ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦

劇場公開日:

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦

解説

ヒトラー、ヒムラーに次ぐ、ナチス第3の男ラインハルト・ハイドリヒの暗殺を、史実をもとに描いたサスペンス。第2次世界大戦直下、占拠地域をヨーロッパのほぼ全土に広げていたナチスで、ヒトラーの後継者と呼ばれたナチス高官ラインハルト・ハイドリヒは、ユダヤ人大量虐殺の実権を握っていた。ハイドリヒ暗殺計画を企てたイギリス政府とチェコスロバキア亡命政府は、ヨゼフ、ヤンら7人の暗殺部隊をパラシュートによってチェコ領内に送り込む。プラハの反ナチス組織や家族との接触など計画は進み、不可能に思われた暗殺のミッションは成功。しかし、ハイドリヒへの襲撃に憤慨したナチスは、常軌を逸した報復を展開する。ヨゼフ役を「ダークナイト」3部作、「インセプション」のキリアン・マーフィ、ヤン役を「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のジェイミー・ドーナンがそれぞれ演じる。

2016年製作/120分/PG12/チェコ・イギリス・フランス合作
原題:Anthropoid
配給:アンプラグド
劇場公開日:2017年8月12日

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映画レビュー

4.0静謐な前半と怒涛の後半、その気迫に心底驚かされる

2017年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ショーン・エリスの監督作に『フローズン・タイム』という傑作がある。芸術家がいかに時間を操るかのように時を止め、日常の一瞬をすくい取ることができる存在かを描いた作品だったが、この時に感じたいい意味での青臭さが、この新作では驚くべき重厚さに高まっていた。チェコでの撮影も、まさに『フローズン〜』の能力を駆使して、時が止まったかのような建築物や情緒あふれるアングルを切り取って、そこに当時の張り詰めた空気、きな臭い世相を見事に描き込んでいる。

いざ暗殺計画を実行する中盤付近から怒涛の展開が始まる。霧がかった風景の中で巻き起こる息の長いシークンエンスの演出力に驚くと共に、そこからのレジスタンスたちの逃げ場のない運命、そこから発露する執念が滲とてつもない見ごたえとなって胸に迫る。感情を押し殺したキリアン・マーフィら男優陣たち素晴らしいが、可憐な花を添える女優たちの名演も本作の完成度に一役買っている。

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牛津厚信

3.51938年9月のミュンヘン会議にて、チェコスロバキアのズデーデン地...

2024年7月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

1938年9月のミュンヘン会議にて、チェコスロバキアのズデーデン地方がドイツに併合された後の物語。教科書で習うだけじゃ絶対に分からないリアルな部分。不可能に近い作戦を遂行する青年軍人の生き様がカッコ良過ぎる

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芝本祐介

4.5ナチス3番目の男、プラハの虐殺者

2024年6月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

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ゆい

4.0一番ゲスいのは…

2023年11月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

タイトルからにじみ出るB級感に反して映像も綺麗なよくまとまった良作だった。
序盤は緊張感たっぷりのサスペンス。物語の真ん中くらいで転換期がきて、この後どうするの?と思っていたら後半は激しいアクション作品でした。
かなり長い時間アクション場面が続くのだが、エピローグから察するにどうやらこっちのほうに重きをおいて作品を作りたかったようだ。
重厚なサスペンスからのあまりの変化に驚いたが、前半、後半ともに大いに楽しめた。

ところで、戦争中なので至るところで過激だが、中でも一番ゲスいなぁと思うのはナチスではなくチェコ政府だと思うのです。
彼らは作品中に登場しないが、自分達はロンドンに逃げて安全な場所から指示を飛ばす。
作戦を実行すれば国民の命が危険にさらされることはわかっていたはずなのに、国連軍に認められるためにあえてそれをやった。
数千数万の国民の命より政府を選んだ。民がいれば国は成り立つ、国とは人だ(土地も必要だが)
つまり彼ら政府の人間は、若者たちの愛国心を煽っておきながら自分達は国よりも自分達政府を優先したのだ。なんともゲスい話ではないか。

突き詰めるとチェコ政府を煽ったイギリス政府が一番ゲスいということになるが、まぁ大体合ってるだろう。

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つとみ