「自分に向いている仕事を見つけることの大切さを学んだ」トレイン・ミッション かちかち映画速報さんの映画レビュー(感想・評価)
自分に向いている仕事を見つけることの大切さを学んだ
1ヶ月前に退職してから求職中のわたし。「自分に向いている仕事はなんだろう」、そんなことを思いながら仕事をさがすも一向に見つからず、不安に押しつぶされる毎日を送っている。
そんな時にネトフリで『トレイン・ミッション』と出会った。観ようと思った理由は3つ。
1つ目は、ミステリーものが観たかったから。わたしは電車、飛行機、バスなど限られた空間の中で繰り広げられるミステリーものが大好物なのである。
2つ目は、ヴェラ・ファーミガ出演しているから。『エスター』という映画で母親を演じる彼女を観てハマり、ヴェラが出演している他の作品を観てみたくなった。
3つ目は、失業中のわたしとリストラされた主人公が重なったから。苦境に立たされたマイケルがどう立ち直っていくのか気になった。
元警官のマイケルが保険会社をリストラされ、家族を人質にとられて事件に巻き込まれてしまう。もうこのシチュエーションだけで絶望、わたしだったらリストラされた時点で意気消沈してしまうだろう。犯人を見つけてくれなんぞ言われても知ったことか。しかし、家族を人質にとられたマイケルは事件の解決に奮闘し大活躍する。頭もキレるし、喧嘩も強い、さすが前職警官だ。保険会社なんかより絶対警官の方が向いてるよ、アンタ。警官時代はそうとう活躍したのだろう。人には本能的に向いている仕事があるんじゃないかと思った。それは考えるよりも行動を起こしてみて初めて気付くのかな。最後は警官に復帰して、黒幕ジョアンナと対峙するシーンが最高にクールでかっこいい。マイケルの晴れ晴れしい表情は、保険会社に努めいていたときの曇り空のような表情とはまったくちがっていた。
わたしが一番好きなシーンは、プリンを乗客たちがかばう場面。「私がプリンよ」「俺がプリン」だと名乗り、ソフィを助けようとする姿に感動した。「君を絶対に助ける」、マイケルのソフィは助けようとする意志が乗客たちに伝染したのだ。家族のみならずプリンまでも救おうとするのは勇気がある行動だと思う。失敗すれば家族を失う恐れがあるのに。
この映画で、自分に向いている仕事を見つけることの大切さと、誰かのために行動をおこす大切さを学んだ。マイケルのように天職をみつけて、活躍できたらどれだけ仕事が楽しくなるだろうか。
いつの日か胸を張って、「これがわたしの天職だ」と言える日を迎えたい。