孤狼の血のレビュー・感想・評価
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仁義なき戦いはすごかった
エンタメの暴力は好きなのだが、 やくざ系の映画の暴力はリアルに感じ...
既視感の正体は??
柚月裕子が2015年に上梓した同名小説を映画化。
2018年公開、東映。
監督:白石和彌
脚本:池上純哉
主な配役
【巡査部長・大上】:役所広司
【巡査・日岡】:松坂桃李
【警視・嵯峨】:滝藤賢一
【五十子(いらこ)会会長】:石橋蓮司
【瀧井】:ピエール瀧
【尾谷組組長】:伊吹吾郎
【尾谷組若頭・一ノ瀬】:江口洋介
◆複数の暴力団
◆良い人のフリをした悪い警察官
◆悪い人のフリをした良い警察官
入り乱れて、殺し、拷問、汚職、内通、裏切り、また殺しのクライム・サスペンス。
「なんか見たような気がする」
というのが初見の感想。
警察の暗部を抉る感じ、
正義とは何かわからなくなる感じ、
すべてお釈迦様の掌の上だった感じ、、、
色々と既視感がまとわりつく。
『セルピコ』?
『トレーニングデイ』?
『警官の血』?
同じ白石和彌監督の
『日本で一番悪い奴ら』?
ま、いいか(笑)。
きっと、色々な要素がすべて入ってるんですよね。
役所広司の安定感ある演技。
松坂桃李も良い味出してた。
展開にスピード感はなく、
途中からは、
「大上(役所広司)はどこ?」
でずいぶん引っ張られる。
ジッポって、長寿商品だよな。
私のつける評価は、☆3.0
刺青映画NO1
とおり以外はいい顔(悪人顔)の人ばっか!
セリフなどで分かるように規制を気にしてソフトにしようなんて一ミリも考えて無い(便所掃除のオジサンでカンヌの男優賞取った人がクリ◯◯◯とか平気で言ってるとか完全に狂ってます)気合いの入った演出と演技でめちゃくちゃ面白かったです。
ここまでちゃんとやってくれたら韓国のヤバい系の作品と対等に戦えてるのも素晴らしいと思います!
まあ違うベクトルのエンタメ作品ですがこんなにヤバ凄いとは思って無くてビックリするくらい良かったです。
案外古い自動販売機とかスロットの機種とかまあまあ忠実に昭和の時代にもなっていて抜かりは無いですね。
真実を知った時にもうこの世に居ないってのが良かったし
こうなると次が楽しみってなるし 今の時代によくこんな頭のおかしいハードな作品作ったな笑
しっかり不快になる部分のシーンをあえてちゃんと見せるのも好感持てますね(マイナスゴジラみたいにそういうシーンや濡れ場を一切入れない作品もあるので)
東映の本気度って半端ないわ!
面白い、面白い、面白い!
狼の汗と涙に酔いしれろ!
ヤクザ映画は詳しくないし、あんまり好きでもないし、観るべきか観ざるべきか、結構迷っていた「孤狼の血」。
だだ「ひとよ」を観て本当に素晴らしかったので俄然興味が湧いたのです。白石和彌はモロ好みの監督なんじゃないかと!
結論としては、最高だった!
「東映が満を持して放つヤクザ映画の最高峰」みたいな煽り文句にビビり、今まで観てなかったことが悔やまれるレベルで好き!つーか、ヤクザ映画じゃないよね。警察モノのお仕事映画だよね!
まだ2本しか観てないから、あってるかどうか判らないけど、白石監督の映画には緊張感のあるアップが多い。役所広司演じるガミさんと、松坂桃李演じる日岡の、二人のやり取りがアップで映し出される。
それだけで緊張感マックス、汗臭さマックス。瞬きから、口の端の微妙な動きから、キャラクターが色濃く滲み出て見応えもマックス。
こっちは真冬に観てるっていうのに、じっとり首筋に汗を感じるような臨場感。
これは脚本が良いんだろうけど、全ての登場人物に思惑があるし、それが透けて見えるから濃いアップのやり取りでストーリーが進んでも違和感無いんだよね。「オレはこうしたい」がまず伝わってくるの。
表面的な暴力やらグロテスク系のシーンの事を言及されちゃうのは仕方ないのかも知れないけど、「孤狼の血」の真骨頂はやっぱり人の心の抉り出し方にあると思う。
視点となってくれるのが堅気度100%の日岡刑事なので、物語や世界観にすごく入りやすかったのも最高に楽しめた一因だと思う。
日岡の目線で不信感を募らせ、日岡の目線で理不尽さに憤り、日岡の目線で全てを悟る。
そして「最低だ」と思っていたガミさんの事を好きになる。
当然役所広司と松坂桃李の演技も素晴らしかったけど、地味なところで中村倫也の目が飛んでる感じがすごく良かった。
音尾琢磨も「ひとよ」の叔父さんがいい人だっただけに、こっちはめちゃくちゃ嫌な感じで最高だった。
脚本、演技、映像とどれもが最高!って思ったら、そりゃあ「最高だった!」っていう気持ちになるよな。
今後も「白石和彌」と聞いたら観たくなるんだろうな、と確信した。
新ヤクザ物
昭和感の表現が味ある。雰囲気作りの上手い作品
内容は、柚月裕子原作の映画化。舞台は昭和63/4昭和最後の年で時代の変わり目。広島の呉原東署捜査二課に勤める新人主人公・広大とバディの大上が繰り広げる。警察署内・暴力団の抗争・一般人の関わりについて考えさせられる話し。印象的な台詞は『わしら食われる前に食うしか無いんぢゃねーかのー?!』大上さんの言葉。新人刑事に対する不信感と共感する気持ちの中で打ち明けた極論の姿勢を話す言葉。印象的は場面は、令和のこの時代に表現された忘れ去られた昭和感が非常に良い。プルタブに看板や雑誌に自販機などその他諸々が世界観の造り込みが凄いなと感じた。特に身体部位が上手く切断指・生首・腐った死体・水死体が素晴らしく生々しくて親和性を感じました。印象的な場面は、さはり最後の墓参りのシーンで美人局が解った後、呉の街並みを見下ろしながら形見の孤狼ジッポでガミさんのハイライト(煙草)に火をつけガミさんの意思を継いでいこうと呪われる場面。レベル2を予期させる上手い終わりだと感じました。強いて言えば大上さんの目的の動機がいまいち説明されず原作に書かれてるのかなと感じた所です。そこが観ていて気になりました。悪を倒すのは正義では無く更に強い悪意なのです。
警察の仕事
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