「君は、真面目な企業戦士だったが、戦士に死傷はつきものだ」トレイン・ミッション shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
君は、真面目な企業戦士だったが、戦士に死傷はつきものだ
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映画「トレイン・ミッション」(ジャウム・コレット=セラ監督)から。
これから起きようとする事件の冒頭に、
主人公が路頭に迷うような、こんなシーンがセットされている。
長年の勤めてきた会社から突然、解雇を宣告された主人公は、
唖然としながら「もう60歳なんだぞ」と抵抗する。
そんな感情に訴えた台詞を無視するように、
「会社の判断だ」と吐き捨て「成果が雇用条件に合わない」と言い、
最後に、トドメを刺すフレーズが待っていた。
「君は、真面目な企業戦士だったが、戦士に死傷はつきものだ」
リストラされる側の立場で観ていた私だが、
逆にリストラする側の立場に立つと、この翻訳には唸った。
「企業戦士」とはよく言ったもので、それを逆手にとって
「戦士に死傷はつきもの」と表現するところでメモをした。
この後、いつも通勤に利用していた電車の中である事件に巻き込まれ、
究極の判断に迫られながらも、問題を解決していく。
ストーリー全体をワンフレーズにすると、ある本の評価を重ねて
「男の真価は嵐の時に分かる」ということらしいが、
やや消化不良のまま観終わった気がする。
こんな嵐は、なかなか経験できるものではないから・・。
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