて終わったという感じで、徐々に消化不良に陥ってきました。
ツッコミどころが多いというか、ツッコんでも抜け出せない状況で、誰にも共感できない。小説の着想はとても良いのだけれど、2時間の映画枠で描ききるのは相当無理があるのかなぁ。
監督の自己満足的な独特な描写の数々も気になりました。
原田眞人はキムタクにこそ自らの政治的思想を託したようだ
イマイチ
評価以上保証!
意外な展開が面白い
検察もやはり人間
衝撃が走った!!!
私が思っていたストーリーと違っていました。予告を見て感じたものとは違って、新たな感情が芽生えました。映画を観て、話は分かったけど何か心に残るものがあるな、という感じでした。現在で、もしこのようなことが起こっているのであれば、犯罪者は増えるばかりだと思いました。罪を犯した人を罰することはこれほど難しくて、もどかしいものなのかと思いました。タイトルの通り検察側の罪人でした。タイトルに納得しました。まさかの展開で衝撃を受けたまま終わってしまい今でも、心の震えが止まりません。そして、豪華な俳優陣で演技に引き込まれました。二宮和也の怒りの演技には鳥肌が立ちました。衝撃の作品でした。ぜひ、他の人にも観て欲しいです。
キムタクがタレント?アイドルから本物の俳優になるための映画第一弾
やはり、キムタク
大胆な味付けの成否は??
映画化『検察側の罪人』を観てきました。原作は読んでいますが、細部でかなり大胆な味付けがされています。
まず、原作ではごく平凡に描かれていた松倉役の酒向芳さんが実にエキセントリック。こんな役者さんがいたのか、と感心したしだい。
諏訪部(松重豊)がとても重要な役どころになっている。松倉の最期と深く関係している。ここらあたりは、一般の人の納得感を重視したせいでしょうね。
また、最上の大学時代の同級生で、政治家の秘書をしている丹野の自殺が大きな比重を持って描かれています。また、丹野の義父の政治家高島の政治的立ち位置も、原田監督らしいと思いました。
検察事務官、橘(吉高由里子)と沖野(二宮)との濡れ場もしっかり描かれています。付け加えた設定は、概ね成功していると思いますが、いかんせん、最後が中途半端(これは、原作でもそうなのだが)。最上(木村)の扱いが不透明なだけに、沖野の叫びが何を意味するのか不明で、釈然としないものが残る。
期待しすぎたので…
俳優さんの熱演はわかったし、単純にそこのみを見れば楽しめるのだとも思う。けれども、なんとも消化不良で、前評判で期待していた分、残念感が増してしまった。
ベテラン検察官として多くの人間の不幸を見てきたはずの最上が、自分の周りを不幸にし、優秀な後輩の人生をも巻き込み、現実に眼の前で起きている殺人事件の解決に目を瞑ってまで犯す罪(正義)。そこに向ける葛藤がなんで深く描かれないのか不可解。
細かいことはいろいろ感じたが、テーマに繋がる心理の描写が浅くて残念。社会派映画なら、尚のこと積み重ねていく事実にリアリティが必要だと思うのだが。そして、エリートの仮面をつけつつ罪に落ちていく最上の内面の狂気をもう少し見たかった。
あとひとつ言うと、舞台で言うところの大道具や装置が気になった。ボーリング場はもっと廃れた感じが欲しかったし、別荘はもっと埃っぽさが欲しかった。そういうところが私には残念だったが、演出意図があるのだろうか?全体に乱雑なところでさえ綺麗だった。
原作を未読なので読んでみようと思う。もしかしたら原作による縛りがあるのかもしれない。
ひどい映画だったな。
無駄なサイドストーリーがある割にはメインの話が説明不足かつ中途半端。
見終わってネタバレ見ないと、なんのこっちゃわからないところがたくさんあります。
それは間違いなく理解不足ではなく説明不足。わかりようがない。
終わりかたも、は??って感じ。
キムタクブランドで宣伝してるから仕方ないかもしれないけど、なに見てもキムタク役っての、そろそろ変えませんか?見た目ダサダサにするとか、しゃべり方キモくするとか。
ニノは迫力あって良かったです。
起承転結の起承しか無いくらいの薄さ
予告編が気になったので同僚と観に行きました。
全然解決してない尻切れとんぼ状態…。
それに意味不明なダンスとチャカポコ鳴ってる音楽。
結局何一つ解決せず終わった事件。
旧友の死も無くても良かったんじゃない?
吉高由里子も別に必要なく、ニノとキムタクだけでよかった。
評価出来るところは、帰りの話題が尽きず話せた事かな。
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